ステップ6: 同期の実行
リンクを作成して設定したら、整合性チェックを実行して、レコードが正しく同期されることを確認します。整合性チェックに合格した場合、シミュレーションを実行して、変化するデータの量を確認します。次に、手動タスクを実行するか、自動同期を開始します。
注意: いったん同期したレコードは、同期の対象から除外できなくなります。リンクの設定を初めて設定するときには、1レコードのみで定義されたお気に入りを使用します。お気に入りをゆっくりと広げて、同期が期待どおりに実行されるようにします。
ただし、代替ルートフォルダーを使用して同期対象の要件またはリリースを制限する場合、次のようになります。
- ALMで代替ルートフォルダーから削除された要件は、同期されなくなります。
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ALMで代替ルートフォルダーから削除されたリリースは、同期されなくなりますが、そのサイクルは今までどおり同期されます。
更新されたルールやフィールドマッピングなど、すでに同期済みのリンクの設定を変更した場合、完全同期を実行して、この変更内容との整合性をすべてのレコードで確保する必要があることに注意してください。完全同期が必要な場合、ALM Octaneから通知されます。ワークスペースを削除すると、そのリンクは自動的に削除されます。
同期タスクを実行する前に、整合性チェックを実行して、タスクがスムーズに実行されることを確認する必要があります。整合性チェックを使用して、実際のレコードの同期を実行する前に、あらゆるエラーをデバッグします。
整合性チェックでは、同期リンクが正しく設定されていることを確認します。たとえば、すべての必須フィールドがマッピングされているかどうかを確認します。
整合性チェックを実行するには:
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左側のナビゲーションツリーでリンクを右クリックして [Run Integrity Check (整合性チェックの実行)] を選択するか、リンクの詳細を表示しているときにツールバーから [Run (実行)] > [Run Integrity Check (整合性チェックの実行)] を選択します。
整合性チェックのステータスは、画面の下部に表示されます。
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ステータスの上部にある展開の矢印をクリックして、すべてのログメッセージを表示します。そこから、[View Report (レポートの表示)] または [View Log (ログの表示)] をクリックして詳細を表示します。
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整合性チェックに合格した場合、シミュレーションを実行して、次回の同期で追加または更新されるレコード数を確認できます。また、手動タスクを実行するか、自動同期を開始することで、同期を開始できます。
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整合性チェックに失敗してエラーが表示された場合、リンク設定のエラーを修正して、やり直してください。
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整合性チェックで警告が表示される場合は、同期は実行できるものの、ソースエンドポイントのフィールド値によっては同期できない項目があります。
同期対象のエンドポイントに関する知識に基づいて、表示された警告を無視して同期を実行するかどうかを判断してください。
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整合性チェックに合格した場合は、データを同期する前にシミュレーションを実行します。シミュレーションでは、同期対象として指定したフォルダーとお気に入りのレコードがチェックされ、次回の同期で追加または更新される項目の数に反映されます。
注: さまざまな理由から、シミュレーション結果には、実際の同期実行より多くの項目が含まれる可能性があります。たとえば、シミュレーション実行には、エラーが発生した項目や更新に失敗した項目、または同期用にマッピングされないフィールドで変更が行われた項目が含まれている可能性があります。
シミュレーションの実行を開始するには:
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左側のナビゲーションツリーでリンクを右クリックして [Run Simulation (シミュレーションの実行)] を選択するか、リンクの詳細を表示しているときにツールバーから [Run (実行)] > [Run Simulation (シミュレーションの実行)] を選択します。
実行のステータスが、画面の下部に表示されます。
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ステータスの上部にある展開の矢印をクリックして、すべてのログメッセージを表示します。そこから、[View Report (レポートの表示)] または [View Log (ログの表示)] をクリックして詳細を表示します。
次のデータが、シミュレーションレポートに含まれます。
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各エンドポイントで作成または再作成される項目の数
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各エンドポイントで更新される項目の数
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各エンドポイントで削除される項目の数
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各エンドポイントの接続データ
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リンク設定の設定時やデバッグ時などで、リンクをテストするときに、タスクを手動で実行します。前回の同期実行時にエラーが発生した場合、該当するレコードは、手動同期によって自動的に再同期されます。
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現在、自動モードを選択している場合、自動同期を停止します。詳細については、自動同期の停止を参照してください。
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左側のナビゲーションツリーでリンクを右クリックして [Run Manual Sync. (手動同期の実行)] を選択するか、リンクの詳細を表示しているときにツールバーから [Run (実行)] > [Run Manual Sync. (手動同期の実行)] を選択します。
実行のステータスが、画面の下部に表示されます。
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ステータスの上部にある展開の矢印をクリックして、すべてのログメッセージを表示します。そこから、[View Report (レポートの表示)] または [View Log (ログの表示)] をクリックして詳細を表示します。
自動同期では、定期的な実行がスケジュールされます。不具合リンク
注: 1回の実行時間が1分を超えた場合、必要に応じて間隔を空けて自動実行が実行されます。
更新されたお気に入りやルール、フィールドマッピングなど、特定のタイプの変更がリンク内で検出された場合、リンク内のすべてのレコードを同期する必要があります。完全同期が必要な場合、ALM Octaneから通知されます。
すべてのレコードを同期することで、リンク設定やフィールドの変更内容との整合性がすべてのレコードで確保されます。
注: 完全同期の実行には、少し時間がかかる可能性があります。この処理は、システムがそれほどビジーではないときに実行することをお勧めします。
完全同期を実行するには、ナビゲーションツリーで、リンク名を右クリックするか、リンクを選択します。そして、[More Actions (その他のアクション)] > [Schedule Full Sync. in Next Run (次回の実行時に完全同期をスケジュール)] を選択します。
次回の同期で、リンク内のすべてのレコードが同期されます。
リンクが自動モードであり、かつ同期の実行時にエラーが発生した場合、エラーのあるレコードは以降の実行で必ずしも修正されるとは限りません。
このようなことが起こる可能性があるのは、たとえば、スキーマが変更されたにもかかわらず、フィールドマッピングが更新されなかった場合のように、リンク設定の外部での変更が原因でエラーが発生した場合です。エラーの原因を修正すると (たとえば、[Field Mapping (フィールドマッピング)] タブを更新して、新しいフィールドをマッピング)、該当するレコードは、変更が実際のレコードで検出された場合に、ALM Octane Synchronizerで再同期されます。
また、実行時にエラーが発生して、それ以降は変更がなかったレコードも含めて、すべてのレコードがALM Octane Synchronizerで定期的に再同期されます。
実行時にエラーが発生したレコードが次回の実行で確実に再同期されるようにするには、手動でリンクを設定して該当するレコードを再同期します。
次のいずれかを行います。
[Link Configuration (リンク設定)] ページで |
リンク名を右クリックするか、リンクを選択して、[More Actions (その他のアクション)] > [Retry Errors in Next Run (次回の実行時にエラーを再試行)] を選択します。 |
ダッシュボード上 |
[Link Summary (リンクサマリー)] 領域で、直近の同期で発生した特定の問題が表示されるまで、ワークスペースとリンクノードを展開します。 問題を含むレコードを再試行するリンクを見つけて、リンクの横にある [Retry next run (次回実行時に再試行)] をクリックします。 |
実行時にエラーが発生したレコードは、次回の実行時に再同期されます。
参照情報: