サマリ・レポート

Analysis サマリ・レポートには,負荷テスト・シナリオの実行に関する一般情報が表示されます。

サマリ・レポートの概要

サマリ・レポートには,シナリオの実行に関する統計情報が一覧表示され,実行中の仮想ユーザ,スループット,秒ごとのヒット数,秒ごとの HTTP 応答数,トランザクション・サマリ,平均トランザクション応答時間のグラフへのリンクがあります。

サマリ・レポートにアクセスするには,[セッション エクスプローラ]>[レポート]>[サマリ レポート]に移動します。

サマリ・レポートを Excel ファイルに保存するには,[表示]>[サマリを Excel へエクスポート]を選択するか,ツールバーの[Excel へエクスポート]ボタンをクリックします。

ヒント: 診断のサマリ・レポートには,各トランザクションの Web,アプリケーション,データベースの層にリンクして表示する使用状況グラフが示され,また,トランザクションごとの総使用時間が示されます。

ユーザ・インタフェース

次の表に,サマリ・レポートのカラムを示します。

UI 要素
説明
シナリオの詳細

このセクションには,分析される負荷テスト・シナリオの基本的な詳細が表示されます。

シナリオのスケジュール

このグラフには,Controller シナリオのスケジュールが表示されます。

この情報を使用して問題を特定できます。たとえば,シナリオの最大ユーザ数がライセンスを超えている場合,このスケジュール・グラフのユーザ数とシナリオを実行した実際のユーザ数の間にギャップがあります。

シナリオに Gremlin 中断イベントが含まれている場合,イベントの開始時刻と終了時刻がグラフに表示されます。

統計

このセクションには,トランザクションの統計のブレークダウンと,測定ごとに定義された SLA のステータスが表示されます。測定をクリックすると,測定に関連するグラフが開きます。

経過時間ごとのシナリオ動作

このセクションには,時間間隔における SLA の観点から,各トランザクションがどのように実行されたかについて表示されます。緑色の四角形は,トランザクションが SLA の境界内に実行された時間間隔を示しています。赤い四角形はトランザクションが失敗した時間間隔を示し,灰色の四角形は関連する SLA が定義されていない時間間隔を示しています。

注:経過時間ごとのシナリオ動作]セクションに表示される時間間隔は,各間隔で異なる場合があります。SLA の追跡期間に設定されている時間間隔は,表示される最小の時間間隔のみです。

異なるのはこの表示だけです。SLA は,[詳細設定]セクションで選択した時間間隔で決められます。

Analysis では,特定のトランザクションについてさらに詳しく分析できます。次のいずれかの方法で,[経過時間ごとのシナリオ動作]セクションから[トランザクションの分析]ツールを開きます。

  • 分析するトランザクションをリストから選択し,[開始]ボックスと[終了]ボックスに時間間隔を入力します。そして,[トランザクションの分析]をクリックします。
  • 分析するトランザクションと時間間隔の上でマウスをドラッグします。そして,[トランザクションの分析]をクリックします。

トランザクション分析レポートの詳細については,「[トランザクションの分析]ダイアログ・ボックス」を参照してください。

トランザクション

このセクションには,負荷テスト・シナリオの診断データが示された表が表示されます。標準設定では,トランザクションはスクリプト内の実行順序に従ってリストされます。

ヒント: ソートまたはフィルタリングによってリストの順序を変更した後は,[ツール]>[テンプレート]オプションを使用して標準設定のテンプレートを再適用することで,標準設定の表示順序に戻すことができます(詳細については,「[テンプレートの適用/編集]ダイアログ・ボックス」を参照してください)。

[表のヘッダ]バーを使用すると,SLA ステータスでフィルタリングしたり,表内のトランザクションまたは値を検索したり,カラム・タイトルをクリックしてカラムをフィルタリングしたりできます。表の最後で,ページ間をスクロールできます。

この表には,以下の項目が含まれます。

  • Network Virtualization:Network Virtualization を使用してスクリプトを実行する場合,全体的なトランザクションの下に各待ち時間オプションがグループとして表示されます。
  • [APDEX]カラム:SLA が APDEX スコアに対して定義されていた場合は,各トランザクションの全体の APDEX 評価が表示されます。

  • パーセンタイル・カラム:実行中に処理されたトランザクションのうち,その割合のトランザクションが応答した最大応答時間を表します。すべてのトランザクション応答時間は,「成功」したトランザクション・データに基づいて計算されます。

    パーセンタイル・カラムの値は,[オプション]ダイアログ・ボックスの[一般]タブの[サマリ レポート]セクションで変更できます。[オプション]ダイアログ・ボックスを開き([ツール]>[オプション]),希望のパーセンテージを入力します。また,サマリ・フィルタで値を変更することもできます([表示]>[サマリ フィルタ])。

HTTP 応答

このセクションには,負荷テスト・シナリオの実行時に Web サーバから返された HTTP ステータス・コードの数がステータス・コード別に表示されます。

注:システムの設定によっては,サマリ・レポートの最後に追加の診断セクションが表示されることがあります。

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SLA のあるサマリ・レポート

SLA を使用したサマリ・レポートでは,統計サマリ・セクションにトランザクションの統計の内訳が表示されます。

この[トランザクション]セクションでは,SLA ルールのタイプに応じて異なるカラムが表示されます。

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結果の相互参照グラフのサマリ・レポート

ユーザ・インタフェース要素の説明は次のとおりです。

UI 要素
説明
<グラフ>

比較しているシナリオのサマリ情報が表示されます。情報は,異なるシナリオのデータを比較できるようにして表示されます。次のものを除く,通常のサマリ・レポートと同じ種類の情報が表示されます。

  • SLA 情報

  • 診断情報

  • 経過時間ごとのシナリオ動作

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