UI を使用した並列テスト実行の設定

パラレル・ランナーのグラフィカル・ユーザ・インタフェースを使用して,並列テスト実行を設定します。テスト実行間で同期する条件を定義することもできます。

概要

UFT One のパラレル・ランナー UI は,並列テスト実行の計画を設定し,JSON フォーマットの設定ファイルを作成するための視覚的な手段を提供します。並列に実行する複数のタイプのテストを指定し,使用する環境,データ・テーブル,およびパラメータをテスト実行ごとに定義できます。

パラレル・ランナー UI は,Windows の[スタート]メニューまたは UFT One の[ツール]メニューから開くことができます。

注: パラレル・ランナー UI を使用して並列テスト実行を開始する前に,UFT One を閉じてください。

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並列テスト実行の設定

次の手順を実行して,並列テスト実行を設定します。

並列テスト実行を設定するには,次の手順を実行します。

  1. UFT One パラレル・ランナー UI を開きます。

  2. テスト実行情報(各テスト実行の ID,タイプ,環境情報,データ・テーブル,パラメータなど)を定義します。

    詳細については,各テスト実行の ID,タイプ,環境,データ・テーブル,およびパラメータの定義を参照してください。

  3. テスト実行間で同期する条件を定義します。

    詳細については,条件の使用による並列実行の同期を参照してください。

  4. 左下隅にあるアイコンをクリックして,並列テスト・レポートを保存するためのパスを定義します。

  5. 左下隅にあるアイコンをクリックして,テスト・レポートのタイトルを指定します。

  6. 保存をクリックして,設定を .json ファイルに保存します。このファイルは,コマンド・ラインで並列テストのために使用できます。

    コマンド・ラインから .json ファイルを参照して並列テストを開始する方法については,テスト実行情報を定義する .json ファイルの手動作成のステップ 2 を参照してください。

    注: 既存の .json 設定ファイルをパラレル・ランナー UI にドラッグ・アンド・ドロップして,テスト実行設定を変更できます。

  7. 並列テスト実行を開始するには,右下隅にある[実行]ボタンをクリックします。

    歯車アイコンをクリックすると,テスト実行中にレポートを開くかどうかを選択し,レポートの更新間隔を定義できます。

  8. 並列実行を停止するには,キーボードの Ctrl+C を押します。

    • まだ完了していないことを示す「実行中」または「保留中」ステータスのテストは,即座に停止します。

    • キャンセルされたこれらのテストでは,実行結果は生成されません。

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各テスト実行の ID,タイプ,環境,データ・テーブル,およびパラメータの定義

パラレル・ランナー UI で,次の情報をテスト実行ごとに定義します。

設定項目 説明
ID

テストの ID。

各行の[ID]カラムをクリックし,ID を入力します。この ID は一意であり,各テスト実行の条件を指定する際に役立ちます。

テストの場所

テストの場所。

各行の[テストの場所]カラムをクリックし,フォルダ・アイコンをクリックしてテスト・ファイルを選択します。

テスト・タイプ

GUI-Web Test],[GUI-Mobile Test],[GUI-Java Test],[API Test]などのテスト・タイプ。

各行の[テスト タイプ]カラムをクリックして,各テストのタイプを指定します。

環境

テスト タイプ]を[GUI-Web Test]または[GUI-Mobile Test]に設定する場合,これは必須です。

  • テスト タイプ]を[GUI-Web Test]に設定する場合は,ブラウザ・タイプを指定します。

  • テスト タイプ]を[GUI-Mobile Test]に設定する場合は,デバイス ID またはデバイス機能情報(製造元,OS タイプ,モデル,および OS バージョン)を指定します。

    詳細の表示]をクリックして,[デバイスの詳細]セクションを折りたたんで,ID またはデバイスの機能情報を設定します。

データ・テーブル テストでデータ・テーブルを使用する場合は,各行の[データ テーブル]カラムをクリックし,フォルダ・アイコンをクリックして,対応するデータ・テーブルを選択します。
テスト・パラメータ

詳細の表示]をクリックして,[デバイスの詳細]セクションを折りたたんで,テスト・パラメータを定義します。

データ型として,数値,ブール値,および文字列がサポートされています。

  • 数値型の値を定義するには,数値を入力します(サポートされる範囲:-2,147,483,648 ~ 2,147,483,647)。

  • ブール型の値を定義するには,「True」または「False」を入力します。

  • 文字列型の値を定義するには,"1" や "True" などのように,ストレートの二重引用符("")を使用します。

実行名 テスト実行名をテストごとに指定します。

注: API テストの場合,定義できるのは[ID],[テストの場所],[テスト タイプ],および[実行名]のみです。

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条件の使用による並列実行の同期

並列実行の同期と制御を行うには,テスト実行間の依存関係を作成し,実行の開始時刻を制御します。

次の種類の条件を作成できます。 

  • 単純条件:1 つ以上の待機ステートメントが含まれます。
  • 複合条件:複数の条件と,すべての条件を満たす必要があるかどうかを指定する AND/OR 演算子が含まれます。

テスト実行の条件を設定するには,次の手順を実行します。

  1. 行で[詳細の表示]をクリックして,[条件]セクションを折りたたみます。

  2. 条件構文を指定します。

    • 待機]の後に[グローバル]を選択し,テスト実行を開始するまでの待機時間を指定します。

    • 待機]の後にテスト ID を選択し,指定した実行がテスト実行開始までに到達すべきステータスを指定するか,テスト実行を開始するまでの待機時間を指定します。

  3. アイコンをクリックして,演算子を追加します。次のいずれかの演算子を追加できます。

    • AND:テスト実行の開始前に,operator の後のすべての条件が満たされる必要があります。
    • OR:operator に続く条件のいずれかが満たされると,すぐにテスト実行が開始されます。

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その他の参照項目: