同期スコープの定義
同期のスコープを変更するには、お気に入りを使用し、さらに、過去のリリースを含めるかどうかを指定します。ALMでは、同期するリリースまたは要件のサブセットを作成することもできます。
お気に入りの作成
同期を実行すると、リンクに設定されたお気に入りに基づいて、ALM OctaneおよびALMまたはJira内の新しいレコードが検索されます。お気に入りが設定されていない場合、すべてのレコードが同期されます。お気に入りを設定すると、選択したお気に入りに含まれている項目は、新規作成された項目として、もう一方のエンドポイントと同期されます。お気に入りを使用することをお勧めしますが、必須ではありません。
お気に入りが特に有用な場合として、リンクの初回設定時が挙げられます。1レコードのみを含むお気に入りの使用から初めて、その範囲を徐々に広げていきます。同期のシミュレーションを実行して、同期の動作が想定どおりであることを確認します。
お気に入りの使用方法
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ALM Octaneでは、Synchronizer管理者ロールを持つユーザーは、[Synchronizerにフィルターを保存] ボタン を使用して、バックログモジュール (エピック、フィーチャー、およびユーザーストーリー用) と不具合モジュール (不具合用) のSynchronizerフィルターを作成または変更することができます。
フィルターを変更できるように、ALM Octaneのお気に入りをSynchronizerフィルターと同じ名前で保存することをお勧めします。お気に入りを変更する場合は、Synchronizerフィルターも上書きする必要があります。
フィルターを定義するときには、現在のユーザー ("Me")、現在のリリース、過去24時間、過去7日間、過去30日間などの相対ラベルを使用しないでください。
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ALMまたはJiraでは、ALMまたはJiraに接続するためにSynchronizerが使用する統合ユーザーが、選択したお気に入りを使用できる必要があります。
ALMプロジェクトごとに最大50個のお気に入りから選択できます。
新たに組み込んだレコードを同期するために、お気に入りを変更するたびに、完全同期をスケジュールするようにしてください。詳細については、完全同期を参照してください。
リンクの作成または編集の際、同期に使用するお気に入りを選択できます。詳細については、次を参照してください。
注意: 一方のエンドポイントのレコードをもう一方のエンドポイントのレコードにマッピングすると、レコードがリンクのお気に入りに一致しなくなっても、同期は引き続き行われます。特定のレコードまたはレコードタイプのデータをお気に入りに追加する場合は、そのデータが同期されるという点に注意してください。
過去のリリースの同期
標準設定では、現在および将来のリリースのみが同期されます。過去に終了したALM Octane、ALM、またはJiraのリリースは同期されません。ただし、過去のリリースを含めるようにSynchronizerを設定することもできます。
過去のリリースを同期するには、次の手順を実行します。
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同期する最も古いリリースの終了日を決定します。
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[Synchronize past releases... (過去のリリースを同期する)] オプションを選択して、使用する同期リンクの [ルール] タブでこの日付を指定します。詳細については、既存または過去のリリースの処理方法の指定 (リリースリンク)を参照してください。
参照情報: