スマート仮想ユーザ割り当て

スマート仮想ユーザ割り当てでは,仮想ユーザによって生成された負荷を分散し,要求された Load Generator 間で負荷を均等に分散します。これにより,負荷テストの精度が向上します。

スマート仮想ユーザ割り当ては,パーセンテージ・モードのマニュアル・シナリオで使用できます。このタイプのシナリオでは,スマート仮想ユーザ割り当てが有効な場合,Controller は Load Generator の CPU 使用率に基づいて,各 Load Generator に仮想ユーザを割り当てます。スマート仮想ユーザ割り当ては,仮想ユーザがロードされる前に,各仮想ユーザの割り当てのみを決定できます。つまり,スマート仮想ユーザ割り当てが機能するには,仮想ユーザを一度にロードせず,徐々にロードするようにシナリオを設定する必要があります。

Load Generator の CPU の使用が過負荷状態になると,Controller はメッセージを受信し,その Load Generator の仮想ユーザのロードを停止して,シナリオで指定されたほかの Load Generator に仮想ユーザを自動的に分散します。シナリオ内に使用可能なほかの Load Generator がない場合だけ,Controller は仮想ユーザのロードを停止します。

[Load Generators]ダイアログ・ボックス内のアイコンを使用して,マシンの CPU 使用率のステータスを監視できます(「[Load Generators]ダイアログ・ボックス」を参照)。Load Generator の CPU 使用率に問題が生じると,Load Generator 名の左側にあるアイコンに黄色の線が表示されます。マシンが過負荷になると,アイコンに赤色の線が表示されます。

ヒント: Controller および Load Generator のリソース・モニタを使用して,Load Generator の CPU 使用率をより詳細に監視できます。詳細については,「Controller および Load Generator のリソース・モニタ」を参照してください。

スマート仮想ユーザ割り当ては,仮想ユーザ数が多いシナリオで最も効率的に機能します。

スマート仮想ユーザ割り当てを有効にするには,Controller で[ツール]>[オプション]>[実行]タブを選択し,[スマート仮想ユーザ割り当てを使用する(パーセンテージモードシナリオの場合のみ)]チェックボックスをオンにします。

注: スマート仮想ユーザ割り当ては,Docker 化された Load Generator ではサポートされていません。

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