イベントのリッスンと記録 - ユースケース・シナリオ

テストを作成する際には、UFT One でオブジェクトの特定のイベントを記録することができます。このためには、UFT One がイベントをリッスンし、イベントが生じたときにそれを記録するように指定します。

このユースケース・シナリオでは、2 つの画像が含まれているテーブル・セルに対する onmouseoverevent を記録します。マウスがテーブル・セル内のどちらかの画像上に移動すると、バブリングによってイベントがそのセルに送られます。このバブリング・アクションには、マウスの移動先の画像に関する情報が含まれています。その画像に対して実行されるステップを記録します。

UFT One に画像の mouseover イベントを記録させるには、いくつかの操作を実行します。

  • 「[カスタム Web イベント記録の設定]ダイアログ・ボックス」で、<TD> タグ(テーブル・セル)の mouseover イベントを[If Handler]に設定します。また、セルの[記録]を[Never]に設定して、記録オプションを無効にします。これにより、UFT One は、アプリケーション内でテーブル・セルに発生した mouseover イベントを検出できますが、テスト・フローの一部としてイベントを記録しません(このようにする理由は、アプリケーションの実際の作業がテーブル・セルに含まれる画像に対して行われるからです)。

  • また、[カスタム Web イベント記録の設定]ダイアログ・ボックスで、<IMG> タグ(画像)のリッスンを無効にするため、[リッスン]オプションを[Never]に設定します。さらに、画像の[記録]オプションを[Enable]に設定します。これにより、UFT One は画像に対する実際のアクションを記録します。

    記録を画像に対して行い、リッスンをテーブル・セルに対して行うように設定することで、テーブル・セルの上にマウスを動かしたときに何かが起きる(画像が表示される)ときに、重要な部分、すなわちテスト・フローに含める必要があるオブジェクトは、テーブル・セルの上にマウスを動かしたときに表示される画像であることを UFT One に伝えることができます。

また、<IMG> タグの[応答]オプションを[Always]に設定することにより、画像に対するアクションを記録することができます(これにより、UFT One は、画像に動作またはイベント・ハンドラが含まれていなくても、mouseover イベントをリッスンすることができます)。その後、画像の[記録]オプションを[Enable]に設定します。

イベントのリッスンおよび記録オプションの設定の詳細については、「カスタム Web イベント記録の設定を管理する」を参照してください。