コマンド・ラインから，次の構文を使用して各 Web テストを実行します。

ParallelRunner -t <test path> -b <browser> -r <results path>

例：

ParallelRunner -t "C:\GUIWebTest_Demo" -b "Chrome;IE;Firefox" -r "C:\parallelexecution"

複数のブラウザを指定すると，テストは各ブラウザで 1 回ずつ，複数回実行されます。

コマンド・ラインから，次の構文を使用して各モバイル・テストを実行します。

ParallelRunner -t <test path> -d <device details> -r <results path>

例：

複数のデバイスを指定すると，テストは各デバイスで 1 回ずつ，複数回実行されます。

利用可能なデバイスの待機

利用可能なデバイスがない場合に，すぐにテスト実行を失敗にするのではなく，適切なデバイスが利用可能になるまで待機するように，パラレル・ランナーを設定することができます。これを行うには，パラレル・ランナー・コマンドに -we オプションを追加します。

コマンド・ラインから，次の構文を使用して各 API テストを実行します。

ParallelRunner -t <test path> -r <results path>

例：

ParallelRunner -t "C:\APITest" -r "C:\API_TestResults"

-t

--test

文字列。必須。実行する UFT One テストが含まれるフォルダのパスを定義します。

パスにスペース文字が含まれる場合は，パスを二重引用符（""）で囲む必要があります。例：-t ".\GUITest Demo"

同じパスでの複数のテストはサポートされていません。

-b

--browsers

文字列。オプション。Web テストでサポートされています。

複数のブラウザはセミコロン（;）を使用して定義します。パラレル・ランナーでテストが複数回実行され，指定したすべてのブラウザでテストが行われます。

次の値がサポートされています。

Chrome，Chrome_Headless，ChromiumEdge，Edge，Firefox，Firefox64，IE，IE64，Safari

注：

• この値は，［記録と実行環境設定］で定義されたすべての設定と，テスト内で設定されたすべてのブラウザ・パラメータ化より優先されます。WebUtil.LaunchBrowser メソッドは影響を受けません。

• Chromium の実行結果レポートで同じブラウザ・タイプに対して別々のカラムが作成されることを避けるため，ブラウザ名の大文字と小文字には一貫性を持たせることをお勧めします。詳細については，パラレル・ランナーの応答と実行結果の例を参照してください。

• Safari は，リモートの Mac マシンでのテストの場合にサポートされます。詳細については，リモートの Mac コンピュータに接続するを参照してください。

• UFT One 23.4 以前：Edge は Microsoft Edge Legacy を指します。

  UFT One 24.2 以降：Edge は Chromium ベースの Microsoft Edge を指します。ChromiumEdge という値は後方互換性のためだけにサポートされています。

-d

--devices

文字列。オプション。モバイル・テストでサポートされています。

複数のデバイスはセミコロン（;）を使用して定義します。パラレル・ランナーでテストが複数回実行され，指定したすべてのデバイスでテストが行われます。

この文字列で以下の属性を使用して，特定のデバイス ID を使用してデバイスを定義したり，機能でデバイスを検索したりします。

• deviceID：Digital Lab デバイス・ラボ内の特定のデバイスのデバイス ID を定義します。この属性は，他のデバイス機能属性と一緒に使用することはできません。

• manufacturer：デバイスの製造者を定義します。

• model：デバイスのモデルを定義します。

• osType：デバイスのオペレーティング・システムを定義します。

  次のいずれかの値です。Android，iOS，Windows Phone

  この値が定義されていない場合は，標準設定として［記録と実行環境設定］で定義されている OS タイプが使用されます。

• osVersion：デバイスのオペレーティング・システムのバージョンを定義します。次のいずれかの値です。

  • Any：バージョン番号を未定義のままにします。

  • 特定のバージョン。例：10.0

  • ブール演算子とバージョンの値。例：>10.0，<10.0，>=10.0，<=10.0

注：この文字列のカンマ，コロン，セミコロンの前後に余分なスペースを追加しないでください。特殊文字をサポートするために，文字列は常に二重引用符（""）で囲むことをお勧めします。

例：

–d "manufacturer:apple,osType:iOS,osVersion:>=11.0"

-dt

--dataTables

文字列。オプション。Web テストとモバイル・テストでサポートされます。

このテストに使用するデータ・テーブルのパスを定義します。UFT One では，テストに保存されているデータ・テーブルではなく，指定したテーブルが使用されます。

複数のデータ・テーブルはセミコロン（;）を使用して定義します。パラレル・ランナーでテストが複数回実行され，指定したすべてのデータ・テーブルを使用してテストが行われます。

パスにスペース文字が含まれる場合は，パスを二重引用符（""）で囲む必要があります。

例：-dt ".\Data Tables\Datatable1.xlsx;.\Data Tables\Datatable2.xlsx"

--output

文字列。オプション。テストの実行中と実行後にコンソールに表示される結果出力を指定します。

次の値がサポートされています。

• Normal：（標準設定）コンソールの実行出力は自動的に更新されます。

  たとえば，実行ステータスが「保留中」から「実行中」に変化し，さらに「成功」や「失敗」に変化する，などです。

• Static：テスト実行の開始時にレポートのパスが表示され，テストが完了すると実行ステータスが表示されます。

• Disable：コンソールに出力がまったく表示されません。

-r

--reportPath

文字列。オプション。テストの実行結果を保存するパスを定義します。標準設定では，実行結果は %Temp%\TempResults に保存されます。

文字列にスペース文字が含まれる場合は，文字列を二重引用符（""）で囲む必要があります。例：- r "%Temp%\Temp Results"

--report-auto-launch

オプション。コマンドに含めると，テスト実行が開始されたときに自動的に実行結果が開きます。更新頻度を指定するには，-rr--report-auto-refresh オプションを使用します。

詳細については，パラレル・ランナーの応答と実行結果の例を参照してください。

--reportName

文字列。オプション。レポート名を定義します。レポート名は，並列実行のサマリ・レポートを開いたときにブラウザのタブに表示されます。標準設定では，この名前は「Parallel Report」です。

この名前をカスタマイズすれば，複数のレポートを一度に開いたときに実行が区別しやすくなります。この目的のため，各レポート名にはタイムスタンプも追加されます。

文字列にスペース文字が含まれる場合は，文字列を二重引用符（""）で囲む必要があります。例：- rn "My Report Title"

--report-auto-refresh

オプション。開いている実行結果ファイルを自動的に更新する頻度（秒）を指定します。

例：-rr 5

整数が指定されない場合の標準設定：5 秒

-tp

文字列。オプション。Web テストとモバイル・テストでサポートされます。

テスト・パラメータに使用する値を定義します。パラメータの名前と値のペアをカンマで区切ったリストを指定します。

指定されないテスト・パラメータについては，テスト自体で定義されている標準設定値が使用されます。

例：-tp "param1:value1,param2:value2"

複数のテスト・パラメータ・セットはセミコロン（;）を使用して定義します。パラレル・ランナーでテストが複数回実行され，指定したすべてのテスト・パラメータを使用してテストが行われます。

例：-tp "param1:value1, param2:value2; param1:value3, param2:value4"

パラメータ値にカンマ（,），セミコロン（;），またはコロン（:）が含まれている場合は，値をバックスラッシュと二重引用符の組み合わせ（\"）で囲みます。

たとえば，TimeParam の値が 10:00;00 の場合は，次のようになります。

-tp "TimeParam:\"10:00;00\""

注：コマンド・ライン・オプションを使用して，パラメータ値に二重引用符（"）を含めることはできません。代わりに，パラレル・ランナー・コマンド用の JSON 設定ファイルを使用します。

--wait-for-environment

オプション。モバイル・テストでサポートされています。

コマンドに含めることで，各モバイル・テスト実行に対して，利用可能なデバイスがない場合にすぐに失敗となるのではなく，適切なデバイスが利用可能になるまで待機するよう指定します。

文字列。テストの実行結果を保存するパスを定義します。

標準設定では，実行結果は %Temp%\TempResults に保存されます。

文字列。レポート名を定義します。レポート名は，並列実行のサマリ・レポートを開いたときにブラウザのタブに表示されます。標準設定では，レポート名は .json ファイル名と同じです。

この名前をカスタマイズすれば，複数のレポートを一度に開いたときに実行が区別しやすくなります。この目的のため，各レポート名にはタイムスタンプも追加されます。

文字列。実行する UFT One テストが含まれるフォルダのパスを定義します。

文字列。実行結果のファイル名の末尾に追加するサフィックスを定義します。たとえば，テストを実行した環境を示すサフィックスを追加できます。

例："reportSuffix":"Samsung6_Chrome"

標準設定："[N]"。これは，同じ並列実行の同じテストに複数の結果がある場合に，現在の結果インスタンスのインデックス番号を示します。

注： 

• 実行結果のファイル名は「<test name>_<reportSuffix>」という構造であり，一意である必要があります。そのため，同じテストの複数の実行に同じサフィックスを指定しないでください。
• サフィックスを決めるときは，結果のファイル名が 22 文字を超えると，パラレル・ランナーによってコマンド・ウィンドウに表示される出力で，ファイル名が切り捨てられることに注意してください。

文字列。Web テストの実行時に使用するブラウザを定義します。

次の値がサポートされています。

Chrome，Chrome Headless，ChromiumEdge，Edge，IE，IE64，Firefox，Firefox64，Safari

注：

• この値は，［記録と実行環境設定］で定義されたすべての設定と，テスト内で設定されたすべてのブラウザ・パラメータ化より優先されます。WebUtil.LaunchBrowser メソッドは影響を受けません。
• 実行結果レポートで同じブラウザ・タイプに対して別々のカラムが生じるのを避けるため，ブラウザ名の大文字と小文字には一貫性を持たせることをお勧めします。詳細については，パラレル・ランナーの応答と実行結果の例を参照してください。
• Safari は，リモートの Mac マシンでのテストの場合にサポートされます。詳細については，リモートの Mac コンピュータに接続するを参照してください。

• UFT One 23.4 以前：Edge は Microsoft Edge Legacy を指します。

  UFT One 24.2 以降：Edge は Chromium ベースの Microsoft Edge を指します。ChromiumEdge という値は後方互換性のためだけにサポートされています。

文字列。Digital Lab デバイス・ラボ内の特定のデバイスのデバイス ID を定義します。

注：deviceID とデバイス機能属性の両方が指定されると，デバイス機能属性は無視されます。

文字列。デバイスの製造者を定義します。

文字列。デバイスのモデルを定義します。

文字列。デバイスのオペレーティング・システムのバージョンを定義します。

次のいずれかの値です。

• Any：バージョン番号を未定義のままにします。

• 特定のバージョン。例：10.0。

• ブール演算子とバージョンの値。例：>10.0，<10.0，>=10.0，<=10.

デバイスのオペレーティング・システムを定義します。

次のいずれかの値です。

• Android
• iOS
• Windows Phone

dataTable

文字列。GUI Web，モバイル，および Java テストでサポートされています。

このテスト実行に使用するデータ・テーブルのパスを定義します。UFT One では，テストに保存されているデータ・テーブルではなく，指定したテーブルが使用されます。

dataTable 定義は，関連するテスト実行を記述するセクションに配置します。

文字列。GUI Web，モバイル，および Java テストでサポートされています。

このテスト実行のテスト・パラメータに使用する値を定義します。パラメータの名前と値のペアをカンマで区切ったリストを指定します。

例： 

"testParameter":{
      "para1":"val1",
      "para2":"val2"
    }

testParameter 定義は，関連するテスト実行を記述するセクションに配置します。

パラメータ値にバックスラッシュ（\）または二重引用符（"）が含まれる場合は，その文字の前にバックスラッシュを追加します。例："para1":"val\"1" では，パラメータ para1 に値 val"1 が割り当てられます。

指定されないテスト・パラメータについては，テスト自体で定義されている標準設定値が使用されます。

各モバイル・テスト実行に対して，利用可能なデバイスがない場合にすぐに失敗となるのではなく，適切なデバイスが利用可能になるまで待機するよう指定する場合は，このオプションを true に設定します。

Digital Lab サーバの IP アドレスとポート番号。

標準設定のポート：8080

Digital Lab への接続に使用する認証モード。

利用可能な値：

• 1：Access key authentication：Digital Lab から受け取ったアクセス・キーを使用して認証します。

• 0：Basic authentication：ユーザ名とパスワードを使用して認証します。

ClientId / SecretKey / TenantId

Digital Lab から受け取ったアクセス・キー。

このテストの実行を制御するために使用されるすべての待機条件を含むメインの要素。

待機オプションを含めたり，conditions 要素をネストしたりすることができます。

1 つ以上の単純条件の配列または追加の複合条件を含む要素。

conditions 要素は複合条件に含めることができます。

operator に続く conditions 要素の条件が，すべて満たされる必要があるかどうかを指定します。

取り得る値： 

• AND：テスト実行の開始前に，operator の後のすべての条件が満たされる必要があります。
• OR：operator に続く条件のいずれかが満たされると，すぐにテスト実行が開始されます。

このテスト実行の開始前に指定した秒数だけ待機するように，パラレル・ランナーを設定します。

指定した実行の終了後にこのテスト実行を実行するように，パラレル・ランナーを設定します。待機する実行は testRunName を使用して指定します。

waitForTestRun オプションは，他のオプションと組み合わせることができます。

• waitSeconds を使用すると，指定した実行の終了後に一定の秒数待機します。
• waitForRunStatuses を使用すると，指定したテストが特定のステータスに到達するまで待機します。

例：次の条件は，テスト実行 3 が指定したステータスのいずれかに到達してから 10 秒後にテスト実行 1 を実行するように，パラレル・ランナーを設定します。

"testRunName": "1",
    "condition":{
        "waitForTestRun": "3",
        "waitSeconds": 10,
        "waitForRunStatuses": ["passed", "failed", "warning", "canceled"]
}

注：複数の待機オプションを組み合わせる場合，暗黙的に指定される演算子は AND です。

指定した実行が特定のステータスに到達した後にこのテスト実行を実行するように，パラレル・ランナーを設定します。

• 待機する実行は testRunName を使用して指定します。

• 待機する 1 つ以上のテスト・ステータスの文字列を指定します。指定したテストが指定したステータスのいずれかに到達すると，条件が満たされます。

  例："waitForRunStatuses": ["passed", "failed", "warning", "canceled"]