ステップ3: 同期リンクの作成
Synchronizer構成ウィザードで、リンクの作成をクリックします。
定義したエンドポイントからエンドポイントを選択し、以下の手順に従います。手順の順序は、このリンクを介して同期されるエンティティのタイプ (不具合、要件、またはリリース) によって変わる可能性があります。
リンクプロパティの定義
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このリンクを介して同期されるエンティティのタイプ (不具合、要件、またはリリース) を選択します。
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リンクの名前と、説明 (オプション) を定義します。
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複数のワークスペースを使用する場合は、ALMまたはJiraと同期するワークスペースを選択します。
自分のワークスペースがドロップダウンリストに表示されていない場合は、そのワークスペースで自分がSynchronizer管理者として定義されていることを確認します。詳細については、Synchronizer管理者ユーザーの定義を参照してください。
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[Check Connectivity and Continue (接続を確認して続行)] をクリックします。
要件タイプのマッピング (バックログリンク)
ALM:
ALMで前もって定義した階層に従って、ユーザーストーリー、フィーチャー、およびエピックと照合するALM要件タイプを指定します。この階層の設定の詳細については、ALMでの、ALM Octaneに一致する要件タイプの準備 (要件の同期)を参照してください。
複数のALM要件タイプをユーザーストーリーとフィーチャーにマッピングできます。ALMの標準設定として1つのタイプを指定してください。この要件タイプは、新しいALM Octane項目をALMと同期するときに使用されます。
Jira:
JiraのエピックとストーリーをALM Octaneのフィーチャーとストーリーにマッピングします。なお、ALM Octaneの階層には3つのレベルがありますが、Jiraは2つのレベルなので、ALM Octaneのエピックはマッピングされません。
次に、同期するエンティティをどちらのエンドポイントで制御するかを定義できます。
注: マッピングされた要件タイプのみが同期されます。
どのエンドポイントが同期されるエンティティを制御するかを定義するルールの設定
リリース、不具合、およびさまざまなタイプのバックログ項目の管理を予定している場所を選択します。
注意: ALM Octaneでは、カスタムのリリースフィールドはサポートされていません。
リリースの場合、同期されるデータには、次のものがあります。
- リリース: 名前、開始日、終了日、説明、添付
- スプリントまたはサイクル: 名前、開始日、終了日
必須のカスタムリリースフィールドがALMまたはJiraにある場合は、リリースデータをALMまたはJiraからALM Octaneの方向でのみ同期し、ALM OctaneからALMまたはJiraの方向には同期させないでください。
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次のいずれかを選択します。
オプション 説明 ALM Octane このオプションを選択すると、ALM Octaneでのみ不具合、バックログ項目、リリースが作成されます。
同期中、対応するエンティティがALMまたはJiraで自動的に作成されます。
一方のエンドポイントでの既存のエンティティに対する更新内容は、もう一方のエンドポイントと同期されます。バックログリンクの場合: このオプションは、ALM Octaneでエンティティの階層 (エピック > フィーチャー > ユーザーストーリー) を管理することを意味します。ALMまたはJiraで要件ツリーの構造に対して行う変更は、同期によって変更前の内容に戻されます。
ALM/Jira このオプションを選択すると、ALMまたはJiraでのみ不具合、バックログ項目、リリースが作成されます。
同期中、対応するエンティティがALM OctaneまたはJiraで自動的に作成されます。
一方のエンドポイントでの既存のエンティティに対する更新内容は、もう一方のエンドポイントと同期されます。バックログリンクの場合: このオプションは、ALMまたはJiraでバックログツリーの構造を管理することを意味します。ALM Octaneでエンティティの階層 (エピック > フィーチャー > ユーザーストーリー) に対して行う変更は、同期によって変更前の内容に戻されます。
ALM OctaneとALM/Jiraの両方
このオプションを選択すると、計画機能およびテスト機能のすべての範囲に対して、ALM OctaneとALMまたはJiraの両方で不具合、バックログ項目、またはリリースが作成および更新されます。一方のエンドポイントの変更内容は、もう一方のエンドポイントと同期されます。
注: 両方のエンドポイントでエンティティを管理するには、2つのオプションがあります。一方は、競合が発生したときにALM Octaneを優先し、他方は、ALM またはJiraを優先する設定です。
バックログリンクの場合: このオプションは、どちらかのエンドポイントでエンティティの階層 (エピック > フィーチャー > ユーザーストーリー) を変更できることを意味します。バックログツリーの構造に加えた変更は、もう一方のエンドポイントと同期されます。競合が生じた場合、優先側の構造が使用されます。
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リリースを同期すると、関連するすべてのALM Octaneスプリントが、ALMのサイクルまたはJiraのスプリントと同期されます。
リリースリンクの場合、競合に備えて、スプリントとサイクルの同期の優先側として使用するエンドポイントを選択します。
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Jiraと同期する場合、共有スペースパラメーターONLY_SHOW_ACTIVE_RELEASESを使用して、非アクティブ化されたリリース (ALM Octane) とアーカイブバージョン (Jiraの場合) を値マッピングから非表示にできます。trueに設定すると、これらのリリースとバージョンは非表示になり、整合性チェックに合格するためにそれらをマップする必要はありません。
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ALM Octane共有スペースでは、リモートプロジェクト (ALM/Jira) がALM Octaneワークスペースにマップされます。ただし、ワークスペースコンテキストでリリースを更新することはできません。したがって、ALM/JiraからALM Octaneへのリリースへの変更 (作成/更新/削除) を同期することはできませんが、ALM Octaneからリモートコンテキストにのみ同期できます。この場合、リンクはALM Octane > ALM/Jiraからの単方向である必要があります。
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連続する同期の間にALM OctaneとALM/Jiraの両方で同じエンティティにコメントが追加された場合、支配的な側からのコメントのみが同期されます。非支配的な側からのコメントは削除されます。
同期リンクの作成後にルールの詳細を表示し、必要に応じてリンク設定の [ルール] タブで調整できます。
オプション: お気に入りの選択 (バックログおよび不具合リンク)
ALM OctaneおよびALMまたはJiraのお気に入りを使用して、同期を、ALM、Jira、またはALM Octaneのデータベースのサブセットに制限できます。
ヒント: バックログリンクの場合、同様の目的に代替ルートフォルダーを使用することもできます。お気に入りと代替ルートフォルダーの両方を定義した場合、代替ルートフォルダーが最初に考慮されます。
エンドポイント間の同期時に、新しい項目のフィルターとして使用するお気に入りを選択します。詳細については、同期スコープの定義を参照してください。
標準設定では、お気に入りは定義されていません。つまり、ALM OctaneのワークスペースとALMまたはJiraのプロジェクトのすべてのレコードが同期されます。
オプション (ALMのみ): 代替ルートフォルダーの定義 (バックログおよびリリースリンク)
ALMの代替ルートフォルダーを選択すると、同期をALMデータベースのサブセットに制限できます。
[Use an alternate root folder (代替ルートフォルダーの使用)] を選択して、ALMプロジェクトの [要件] または [リリース] フォルダーのサブフォルダーのパスを入力します。
パスは、ALMのロケールに従って、[要件] または [リリース] フォルダーから始まるALMの階層構造と完全に同じでなければなりません。例: 要件\MyProject。
注: バックログリンクでは、お気に入りと代替ルートフォルダーの両方を定義した場合、代替ルートフォルダーが最初に考慮されます。
注意:
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入力するフォルダーがすでにALMのフォルダー構造に存在していることを確認します。
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同期に使用する代替ルートフォルダーを指定すると、予期しない動作が発生することがあります。
同期タスクの実行後にALMの要件モジュールまたはリリースモジュールを再編成する場合、同じ階層構造を保持しながら、レコードを慎重に移動して、同期を維持してください。ALM Octane SynchronizerはレコードをALM IDで識別するので、レコードを削除して新しい場所に要件を新規作成しないでください。
レコードの移動では、階層構造がALM Octane Synchronizerのリンクと同じになるように注意してください。
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ALMの代替ルートフォルダーからレコードを移動すると、このレコードはALM Octaneと同期されなくなります。
ただし、代替ルートフォルダーからリリースを移動した場合、リリースは同期されなくなりますが、そのサイクルは今までどおり同期されます。
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リンクに対する同期が最初に正常に実行されるまでは、代替ルートフォルダーへのパスを変更できます。
オプション: 階層がバックログツリーと一致しない要件の処理方法の指定 (バックログリンク)
ALMまたはJiraの要件の同期階層が、ALM Octaneのエピック > フィーチャー > ユーザーストーリー階層と完全には一致しない場合があります。
たとえば、ユーザーストーリーにマッピングされているあるタイプの要件が、エピックにマッピングされているタイプの要件の子である場合です。また、フィーチャーにマッピングされているあるタイプの要件が、同期でマッピングされない要件の子である場合もあります。
エピックまたはユーザーストーリーにマッピングされる要件のタイプで、要件の階層が一致しない場合は、Synchronizerで要件の階層を無視することができます。これらの要件は、ALM Octaneのバックログツリーのルートに直接同期されます。[Synchronize epics and user stories to the Backlog root (エピックとユーザーストーリーをバックログルートに同期する)] を選択します。
ヒント: このオプションを選択することをお勧めします。
このオプションはフィーチャーには関係ありません。親がエピックではないフィーチャーは、このオプションを使用しても同期に失敗します。
既存または過去のリリースの処理方法の指定 (リリースリンク)
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終了日が過去のリリースを同期する場合、[Synchronize past releases... (過去のリリースを同期する)] を選択します。標準設定では、ALM Octane Synchronizerは現在のリリースのみを同期します。
このオプションを選択する場合、日付を入力して、不要な古いリリースとの同期を防ぎます。この日付は未来の日付にはできません。
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もう一方のエンドポイント内で同じ名前を持つリリースまたはスプリント/サイクルのすべてのフィールドに対して、優先エンドポイントのデータを使用する場合、[Map pairs of new releases and sprints/cycles with identical names (同名の新規リリースまたはスプリント/サイクルのペアをマッピングする)] を選択します。
ALMとの同期でこのオプションを選択しなければ、同じ名前を持つリリースまたはスプリント/サイクルのペアはまったく同期されず、実行レポートに "duplicate entities" エラーが生成されます。
注: マッピング時には、ALM Octane Synchronizerは、同期対象時間フレームに含まれているリリースのみをチェックします。同一の名前を持つリリースまたはスプリント/サイクルは、それらが過去のリリース (またはその終了日が同期用に指定した日付より古いリリース) にある場合、マッピングされません。
共有スペース (スペースの管理 (スペース管理者向け)を参照) で作業している場合、リモートエンドポイントで更新した共有リリースは、ALM Octaneに同期されません。リモートエンドポイントで作成されたリリースは、ALM Octaneで共有されません。
次のステップ
リンクの作成が終了したら、次の手順を実行します。
注意: 作成したリンクを削除し、同じ条件で再度作成すると、すでに同期された不具合
参照情報: