ネットワーク監視環境の設定

このタスクでは,ネットワーク監視用の環境を準備する方法について説明します。

  1. 前提条件

    ネットワーク監視を有効にするには,LoadRunner エージェントを監視元マシンにインストールする必要があります。LoadRunner エージェントを監視先マシンにインストールする必要はありません。

    ネットワーク・モニタを実行するには,Windows の監視元マシンの管理者権限が必要です(ただし,ICMP プロトコルを使用しない場合)。

  2. Linux の監視元マシンを設定する(任意)

    Linux の監視元マシンでは,UDP または ICMP を使用してネットワーク・モニタを実行できます。Linux の監視元マシンからネットワーク・モニタを実行する前に,監視元マシンを設定します。タスクの詳細については,「ネットワーク監視用の Linux の監視元マシンの設定」を参照してください。

  3. 監視元と監視先のマシン間にファイアウォールを設定する(任意)

    監視元と監視先のマシン間にファイアウォールが存在するネットワークを監視する場合,ネットワークのデータ・パケットがそれぞれの宛先に到達できるようにファイアウォールを設定する必要があります。

    • TCP プロトコルを使用する場合,監視先マシンを保護するファイアウォールで,発信の ICMP_TIMEEXCEEDED パケット(マシンからファイアウォールの外側に送信されるパケット)がブロックされないようにする必要があります。さらに,監視元マシンを保護するファイアウォールで,ICMP_TIMEEXCEEDED の着信および TCP パケットの発信が許可されるようにする必要があります。

    • ICMP プロトコルを使用する場合,監視先マシンのファイアウォールで,着信の ICMP_ECHO_REQUEST パケット,または発信の ICMP_ECHO_REPLY および ICMP_ECHO_TIMEEXCEEDED パケットがブロックされないようにする必要があります。さらに,監視元マシンを保護するファイアウォールで,ICMP_ECHO_REPLY および ICMP_ECHO_TIMEEXCEEDED パケットの着信,および ICMP_ECHO_REQUEST パケットの発信が許可されるようにする必要があります。

    • UDP プロトコルを使用する場合,UDP プロトコルで,監視元マシンから監視先マシンにアクセスできるようにする必要があります。監視先マシンのファイアウォールで,発信の ICMP_DEST_UNREACHABLE および ICMP_ECHO_TIMEEXCEEDED パケットがブロックされないようにする必要があります。さらに,監視元マシンを保護するファイアウォールで,ICMP_DEST_UNREACHABLE および ICMP_ECHO_TIMEEXCEEDED パケットの着信が許可されるようにする必要があります。

    • 注: Controller と監視元マシンの間にファイアウォールが存在する場合にネットワーク遅延監視を実行する場合,LoadRunner エージェント,MI Listener,ネットワーク遅延監視を設定してファイアウォール越しの監視を行う必要があります。

  4. ネットワーク・モニタ・パスを指定する

    Controller の[実行]タブのグラフ・ツリー・ビューで,[ネットワーク遅延時間]グラフを選択して右のペインにドラッグします。グラフを右クリックして,[測定値の追加]を選択します。次の 3 つのダイアログ・ボックスを使用してパスを定義します。

    1. 監視元と監視先のマシンを追加します。詳細については,「[ネットワーク遅延時間]ダイアログ・ボックス」を参照してください。

    2. ネットワーク・モニタ・パスを定義します。詳細については,「[ネットワーク遅延監視先マシンの追加]ダイアログ・ボックス」を参照してください。

    3. 定義したパスのモニタ設定を行います。詳細については,「[定義したパスのネットワーク監視設定]ダイアログ・ボックス」を参照してください。

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