VTS サーバとの接続

VTS テーブルのデータは,VTS サーバと呼ばれるサーバ上で維持されます。VTS サーバの名前または IP アドレスは,VTS ユーザ・インタフェースの左上にある[サーバ名]の後に表示されます。

このトピックの内容:

VTS サーバへのアクセス

VTS テーブルのデータには,次のいずれかの方法でアクセスできます。

VTS ユーザ・インタフェース

VTS ユーザ・インタフェースの標準機能を使用して,VTS テーブルのデータにアクセスできます。たとえば,既存のパラメータ値を変更したり,新しい値を追加したりできます。詳細については,「VTS テーブルの内容の操作」を参照してください。

VTS テーブルへの UI アクセスは,Windows サービスの[VTS Service]によって行います。標準設定では,VTS のインストール時に,[VTS Service]が自動的に開始するように設定されます。VTS へのアクセスで問題が発生した場合は,[VTS Service]が開始されていることを確認してください。標準設定では,VTS への UI アクセスにはポート 4000 が使用されます。標準設定の UI アクセス・ポートの変更の詳細については,「VTS の設定」を参照してください。


仮想ユーザ・スクリプト

仮想ユーザ・スクリプトには,仮想ユーザが VTS テーブルのデータの読み取りと変更を行うための API 関数を含めることができます。VTS では,VTS サーバへの API アクセスを有効または無効にできます。API アクセスを有効にする場合,仮想ユーザ・スクリプトが VTS サーバへのアクセスに使用するポートを指定する必要があります。現在使用されているポートは,VTS ユーザ・インタフェースの左上にある[API アクセス ポート]の後に表示されます。

標準設定の API アクセス・ポートは 8888 であり,VTS サーバと Load Generator マシンを直接接続する必要があります。標準設定の API アクセス・ポートを変更する方法の詳細については,「VTS の設定」を参照してください。

  • VTS サーバへの API アクセスを有効にするには,[スクリプトからのアクセス]ドロップダウン・リストで[有効にする]をクリックします。

    [スクリプト アクセスを有効にする]ダイアログ・ボックスで,API アクセス・ポートを入力し,[有効にする]をクリックします。

  • VTS サーバへの API アクセスを無効にするには,[スクリプトからのアクセス]ドロップダウン・リストで[無効]をクリックします。

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ポート転送の有効化

VTS サーバで受信方向の通信のためにポート 80 または 443 しか開くことができないにも関わらず,すでにこれらのポートで多数の VTS インスタンスが実行されている場合は,ポート転送またはリバース・プロキシを使用して,通信要求をポート間でリダイレクトできます。これにより,VTS サーバに接続して普段どおりに作業することができます。

VTS でポート転送を有効にするには,次の手順を実行します。

  1. VTS サービスのホスト・マシンを設定して,ポート転送がサポートされるようにします。マシンはポート 80 の要求を,URL クエリ文字列(portnumber)で渡される実際のポートに転送する必要があります。

    以下の「設定例」を参照してください。

  2. スクリプトでポート転送を有効にします。

    1. スクリプト・フォルダで default.cfg ファイルを開き,AccessVTSPortByQueryString=1 を設定します([General]セクション)。

    2. ポート番号を変更して,VTS サーバが受信方向の通信のために開くことができる番号にします(標準設定のポートは,HTTP の場合は 80,HTTPS の場合は 443)。

      • HTTP の場合:VTSHTTPAccessPort の値を変更して,VTS サーバが使用しているポート番号と一致する値にします(ポート 80 を使用していない場合)。
      • HTTPS の場合:VTSHTTPSAccessPort の値を変更して,VTS サーバが使用しているポート番号と一致する値にします(ポート 443 を使用していない場合)。

      たとえば,VTS サーバでポート 80 を開くことができないが,ポート 8080 は開くことができる場合,VTSHTTPAccessPort のポート番号の値を 8080 に変更します。

  3. 既存の VTS API を使用して VTS サーバに接続します。

設定例

NGINX Web サーバの場合:

Copy code
server {
    listen  80;
    server_name  localhost;

    location / {
        if ($query_string ~* ^portnumber=(\d+)(.*)$) {
            set $port $1;
            set $para $2;
            proxy_pass http://127.0.0.1:$port$para;
                   }
                   proxy_pass http://127.0.0.1;
    }    
}

HAProxy の場合:

Copy code
frontend http-in
  bind *:8080
  use_backend apiserver-8888 if { urlp(portnumber) -i 8888/api/ }
  use_backend default

#apiserver
backend apiserver-8888
  mode http
  http-request replace-path /(.*) /api/
  option forwardfor
  server instance 127.0.0.1:8888
#admin UI
backend default
  mode http
  option forwardfor
  server ui 127.0.0.1:4000

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関連項目: