サービス・レベル・アグリーメントの定義

このトピックでは,サービス・レベル・アグリーメント(SLA)を定義する方法について説明します。

SLA は Controller または Analysis で定義できます。SLA は,時間間隔またはシナリオの実行全体でシナリオのゴールを測定できます。詳細については,「サービス・レベル・アグリーメントの概要」 を参照してください。

ヒント: このタスクに関連する事例シナリオについては,「サービス・レベル・アグリーメントの定義 - 事例シナリオ」を参照してください。

SLA を定義するには,次の手順を実行します。

  1. 前提条件

    トランザクション応答時間の SLA を定義する場合,1 つ以上のトランザクションがあるスクリプトをシナリオに含める必要があります。

  2. SLA ウィザードを使用して実行する

    [サービス レベル アグリーメント]ペインで,[新規]をクリックしてサービス・レベル・アグリーメント・ウィザードを開きます。ユーザ・インタフェースの詳細については,「サービス・レベル・アグリーメント・ウィザード」を参照してください。

    1. SLA の測定値を選択します。

    2. トランザクション応答時間(パーセンタイル,平均,または APDEX)の SLA を定義する場合,ゴールに含めるトランザクションを選択します。

    3. (任意)実行期間内で SLA ステータスを評価する場合,考慮する負荷条件を選択し,負荷条件に適した負荷値の範囲を定義します。例については,「サービス・レベル・アグリーメントの定義 - 事例シナリオ」を参照してください。

    4. 測定値のしきい値を設定します。

      • トランザクション応答時間 - 平均]または[秒ごとのエラー数]が定義したしきい値を超えると,Analysis によって[失敗]の SLA ステータスが表示されます。

      • トランザクション応答時間 - パーセンタイル],[合計ヒット数(実行ごとのステータス)],[秒ごとの平均ヒット数(実行ごとのステータス)],[合計スループット(バイト)(実行ごとのステータス)],または[平均スループット(バイト/秒)(実行ごとのステータス)]が定義したしきい値よりも低い場合,Analysis によって[失敗]の SLA ステータスが生成されます。

      • 成功したトランザクションの割合]では,成功したトランザクションのパーセンテージが,定義されたパーセンテージしきい値(0 ~ 100)よりも小さければ,Analysis は[失敗]の SLA ステータスを表示します。
      • Analysis は,[トランザクション応答時間 (APDEX)]しきい値を使用して APDEX スコアを生成します。
  3. 追跡期間を定義する(任意)

    SLA ステータスが時間間隔で決まる測定値の場合,時間間隔の頻度(追跡期間)を定義する必要があります。詳細については,「追跡期間」 を参照してください。

    ユーザ・インタフェースの詳細については,「[詳細設定オプション]ダイアログ・ボックス([サービス レベル アグリーメント]ペイン)」を参照してください。

  4. 結果

    シナリオ実行の分析時に Analysis によって,シナリオ実行で収集されたデータと SLA 設定が比較され,SLA ステータスと APDEX スコアが決定されます。これらは,標準設定の「サマリ・レポート」の[統計]セクションに表示されます。

    シナリオ実行の後で SLA 設定を編集できます。そうすると,[統計]セクションが更新され,新しい設定が反映されます。

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