[基本設定]ビュー -[インターネット プロトコル]
実行環境設定の[基本設定]ビュー([再生]>[実行環境設定]>[インターネット プロトコル]>[基本設定])では,インターネット関連の各種オプションを設定できます。
このビューは特定のプロトコルにのみ適用されます。実行環境設定を開くと,関連するビューのみが表示されます。
実行環境設定に関する一般情報については,「実行環境設定」を参照してください。
このトピックの内容:
チェック
UI 要素![]() |
説明![]() |
---|---|
画像とテキストのチェックを有効にする |
仮想ユーザは再生中に web_find または web_image_check 検証関数を実行して,検証チェックを行うことができます。このオプションは,HTML モードで記録されたステートメントにのみ適用されます。検証チェックを実行する仮想ユーザは,検証チェックを実行しない仮想ユーザより多くのメモリを消費します。 標準設定値:無効 |
Web パフォーマンス・グラフの生成
UI 要素![]() |
説明![]() |
---|---|
秒ごとのヒット数 秒ごとのページ数 秒ごとの応答バイト数 |
Web パフォーマンス・グラフのデータを収集するように仮想ユーザに指示します。 仮想ユーザに収集させるグラフ・データのタイプを選択し,テストの実行中はオンライン・モニタ,テストの実行後は Analysis を使用して,(スループットの)グラフを表示できます。Analysis を使用して,テスト実行後にコンポーネント・ブレークダウン・グラフを表示できます。 注:Web パフォーマンス・グラフを使用しない場合は,メモリを節約するためにこれらのオプションを無効にしておきます。 |
詳細
UI 要素![]() |
説明![]() |
---|---|
ソケットの代わりに WinInet 再生を使用(Windows のみ) |
このオプションを選択すると,VuGen は標準のソケット再生の代わりに WinInet 再生エンジンを使用します。 VuGen には,ソケット・ベース(標準設定)および WinInet ベースの 2 つの HTTP 再生エンジンがあります。 WinInet は Internet Explorer で使用されるエンジンであり,IE ブラウザに組み込まれている機能をすべてサポートしています。WinInet 再生エンジンの制約として,スケーラブルでないこと,Linux をサポートしていないことが挙げられます。さらに,スレッドでの作業時に WinInet エンジンがモデム速度および接続数を正確にエミュレートしないことがあります。 VuGen 独自のソケット・ベースの再生は,負荷テストにおけるスケーラビリティに優れた小型軽量のエンジンです。また,スレッドでの使用時にも正確に機能します。ソケット・ベースのエンジンの制限事項としては,SOCKS プロキシがサポートされていない点があります。このタイプの環境を記録する場合は,WinInet 再生エンジンを使用してください。 サポートされているプロトコル:Mobile Application - HTTP/HTML,Oracle - Web,Web - HTTP/HTML,SAP - Web,Siebel - Web 標準設定値: 無効(ソケット・ベースの再生エンジン)。 |
自動トランザクション名にファイル名と行を含める: |
トランザクション名にファイル名と行番号を追加し,自動トランザクション時に一意となるトランザクション名が作成されます。 |
クリティカルではないリソースのエラーを警告としてリスト |
テストの再生中にアクションが失敗しても,そのアクションが,クリティカルではないリソースで実行されている場合は警告を返します。その結果,テスト再生を成功させることができます。 リソースをクリティカルまたはクリティカルでないのいずれかに分類する方法の詳細については,「クリティカルではないリソースの定義」を参照してください。 クリティカルでないリソースの失敗をエラーにし,結果としてテストも失敗させる場合は,このオプションを無効にします。標準設定では,このオプションは有効になっています。 特定のコンテンツ・タイプを重要なものとして設定するには,非リソースのリストにそのコンテンツ・タイプを加えます。詳細については,「[非リソース]ダイアログ・ボックス」を参照してください。 |
スナップショットのリソースをローカルに保存する | スナップショット・リソースをローカル・マシン上にファイルとして保存します。 |
HTTP
UI 要素![]() |
説明![]() |
---|---|
HTTP バージョン |
HTTP バージョンとしてバージョン 1.0 または 1.1 のどちらを使用するかを指定します。バージョン情報は,仮想ユーザが Web サーバに要求を送信するときの HTTP 要求ヘッダに含まれています。 HTTP 1.1 では次の機能がサポートされています。
|
HTTP/2 機能を有効にする | HTTP/2 機能を有効または無効にできます。 |
Keep-Alive HTTP 接続 |
Keep-Alive(キープ・アライブ)は,持続的な接続を可能にする HTTP 拡張機能を表す用語です。こうした長時間の HTTP セッションでは,複数のリクエストを同一の TCP 接続を介して送信できます。これにより,Web サーバとクライアントのパフォーマンスが向上します。 この Keep-Alive オプションは,Keep-Alive 接続をサポートする Web サーバがあって初めて機能します。この設定により,仮想ユーザ・スクリプトを実行するすべての仮想ユーザに対して Keep-Alive HTTP 接続を有効にすることができます。 標準設定値:有効 |
Accept-Language 要求ヘッダを含める |
受け入れる言語のカンマ区切りリストを提供します。たとえば,en-us や fr などです。詳細については,「ページ要求ヘッダの言語」を参照してください。 |
HTTP エラーを警告としてマーク |
HTTP エラーによりリソースのダウンロードが失敗した場合に,エラーの代わりに警告が発行されます。 ヒント: この設定は,すべての HTTP エラー・コードに適用されます。実行環境設定を手動で変更することにより,特定の HTTP コードを無視するように設定できます。詳細については,「Web 設定」を参照してください。 |
HTTP 要求接続タイムアウト(秒) |
仮想ユーザが,ステップ内の特定の HTTP 要求への接続を中止するまで待機する時間(秒単位)です。タイムアウトによって,サーバは安定し,ユーザに応答するための機会が与えられます。 最大値:32000 秒 |
HTTP 要求受信タイムアウト(秒) |
仮想ユーザがステップ内の特定の HTTP 要求への応答を受信するまで待機する時間(秒単位)です。タイムアウトによって,サーバは安定し,ユーザに応答するための機会が与えられます。 最大値:32000 秒 |
HTTP Keep-Alive タイムアウト(秒) |
HTTP 接続で特定のアクティビティを実行しなければならない時間の範囲。このタイムアウトに達すると,再生中でも接続は閉じられます。 |
Zlib ヘッダを要求 |
リクエスト・データが zlib 圧縮ライブラリ・ヘッダとともにサーバに送信されます。標準では,サーバに送信されるリクエストには zlib ヘッダが含まれます。このオプションを使用すると,zlib ヘッダがリクエストに含まれない非ブラウザ・アプリケーションをエミュレートできます。 標準設定値:有効 |
サーバ・サイド圧縮を受け入れる |
再生で圧縮データを受け入れることができることをサーバに示します。使用可能なオプションは,次のとおりです。
標準設定値: gzip, deflate, br 注:
|
未参照のキャッシュエントリを削除 |
指定した反復回数内で参照されなかったキャッシュ・エントリを削除します。キャッシュ・エントリを削除しない場合はゼロ(0)に設定します。 |
一般
UI 要素![]() |
説明![]() |
---|---|
再生中にスナップショットを作成する |
再生中にスナップショットを作成します。 注:再生スナップショットを無効にすると,再生速度が向上します。ただし,DFE や相関などのスナップショット依存の機能は,再生中にキャプチャされたデータを使用できません。そのため,動作が不安定になる可能性があります。 |
DNS のキャッシュ |
ドメイン・ネーム・サーバによって解決されたホストの IP アドレスをキャッシュに保存するよう仮想ユーザに指示します。これにより,それ以降の同じサーバに対する呼び出しに費やす時間を節約できます。ロード・バランサーなどの技術によって自動的に IP アドレスが変更される場合には,このオプションを確実に無効にしておき,仮想ユーザがキャッシュの値を使用しないようにします。 標準設定値:有効 |
UTF-8 から,または UTF-8 への変換 |
受信した HTML ページおよび送信されたデータの UTF-8 への変換と UTF-8 からの変換をします。記録オプションで UTF-8 のサポートを有効にします。詳細については,「記録オプション」を参照してください。 標準設定値:いいえ |
HTML の変換に使用する文字セット |
受信した HTML および送信されたデータを,設定された文字セットとの間で変換するために使用する文字セット。 前のオプション[UTF-8 へ、または UTF-8 からの変換]を有効にした場合,このオプションは無視されます。 |
リソースによって発生したステップ・タイムアウトを警告としてマーク |
タイムアウトの時間内にロードされなかったリソースが原因でタイムアウトが発生した場合に,エラーではなく警告を発行します。非リソースの場合は,エラーが発行されます。 標準設定値:無効 |
HTML の Content-Type を解析する |
HTML を想定している場合は,Content-Type が「HTML」(text\html),「テキスト」(任意のテキスト),「任意」(任意の Content-Type)の場合にのみ応答が解析されます。text/xml は HTML としては解析されません。 標準設定値:テキスト |
ステップ・ダウンロード・タイムアウト(秒) |
仮想ユーザがスクリプトのステップの実行を中止するまでに待機する時間です。このオプションはページのダウンロードに特定秒数以上は待たないユーザの操作をエミュレートするのに使用します。 最大値:32000 秒 タイムアウト設定は主に,該当システム環境下では,許容タイムアウト値を変えるのが望ましいと判断できる上級ユーザ向けです。ほとんどの場合,標準の値で問題ないはずです。サーバが妥当な時間内に応答しない場合は,タイムアウト時間を長くするのではなく,接続に関するほかの問題がないか調べてください。タイムアウト時間を長くすると,スクリプトが不必要に待機することになります。 |
ネットワーク・バッファ・サイズ |
HTTP 応答の受信に使用するバッファ・サイズの最大値を設定します。 データのサイズが指定サイズより大きいと,サーバはデータをチャンクに分けて送信するため,システムのオーバーヘッドが増加します。 Controller で複数の仮想ユーザを実行すると,各仮想ユーザは自身のネットワーク・バッファを使用します。 この設定は,主にネットワーク・バッファ・サイズがスクリプトのパフォーマンスに影響を与える可能性があると判断した上級ユーザを対象にしています。 標準設定は 12 キロバイトです。 最大サイズは 0x7FFF FFFF です。 |
NTLM 情報を出力する | NTLM ハンドシェイクに関する情報が標準ログに出力されます。 |
SSL 情報を出力する | SSL ハンドシェイクに関する情報が標準ログに出力されます。 |
SSL バージョン | アプリケーションが使用する SSL のバージョン。 |
エラーとして発行する一致失敗の最大数 |
エラーとして表示するコンテンツ・チェックの失敗の最大数。失敗は,文字列「Fail=Found」の出現によって示されます。これは,左右の境界を使用した一致条件に適用されます。以降の一致は,情報メッセージとして一覧表示されます。 標準設定値:10 |
リダイレクトの深さの上限 |
許可されているリダイレクトの最大数。 標準設定値:10 |
1 つのページに対する 'META refresh' の上限 |
META refresh がページごとに実行される最大回数。 標準設定値:2 |
ContentCheck の値を UTF-8 エンコードとみなす |
ContentCheck XML ファイルに UTF-8 形式の値が保存されます。 標準設定値:無効 |
ツリー・ビュー要求本文の制限 | ツリービューに表示される要求本文のバイト数を制限します。制限しない場合はゼロ(0)に設定します。 |
IP のバージョン | 使用する IP バージョンで,IPv4,IPv6,または自動選択になります。標準の値は IPv4 です。 |
web_sync の再試行間隔 |
False が生じる条件のテストと次の再試行の間に待機する時間(ミリ秒)。 標準設定値:1000 |
web_sync の再試行タイムアウト | 再試行が許される最大の時間の長さ(ミリ秒)。算出されるタイムアウトが([ステップ ダウンロード タイムアウト]設定によって決まる)ステップ・タイムアウトを超過した場合,ステップ・タイムアウトが有効になります。 |
WebSocket コールバック時間間隔 | WebSocket コールバック・ハンドラの呼び出しの反復間隔(ミリ秒単位)。ゼロ以外の値を指定します。 |
プリフェッチとプリレンダリングのコールバック時間間隔 | プリフェッチとプリレンダリングのコールバック・ハンドラの呼び出しの反復間隔(ミリ秒単位)。ゼロ以外の値を指定します。 |
認証
UI 要素![]() |
説明![]() |
---|---|
認証前に固定遅延時間を追加 |
ユーザによる認証情報(ユーザ名とパスワード)の入力をエミュレートするため,思考遅延時間が仮想ユーザ・スクリプトに自動的に追加されます。この思考遅延時間はトランザクション時間に含まれます。 標準設定値:0 |
NTLM2 セッション・セキュリティを無効にする |
より基本的な NTLM 2 セッション・セキュリティ応答ではなく,完全な NTLM 2 ハンドシェイク・セキュリティを使用します。 標準設定値:いいえ |
ネイティブ Windows NTLM 実装を使用する |
固有 API の代わりに NTLM 認証のための Microsoft セキュリティ API を使用します。 標準設定値:いいえ |
Windows のネイティブ NTML 実装で資格情報を上書きする | ログオン時にユーザによって提供された資格情報を使用します。 |
統合認証を有効にする |
Kerberos ベースの認証を有効にします。サーバによって認証スキームが提示されている場合は,別のスキームに優先して[Negotiate]を使用します。 標準設定値:いいえ |
大きい KDC 負荷をかける |
前の反復で取得した資格情報を再利用しません。この設定を有効にすると,KDC(キー配布サーバ)にかかる負荷が高くなります。サーバにかかる負荷を減らすには,このオプションを「はい」に設定して,前の反復で取得した資格情報を再利用します。 このオプションは Kerberos 認証が使用されている場合にのみ関係します。 標準設定値:いいえ |
SPN では正規名を使用する |
URL から取得した元のホスト名の代わりに正規名を使用して SPN(サービス・プリンシパル名)を生成します。 標準設定値:はい |
デフォルト以外のポートを SPN に追加する |
指定されたポートが非標準ポート(80 と 443 以外)の場合に,ポート番号を SPN に追加します。 標準設定値:いいえ |
nCipher HSM からのキーの取得を有効にする |
HSM(Hardware Security Module)から秘密鍵を取得できるよう仮想ユーザを有効にします。このオプションは,これらの鍵の取得に必要な CHIL エンジンを読み込み,初期化します。 標準設定値:はい |
ログ記録
UI 要素![]() |
説明![]() |
---|---|
出力バッファの行の長さ | 行の折り返しを無効にして,要求,応答ヘッダ,本文,または JavaScript ソース,あるいはこれらすべてを印刷するための行の長さです。 |
出力バッファはバイナリ・ゼロのみエスケープする |
|
ログに書き込まれる最大応答サイズを制限する | 応答データを含むログのサイズを制限します。 |
JavaScript
UI 要素![]() |
説明![]() |
---|---|
JavaScript デバッグモードを有効にする | JavaScript 言語で生成される Web ベースの仮想ユーザ・スクリプトにのみ表示。仮想ユーザ・スクリプトの再生のデバッグを有効にします。これは,VuGen での再生にのみ適用され,Controller での再生には適用されません。このオプションを有効にすると,再生のパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。 |
Javascript コードの実行を有効にする | C 言語で生成される仮想ユーザ・スクリプトにのみ表示。web_js_run() や web_js_reset() などの Web JavaScript ステップを再生できます。このオプションは,スクリプト内に JavaScript ステップがない場合でも,JavaScript ランタイム・エンジンを作成します。 |
JavaScript エンジンのランタイム・サイズ |
C 言語で生成される仮想ユーザ・スクリプトにのみ表示。JavaScript エンジンのランタイムに割り当てるメモリのサイズ(キロバイト単位)。プロセス内のすべての仮想ユーザに対して 1 つのランタイム・エンジンが作成されます。 標準設定:51200 KB |
JavaScript エンジンのスレッドごとのスタック・サイズ |
C 言語で生成される仮想ユーザ・スクリプトにのみ表示。JavaScript エンジンの各仮想ユーザ・スレッドに割り当てるメモリのサイズ(キロバイト単位)。 標準設定:32 KB |
関連項目: