リモート Mac コンピュータ上の Apple Safari の使用
UFT One を使用すると,リモートの Mac コンピュータ上で実行されている Apple Safari ブラウザで Web アプリケーションをテストできます。UFT One は,WebSockets プロトコルを使用して,指定された Mac コンピュータに接続します。
Safari での Web アプリケーションのテスト
Web アプリケーションを Safari でテストするには,Micro Focus UFT Agent Safari 機能拡張を Mac コンピュータにインストールします。詳細については,Mac での Micro Focus UFT Agent Safari 機能拡張のインストールと設定を参照してください。
UFT One バージョン 2021 R1 以前:UFT 接続エージェントもインストールする必要があります。
Safari では,ステップの記録とオブジェクトの学習([オブジェクト リポジトリ]ウィンドウまたはオブジェクト・リポジトリ・マネージャ)がサポートされません。Safari ブラウザでリモート・オブジェクト・スパイを使用することにより,Web コントロールのプロパティや操作を表示し,オプションで対応するテスト・オブジェクトをオブジェクト・リポジトリに追加することができます。
便利な方法として,UFT One コンピュータにローカルにインストールされたサポート対象ブラウザを使用して,オブジェクト・リポジトリ,テスト,コンポーネントを作成して編集してから,リモートの Mac コンピュータに接続し,テストを微調整した後,Safari で実行することができます。
ヒント: Web ページは Chrome と Safari で同じように描画されるので,テストとコンポーネントの作成,編集,デバッグは,Google Chrome を使用して行います。
基本的なテストの設計が終了したら,Safari が動作しているリモートの Mac コンピュータに UFT One を接続し,Safari で使用可能なオブジェクト・プロパティに基づいてテストの微調整やデバッグを行います。
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アプリケーション内のオブジェクトを UFT One がどのように認識するかは,リモート・オブジェクト・スパイを使用して知ることができます。
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オブジェクト・メソッドに対するステートメントの自動補完を使用して,オブジェクト・プロパティを表示します。
注: オブジェクト・メソッドに対するステートメントの自動補完は,リモート Mac への接続が十分に高速である場合にのみ使用できます。
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Safari ブラウザに表示されるオブジェクトに対する標準チェックポイントと出力値のステップを作成します。[デザイン]>[チェックポイント]コマンドおよび[デザイン]>[出力値]>[標準出力値]コマンドを使用します。
Safari で実行できるのは,Web テスト・オブジェクト・ステップのみであることに注意してください。他のステップは,ユーティリティ・オブジェクト・ステップ(SystemUtil.Run など)も含め,すべて UFT One コンピュータ上でローカルに実行されます。
Mac コンピュータへの複数接続の設定
UFT One インスタンスが異なる複数のユーザは,異なるポートを使用して,同じ Mac に同時に接続できます。
各ユーザは,自分の Mac ユーザ・アカウントで Micro Focus UFT Agent Safari 機能拡張をインストールし,UFT One と Mac 上の Micro Focus UFT Agent Safari 機能拡張で適切なポート番号を設定する必要があります。
Mac 接続の情報は[記録と実行環境設定]にあります。これは,テストごとに定義されるため,実行するテストが異なれば,接続する Mac やポートも変えることができます。
ただし,UFT One が一度に接続できるのは 1 つの Mac のみです。
UFT One は RemoteConnection.Connect メソッドを使用してリモート接続をセットアップしようとしますが... | 結果 |
...すでに同じ Mac およびポートに同じセキュリティ・レベルで接続しています。 |
既存の接続が使用され,それに関する記述がテスト結果に追加されます。 |
...すでに別の Mac,ポート,またはセキュリティ・レベルで接続しています。 |
[接続]ステップで実行エラーが発生します。 |
UFT One は記録と実行環境設定を使用してリモート接続をセットアップしようとしますが... | 結果 |
...すでに同じセキュリティ・レベルまたはそれ以上のレベルで(同じまたは異なる Mac とポートに)接続しています。 これは,UFT One が SSL を使用せずに接続を開始しているか,SSL 接続を開始しており,既存の接続も SSL を使用していることを表します。 |
既存の接続が使用され,テスト結果に警告が追加されます。 この場合,新しい接続で別の Mac またはポートに対して実行されるはずだったステップが,既存の接続で実行されるという状況が生じることがあります。 |
...すでに低いセキュリティ・レベルで(同じまたは異なる Mac とポートに)接続しています。 これは,UFT One が SSL 接続を開始しているが,既存の接続で SSL が使用されていないことを表します。 |
既存の接続は閉じられ,新しい接続が開始されます(新しい接続が成功するのは,Mac 上の Micro Focus UFT Agent Safari 機能拡張も SSL 接続を要求するように設定されている場合だけです)。 接続の変更に関する通知が,テスト結果に追加されます。 この動作の目的は,保護された接続で実行されるはずの通信が,保護されていない接続で実行されるのを防ぐことです。 |
その他の参照項目: