エンティティ・グラフの設定

エンティティ・グラフを設定して、グラフに含めるデータを選択できます。

このトピックの内容:

概要

エンティティ・グラフを設定して、表示するデータと、グラフでのデータの表示方法を選択します。

  • エンティティ・グラフを設定するには、アナリシス・ツリーでグラフを選択し、[設定]タブをクリックします。

  • 必要な管理者権限を持っている場合、アナリシス・ビュー・モジュールの[アナリシス メニュー]タブでグラフを選択し、[設定]タブをクリックします。

  • 利用可能な設定オプションは、グラフ・タイプによって異なります。グラフ・タイプが同じであるエンティティ・グラフは、同じ設定オプションを共有します。たとえば、不具合の進行状況グラフと要件の進行状況グラフには、同じ設定オプションがあります。

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進行状況グラフの設定

次のオプションを使用して、進行状況グラフを設定できます。

オプション 説明
期間

グラフの対象となる期間。ドロップダウン・リストから期間を選択します。

  • カスタム:任意の 2 つの日付の間の期間。開始日と終了日を設定します。

  • 週/月/四半期/年:過去の任意の時点の一定の期間。矢印を使用して前後の期間に移動するか、期間の開始日または終了日をドロップダウン・カレンダーで設定します。

  • 直近:現在の日付で終了する期間。時間単位(日、週、月、四半期、年)を選択し、グラフの対象とする時間単位の数を設定します。

  • 毎日:プロジェクトの開始日から現在の日付までのすべての期間を対象とします。

粒度

データが X 軸上でグループ化される時間間隔。

表示
  • 未処理データ:選択した期間における要件、テスト、不具合の数が表示されます。

  • 変化の推移:選択した期間における要件、テスト、不具合の数の変化が表示されます。各レコードの値は 0 から始まります。

グループ分け

グラフ・データのグループ分けの基準にする情報を特定するフィールドを選択します。データのグループ分けは、文字列またはリスト・フィールドによってのみ行うことができます。

クロス・プロジェクト・グラフの場合、データをプロジェクトごとにグループ分けするには[QC プロジェクト]を選択します。

グループ分け]フィールドと同じフィールドにフィルタを設定すると、グラフのグループにフィルタで除外した値が含まれる可能性があります。これは、進行状況グラフでは、フィルタが現在の値に作用するのに対して、グルーピングが過去の値に作用するからです。たとえば、不具合グラフの[グループ化]フィールドが[ステータス]に設定されていて、現在のフィルタにステータスが「修正中」のすべての不具合が含まれているとします。ここで、グラフを生成すると、フィルタに「却下」が含まれていない場合でも、修正中の不具合の前のすべてのステータス(「却下」など)がグラフに表示されます。

カバーされない親を表示する

要件に対してのみ使用できます。

ステータスが「カバーされない」の親要件を含めるかどうかを指定します。

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サマリ・グラフの設定

次のオプションを使用して、サマリ・グラフを設定できます。

オプション 説明
Y 軸

Y 軸に表示するデータを選択します。

  • カウント:項目の合計数(たとえば、修正中の不具合のカウント)を表示します。

  • 次の合計:数値フィールドを選択します。たとえば、不具合グラフで不具合の修正に必要な推定時間を表示するには、[予定修正時間]を選択します。不具合の修正に実際に要した時間を表示するには、[実際の修正時間]を選択します。

X 軸

グラフの X 軸に表示する情報を指定します。

ヒント:クロス・プロジェクト・グラフの場合、データをプロジェクト別に表示するには[QC プロジェクト]を選択します。

グループ化

グラフ・データのグループ分けの基準にする情報を特定するフィールドを選択します。データのグループ分けは、文字列またはリスト・フィールドによってのみ行うことができます。

ヒント:クロス・プロジェクト・グラフの場合、データをプロジェクトごとにグループ分けするには[QC プロジェクト]を選択します。

カバーされない親を表示する

要件に対してのみ使用できます。

ステータスが「カバーされない」の親要件を含めるかどうかを指定します。

完全パスを表示 X 軸]フィールドで[サブジェクト][計画:サブジェクト]、[テスト:サブジェクト]または[テスト セット:名前]を選択した場合、OpenText Application Quality Management によって、テスト・サブジェクト・フォルダのフル・パスが表示されます。
履歴データを含める

不具合に対してのみ使用できます。

変更された期間、変更したユーザ、変更されたフィールドを指定して、エンティティをフィルタできます。たとえば、過去 7 日間にステータスが[修正中]から[修正済み]に変更された不具合をフィルタできます。

履歴データを設定するには、[設定]をクリックして次の項目を指定します。

  • フィールド:変更されたフィールドを選択します。

  • 値:変更前]フィールドで、[リストの更新]をクリックして、フィールドの変更前の値を指定します。[変更後]フィールドで、[リストの更新]をクリックして、フィールドの変更後の値を選択します。

  • 変更者:変更を行ったユーザを選択します。

  • 変更期間:変更がいつ発生したかを指定します。

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フェーズごとのサイクル時間グラフの設定

次のオプションを使用して、フェーズごとのサイクル時間グラフを設定できます。

オプション 説明
フィールド

フェーズの定義に使用するフィールドを選択します。

たとえば、修正中、修正済み、解決済みなどの[ステータス]システム・フィールドによってフェーズを定義する場合は、このフィールドで[ステータス]を選択します。

フェーズを定義するユーザ定義フィールドを指定することもできます。ユーザ定義フィールドは、次の要件を満たす必要があります。

  • ルックアップ・リスト・フィールドである。

  • 履歴]プロパティを有効にする。

  • 値の検証を有効にする。

  • 複数値を無効にする。

詳細については、プロジェクト・エンティティのカスタマイズを参照してください。

終了フェーズ

不具合ライフサイクルの終了フェーズとなるフェーズを選択します。

終了フェーズは X 軸に表示されません。不具合が終了フェーズに入った場合、終了フェーズで費やされた時間は計算されず、その不具合はグラフから除外されます。

X 軸

読み取り専用。

フィールド]オプションで選択した内容が自動的に入力されます。

Y 軸

Y 軸に表示するデータを選択します。

  • 次の合計:各フェーズで費やされた時間の合計を表示します。

  • 平均 -:各フェーズで費やされた平均時間を表示します。

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トレンド・グラフの設定

次のオプションを使用して、トレンド・グラフを設定できます。

オプション 説明
期間 期間を参照してください。
粒度 粒度を参照してください。
グループ分け

グループ化を参照してください。

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経過グラフの設定

[経過グラフ]タイプは、不具合に対してのみ使用できます。次のオプションを使用して、不具合の経過グラフを設定できます。

オプション 説明
経過

グラフ内で不具合をグループ化する方法を選択します。

  • グループ化なし:不具合はグループ化されません。利用可能なすべての期間で不具合を表示します。

  • グループ 1 週間後:不具合は 2 つのグループ(カラム)に分割され、1 つのグループには経過期間が 1 週間以内の不具合、もう 1 つのグループには経過期間が 1 週間を超える不具合が含まれます。

  • グループ 1 ヶ月後:不具合は 2 つのグループに分けられ、1 つのグループには経過期間が 1 か月以内の不具合、もう 1 つのグループには経過期間が 1 か月を超える不具合が含まれます。

  • グループ 6 ヶ月後:不具合は 2 つのグループに分けられ、1 つのグループには経過期間が 6 か月以内の不具合、もう 1 つのグループには経過期間が 6 か月を超える不具合が含まれます。

  • グループ 1 年後:不具合は 2 つのグループに分けられ、1 つのグループには経過期間が 1 年以内の不具合、もう 1 つのグループには経過期間が 1 年を超える不具合が含まれます。

  • カスタマイズ:不具合はカスタムの経過間隔でカスタム数のグループに分けられます。カスタム期間は、グループ化設定のカスタマイズで設定します。

不具合の経過期間の計算方法の詳細については、経過グラフを参照してください。

グループ化設定のカスタマイズ

経過]オプションで[カスタマイズ]を選択すると利用できます。

  • グループ化間隔:不具合がグループ化される経過間隔(日単位)。

    自動の経過間隔を使用することも、カスタムの経過間隔を指定することもできます。

    • 自動:ALM は、次のようにグループ化間隔の値を計算します。

      自動のグループ化間隔値 = 不具合の最大経過期間 / グループ数。

      グループ数]も[自動]に設定されている場合、自動のグループ化間隔値 = 不具合の最大経過時間 / 7 です。

    • カスタム数:標準設定値は 7 です。100,000 未満の任意の正の整数を入力できます。

      10 を入力すると、不具合は次の間隔で分割されます。0~9 日、10~19 日、20~29 日など。

  • グループ数:不具合を分割するグループの数。

    自動のグループ数を使用することも、カスタム数を指定することもできます。

    • 自動:ALM はグループ数を次のように自動的に計算します。

      自動グループ数 = 不具合の最大経過時間 / グループ化間隔値。

      グループ化間隔]も[自動]に設定されている場合、自動のグループ数は 7 になります。

      ALM には最大 18 グループが表示されます。自動グループ数が 18 を超える場合、17 番目のグループまでに含まれない不具合はすべて最後の(18 番目)グループに含まれます。

    • カスタム数:標準設定値は 7 です。1 以上 18 以下の任意の整数を入力します。

      グループ化間隔の値が 10、グループ数が 5 であると仮定すると、不具合は0~9 日、10~19 日、20~29 日、30~39 日、40 日以上という経過間隔で分割されます。

例:

0~14 日経過した不具合を 1 番目のグループに分割し、15~29 日経過した不具合を 2 番目のグループに、30~44 日経過した不具合を 3 番目のグループに、45 日以上経過した不具合を最後のグループに分割するとします。この場合、[グループ化間隔]を 15 に、[グループ数]を 4 に設定します。

Y 軸

Y 軸に表示するデータを選択します。

  • カウント:項目の合計数(たとえば、修正中の不具合のカウント)を表示するには、[カウント]を選択します。

  • 次の合計:次の合計]を選択し、数値フィールドを選択します。たとえば、不具合グラフで不具合の修正に必要な推定時間を表示するには、[予定修正時間]を選択します。不具合の修正に実際に要した時間を表示するには、[実際の修正時間]を選択します。

グループ分け

グループ化を参照してください。

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異常グラフの設定

[異常グラフ]タイプは、不具合に対してのみ使用できます。次のオプションを使用して、不具合の異常グラフを設定できます。

オプション 説明
フェーズ定義

異常グラフのフェーズを定義するフィールドを選択します。

たとえば、修正中、修正済み、解決済みなどの[ステータス]システム・フィールドによってフェーズを定義する場合は、このフィールドで[ステータス]を選択します。

フェーズを定義するユーザ定義フィールドを指定することもできます。ユーザ定義フィールドは、次の要件を満たす必要があります。

  • ルックアップ・リスト・フィールドである。

  • 履歴]プロパティを有効にする。

  • 値の検証を有効にする。

  • 複数値を無効にする。

詳細については、プロジェクト・エンティティのカスタマイズを参照してください。

フェーズでスタック

フェーズを選択します。このフィールドで使用できる値は、フェーズの定義に使用するフィールドによって異なります。

たとえば、ステータスが特定の期間[修正中]のままだった不具合の数を知りたい場合は、[フェーズ定義]フィールドで[ステータス]を選択し、[フェーズでスタック]フィールドで[修正中]を選択します。

継続時間

フェーズでスタック]フィールドで定義されたフェーズにとどまっていた不具合の滞留時間を指定します。

たとえば、ステータスが少なくとも 5 日は[修正中]のままになっていた不具合の数を知りたい場合は、[>=]フィールドに 5 を入力します。

X 軸 X 軸を参照してください。
Y 軸 Y 軸を参照してください。
営業日 営業日を選択します。不具合が特定のフェーズにとどまっていた継続時間を計算するときに、非営業日はカウントされません。

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計画と実績グラフの設定

[計画と実績 (最後のテスト実行)]および[計画と実績 (テスト実行履歴)]グラフ・タイプは、テスト・インスタンスに対してのみ使用できます。次のオプションを使用して、計画と実績グラフを設定できます。

オプション 説明
期間 期間を参照してください。
粒度 粒度を参照してください。
グループ分け 読み取り専用。計画と実績グラフはステータスごとにグループ化されています。
完了ステータス

完了ステータスと見なされるステータスを選択します。テスト・インスタンスの実行ステータスが、選択された値のいずれかである場合、ALM はそのテスト・インスタンスを完了済みとして扱います。

利用可能性:

  • 17.0.1 以降、このオプションは、[計画と実績 (テスト実行履歴)]グラフと[計画と実績 (最後のテスト実行)]グラフの両方で利用可能です。

  • 17.0.1 より前では、このオプションは[計画と実績 (テスト実行履歴)]グラフでのみ利用可能です。

計画線

(17.0.1 以降で利用可能)

ALM がグラフの計画線を計算する方法を指定します。

  • 自動的に計算(標準設定):計画の折れ線グラフには、各期間の実行速度が同じであると仮定した場合の理想的なテスト実行の進行状況が表示されます。

  • 実行予定日を使用して計算:計画の折れ線グラフには、指定された期間内に計画実行日があるテスト・インスタンスの数が表示されます。

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テスト実行ツリーマップ・グラフの設定

[テスト実行ツリーマップ]グラフ・タイプは、テスト・インスタンスに対してのみ使用できます。次のオプションを使用して、テスト実行ツリーマップを設定できます。

オプション 説明
失敗

失敗ステータスと見なされるテスト・インスタンス・ステータスを選択します。

たとえば、失敗、ブロック済み、および延期を選択した場合、これらのステータスのテストは失敗したテストと見なされます。

実行済み

実行済みステータスと見なされるテスト・インスタンス・ステータスを選択します。

グラフの生成時に、選択した失敗ステータスに該当するテスト・インスタンスは、それらの失敗ステータスが[実行済み]フィールドで選択されていない場合でも、実行済みのテスト・インスタンスと見なされます。

フィルタ

テスト セット:テスト セット フォルダ]フィルタを使用して、すべてのテスト・セットがツリーマップに含まれるテスト・セット・フォルダを選択します。

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テスト実行ステータスのトレンド・グラフの設定

[テスト実行ステータスのトレンドグラフ]タイプは、テストに対してのみ使用できます。次のオプションを使用して、テスト実行ステータスのトレンド・グラフを設定できます。

オプション 説明
期間 期間を参照してください。
粒度 粒度を参照してください。
グループ分け

グループ化を参照してください。

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グラフのエンティティのフィルタリング

[フィルタ]ダイアログ・ボックスを使用して、グラフに含めるエンティティをフィルタできます。この設定は、すべてのタイプのグラフに共通です。

詳細については、[フィルタ]ダイアログ・ボックスを参照してください。

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グラフのプロジェクトの選択

複数のプロジェクトを選択して、エンティティ・グラフに含めることができます。この設定は、すべてのタイプのグラフに共通です。

編集: クロス・プロジェクト・グラフは、Quality Center Enterprise Edition ではサポートされていません。エディションとその機能の詳細については、エディションとライフサイクルを参照してください。使用しているエディションを調べるには、サイト管理者に問い合わせてください。

グラフのプロジェクトを選択するには、次の手順を実行します。

  1. アナリシス・ツリーからグラフを選択し、[設定]タブをクリックします。

  2. ページの下部にある[プロジェクトの選択]をクリックします。

  3. [プロジェクト ツリー]リストから対象のプロジェクトを選択し、[追加をクリックします。

    • 選択できるプロジェクトは、ユーザとしてリストされているプロジェクトのみです。

    • ドメインを選択した場合、ドメインのすべてのプロジェクトがグリッドに追加されます。

    • サイト・パラメータの PROJECT_SELECTION_MAX_PROJECTS を設定すれば、グラフに含めることが可能な最大プロジェクト数を変更できます。詳細については、設定パラメータの指定を参照してください。

  4. OK]をクリックします。

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参照情報: