複数のブラウザでのテストの設定

このタスクでは,アプリケーションまたは Web ページを異なるブラウザで効率的にテストするいくつかの方法について説明します。

ヒント: このタスクに関連するユースケース・シナリオについては,複数のブラウザでのテストにおける記述的プログラミングの使用 - ユースケース・シナリオを参照してください。

前提条件 - ブラウザの自動更新をオフにする

必要な特定のブラウザ・バージョンでテストするには,ブラウザの自動更新機能をオフにします。

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ブラウザを起動するための[記録と実行環境設定]の設定

[記録と実行環境設定]を使用すると,テストの実行のたびに対象ブラウザを変更します。

  1. [記録]>[記録と実行環境設定]を選択します。

  2. [記録と実行環境設定]ダイアログ・ボックスで,[Web]タブを選択します。

  3. [Web]タブで[記録または実行セッションの開始時に次のアドレスを開く: ]オプションを選択します。

  4. Web アドレスのドロップダウン・リストで,開く Web アドレスを入力するか,ドロップダウン・リストから Web アドレスを選択します。

  5. 記録または実行セッションの開始時に次のブラウザを開く]ドロップダウン・リストで,テストを実行するブラウザを選択します。

    注: Apple Safari を選択する場合,接続情報を追加入力する必要があります。詳細については,リモートの Mac コンピュータに接続するを参照してください。

    テストの実行を開始すると,入力した Web アドレスが指定のブラウザで開きます。

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BROWSER_ENV 環境変数を使用したブラウザの起動

BROWSER_ENV 環境変数を使用して,テストの実行のたびに起動するブラウザを変更し,場合によってはブラウザの特定のバージョンを指定します(インストール済みの場合)。

  1. [ファイル]>[設定]を選択します。

  2. [設定]ダイアログ・ボックスで[環境]ノードを選択します。

  3. [環境]ノードの[変数のタイプ]ドロップダウン・リストから[ユーザ定義]を選択します。

  4. ユーザ定義変数のリストで,[追加]ボタンをクリックします。

  5. [新規環境パラメータの追加]ダイアログ・ボックスの[名前]フィールドに BROWSER_ENV(大文字と小文字を区別)と入力します。

  6. ]フィールドに,開くブラウザに該当する値(大文字と小文字を区別)を入力します。

    IE インストール済みバージョンの Internet Explorer を開きます。
    IE64 インストール済みの 64 ビット・バージョンの Internet Explorer を開きます。
    CHROME インストール済みバージョンの Google Chrome を開きます。
    CHROMIUMEDGE

    インストール済みバージョンの Microsoft Chromium Edge を開きます。

    CHROME_HEADLESS

    ローカルにインストールした Headless Chrome を開きます。

    バージョン 60 以降の Chrome がサポートされます。

    FIREFOX インストール済みバージョンの Firefox を開きます。

    FIREFOX64

    コンピュータにインストールされていて,かつ UFT One でサポートされている最新バージョンの 64 ビット版 Mozilla Firefox を開きます。
    SAFARI UFT Oneに接続されたリモートの Mac コンピュータの Safari を開きます。
    EDGE

    Edge Agent for UFT が有効になっている Microsoft Edge Legacy のインストールされているバージョンを開きます。

    CHROME_EMULATOR 指定したデバイスで Chrome をエミュレートモードで開きます。
    PHANTOMJS ローカルにインストールされた PhantomJS Web ツールキットを開きます。
  7. OK]をクリックして,変数の名前と値を保存します。

  8. [テストの設定]ダイアログ・ボックスで[適用],[OK]の順にクリックすると,変数が保存され,ダイアログ・ボックスが閉じます。

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テスト・パラメータを使用したブラウザの起動

[記録と実行環境設定]を使用して,テスト実行のときに特定のブラウザを自動的に起動するように UFT One を設定します。

  1. [記録]>[記録と実行環境設定]を選択します。

  2. [記録と実行環境設定]ダイアログ・ボックスで,[Web]タブを選択します。

  3. [Web]タブで[記録または実行セッションの開始時に次を開く:]オプションを選択します。

  4. (オプション)[アドレス]フィールドに,ブラウザで開くアドレスを入力します。

    ブラウザ]ドロップダウン・リストは標準設定値のままにします。

  5. パラメータのタイプ]ドロップダウン・リストで,パラメータのタイプとして[グローバル データ テーブル]または[テスト パラメータ]を選択します。

  6. パラメータ名]フィールドにパラメータ名を入力します。(標準設定のパラメータ名は Browser です)。

  7. 適用]をクリックして変更を保存し,[OK]をクリックしてダイアログ・ボックスを閉じます。

    [データ]表示枠の[グローバル]タブにカラムが自動的に追加されるか,テスト・パラメータが自動的に追加されます。

  8. テストを実行する前に,選択したパラメータ・タイプに基づいて次のいずれかを実行します。

    グローバル・データ・テーブル・パラメータの場合 [データ]表示枠の[グローバル]タブでパラメータの値を設定します。

    使用する値

    • IE:Internet Explorer を開きます。

    • IE64:Internet Explorer の 64 ビットバージョンを開きます。

    • CHROME:Google Chrome を開きます。

    • CHROME_HEADLESS:Headless Chrome を開きます。
    • FIREFOX:Mozilla Firefox を開きます。

    • FIREFOX64:コンピュータにインストールされていて,かつ UFT One でサポートされている最新バージョンの 64 ビット版 Mozilla Firefox を開きます。

    • SAFARI:UFT One に接続されたリモートの Mac コンピュータ([記録と実行環境設定]ダイアログ・ボックスの[Web]タブまたは REMOTE_HOST 環境変数で定義)の Safari を開きます。

    • EDGE:Edge Agent for UFT が有効になっている Microsoft Edge Legacy のインストールされているバージョンを開きます。

    • CHROME_EMULATOR:指定したデバイスで Chrome をエミュレートモードで開きます。

    • PHANTOMJS:ローカルにインストールされた PhantomJS Web ツールキットを開きます。

    モバイル関連パラメータの追加の詳細については,モバイルの[記録と実行環境設定]の定義を参照してください。

    テスト・パラメータの場合
    1. ツールバーで[実行]ボタンをクリックします。

    2. [実行]ダイアログ・ボックスで,[オプション]セクションを展開し,[入力パラメータ]タブを選択します。

    3. パラメータの[]カラムにパラメータの値を入力します。

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データ・テーブル・パラメータを使用したブラウザの起動

  1. (オプション)すべてのテストで使用する,ブラウザ起動用の再利用可能アクションを作成します。

  2. [データ]表示枠で,[Global]タブを開きます。

  3. [グローバル]タブで,パラメータを保存する列の最初の行をクリックします。

  4. パラメータの名前を入力し,[OK]をクリックします。

    たとえば,このパラメータに(開くブラウザの名前という意味で)BrowserName という名前を指定できます。

  5. データ・テーブルで,開くブラウザの .exe 名を入力します。

    たとえば,Internet Explorer,Firefox,Chrome でテストを実行する必要がある場合,カラムの最初の 3 行にそれぞれ iexplore.exefirefox.exechrome.exe と入力します。

  6. テスト・ステップを次の形式で追加します。

    SystemUtil.Run DataTable("<パラメータ名>", dtGlobalSheet), "<ブラウザで開くアドレス>"

    たとえば,AdvantageDEMO サイトを開く場合,次のように入力します。

    SystemUtil.Run DataTable("BrowserName", dtGlobalSheet), "https://www.advantageonlineshopping.com/#/"

注: 再利用可能アクションにこのステップを追加し,このアクションを他のテストから呼び出す場合,呼び出すすべてのテストの[Global]タブに,該当する行を追加する必要があります。

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WebUtil.LaunchBrowser ステップを使用したブラウザの起動

Business Process Testing を使用して Web アプリケーションをテストする場合は,WebUtil.LaunchBrowser ステップを使用して,各コンポーネント内で必要に応じて適切なブラウザを起動します。

ブラウザ・パラメータの引数を指定します。この引数は,Web ベース環境の環境変数と同じです。

  • CHROME

  • CHROME_EMULATOR

  • CHROME_HEADLESS
  • EDGE

  • FIREFOX

  • FIREFOX64

  • IE

  • IE64

  • PHANTOMJS

  • SAFARI

注: バージョン 12.53 以前の UFT One で作成されたビジネス・プロセス・テストを使用している場合,Web.txt 関数ライブラリ(テストのアプリケーション領域にあります)に LaunchBrowser 関数が含まれていません。その結果,キーワード GUI コンポーネントで LaunchBrowser メソッドを使用できません。

この関数を使用するには,次のコードを Web.txt 関数ライブラリにコピーします。

Public Function LaunchBrowser(Browser, device_model, device_manufacturer, device_ostype, device_osversion)
    WebUtil.LaunchBrowser Browser, device_model, device_manufacturer, device_ostype, device_osversion
End Function

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テスト実行中のオブジェクト・リポジトリの動的なロード

各ブラウザ・タイプに別々のオブジェクト・リポジトリを用意する必要がある場合,テスト実行の一環として,関連するオブジェクト・リポジトリをロードしてください。テスト実行の前に何かを手動で設定する必要はありません。

  1. [データ]表示枠で,[Global]タブを開きます。

  2. [グローバル]タブで,パラメータを保存する列の最初の行をクリックします。

  3. パラメータの名前を入力し,[OK]をクリックします。

    たとえば,このパラメータに(テストを実行するブラウザの名前という意味で)Browser という名前を指定できます。

  4. データ・テーブルで,テストを実行するブラウザの名前を入力します。

  5. テスト・ステップを次の形式で追加します。

    If DataTable("<データ・テーブル・パラメータ>") = <ブラウザ 1> Then
    	RepositoriesCollection.Add "<オブジェクト・リポジトリの場所>"
    ElseIf DataTable("<データ・テーブル・パラメータ>") = <ブラウザ 2> Then
    	RepositoriesCollection.Add "<オブジェクト・リポジトリの場所>"
    End If
  6. アプリケーションまたは Web ページのその他のステップを追加します。

    テストを実行すると,適切なオブジェクト・リポジトリがロードされ,そのオブジェクト・リポジトリのオブジェクトがテスト・ステップに使用されます。

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ブラウザ固有の動作のためのステップの追加

テストの過程でブラウザ固有の動作のためのステップを追加する必要がある場合,テスト・パラメータを使用してこの動作のステップを作成します。

  1. キャンバスでアクションを選択します。

  2. [プロパティ]表示枠で,[パラメータ]タブをクリックします。

  3. [パラメータ]タブで,[追加]ボタンをクリックします。

  4. パラメータ・グリッドに,パラメータの名前を指定します。たとえば,パラメータ名を ActiveBrowser にし,このパラメータの値から現在使用中のブラウザがわかるようにします。

  5. テストにステップを追加します。パラメータの値を操作するには,Parameter オブジェクトを使用します。

    Select Case Parameter("<パラメータ名>")
    	Case "<ブラウザ 1>"
    	' ブラウザ 1 固有の処理を実行
    	Case "<ブラウザ 2>"
    	' ブラウザ 2 固有の処理を実行
    End Select

    注: ブラウザ・タイプごとに,必要に応じて他の Case ステートメントを追加します。

テストを実行すると,必要な Case ステートメントで指定したとおりにテスト・ステップが実行されます。

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