既知の問題 - Google Chrome、Chromium ベースの Microsoft Edge、および Apple Safari

機能と設定

以下の既知の問題は、Google Chrome、Microsoft Chromium Edge、および Apple Safari に関連しています。

ページ上の JavaScript

ブラウザの JavaScript 機能を変更する Web ページによって、UFT One が予期しない動作をする可能性があります。

たとえば、JSON オブジェクトを置き換える Web ページなどです。

リンクのフォントと色

リンク・オブジェクトの font と color のプロパティに含まれる値は、ブラウザごとにさまざまです。

このため、Microsoft Internet Explorer で標準のチェックポイントを作成し、fontcolor のプロパティを選択した場合、Chrome、Chromium Edge、または Safari でこれらのチェックポイントを実行すると、チェックポイントが失敗する場合があります。

Chrome / Safari ユーザ

複数の Chrome、Chromium Edge、または Safari ユーザを定義している場合は、すべてのユーザを削除する必要があります。

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テスト・オブジェクト、メソッド、プロパティ

以下の既知の問題は、Google Chrome、Microsoft Chromium Edge、および Apple Safari に関連しています。

プロパティ値

Chrome、Chromium Edge、または Safari を使用している場合、innertextoutertextinnerhtmlouterhtml の各プロパティの値は、他のブラウザと異なる場合があります。

このため、パラメータでこれらの値を使用するか、これらのプロパティ値を使用するチェックポイントを実行すると、ステップが失敗することがあります。

サポートされていない機能

次のテスト・オブジェクト、メソッド、その他の Web 固有の機能は、Chrome、Chromium Edge、Safari ではサポートされていません。

  • ViewLink テスト・オブジェクト

  • chrome://* ページ

  • edge://* ページ(Chromium Edge ブラウザ)

  • about://* ページ

  • blob:* フレーム(Chrome および Chromium Edge ブラウザ)

  • Browser.Home メソッド

  • Browser.Object メソッド

  • Browser.Stop

  • モーダルまたはモーダレス・ダイアログ・ボックス
  • [開発者ツール]表示枠:([開発者ツール]表示枠が表示されているときに、Chrome、Chromium Edge、または Safari に対するステップを実行することはサポートされています)。

  • すべてのバージョンの Safari、またはバージョン 26 より前の Chrome によって開かれたダイアログ・ボックス(アラート、確認、プロンプトのメッセージなど)。

  • WebXML テスト・オブジェクト(その結果、XML チェックポイントおよび出力値ステップ)。

  • Web ベース環境(Web ベース SAP、Siebel、Java、.NET Web Forms など)。このルールの Chrome の例外については、「Web ベース SAP サポート」を参照してください。

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Google Chrome と Microsoft Chromium Edge

チェックポイント
  • Chrome または Chromium Edge でテキスト・チェックポイントを実行すると失敗します。
  • Chrome または Chromium Edge の AgGrid オブジェクトでチェックポイントを作成または実行するときは、予期しない動作を回避するためにブラウザを最大化してください。
アラートまたはダイアログ・ボックス

ブラウザのアラートまたは警告ダイアログが開いている場合、UFT One はブラウザ上でテストまたはコンポーネントを実行または記録できません。

回避策:テストまたはコンポーネントを実行または記録する前に、アラートまたは警告ダイアログを閉じます。

Chrome の内部ページ

Chrome の内部ページ(about:blank ページ、Chrome サインイン・ページ、Chrome Web ストア、Chrome の標準タブのホーム・ページなど)は、Web ページとしてではなく、WinObject として認識されます。

拡張機能の手動での有効化

次の場合は、Micro Focus UFT Agent 拡張機能を手動で有効にする必要があります。

Google Chrome

  • インターネット接続がない場合

  • Google Chrome の自動更新を有効にしていない場合

  • Google Chrome バージョン 31 以前を使用している場合

詳細については、「Micro Focus UFT Agent Chrome 拡張の有効化」を参照してください。

Microsoft Chromium Edge

  • インターネット接続がない場合

  • Chromium Edge の自動更新を有効にしていない場合

詳細については、「Chromium Edge での Micro Focus UFT Agent 拡張機能の有効化」を参照してください。

ブラウザ・ポリシーにおける拡張機能のインストールの許可

ブラウザのポリシーが原因で拡張機能のインストールに失敗した場合は、次のように設定を変更して手動でインストールを許可してください。 

重要: 社内のセキュリティ・ポリシーでこの変更が許可されていることを確認してください。

Chromium Edge

Chrome

拡張機能の手動での削除

UFT Agent 拡張を Chrome または Chromium Edge から手動でアンインストールした場合、UFT One を再インストールする際には拡張を手動で再インストールする必要があります。

Web ページのロード後にロードされるオブジェクトでの操作の実行

SystemUtil.Run または Webutil.LaunchBrowser を使用してブラウザを開くと、ページがロードされてもページ上の操作が失敗することがあります。たとえば、WebTable.SelectCell メソッドが、セルの選択に失敗することがあります。

考えられる原因:ページがロードされた後も、サイトにデータがロードされています。操作の実行に必要なオブジェクトが、まだ準備できていません。

回避策:記録と実行環境設定を使用するか、SystemUtil.Run でページ上の特定のオブジェクトへの URL を指定してブラウザを開きます。

例: 

systemutil.run "chrome", "https://sapui5.hana.ondemand.com/1.52.17/#/sample/sap.ui.comp.sample.smarttable/preview"

Google Chrome での記録
  • Google Chrome での記録は、バージョン 31 以降でのみサポートされています。
  • Google Chrome の記録では、ページ/フレーム・オプション([ツール]>[オプション]>[GUI テスト]タブ>[Web]>[ページ/フレーム オプション]ノード)はサポートされていません。
  • Google Chrome を使用して FTP サーバにアクセスする場合、UFT One はサーバ認証ダイアログのアクションを記録しません。

  • HTML5 以外の言語でコーディングされた Web ページでテストを記録する場合、Drag および Drop メソッドは Internet Explorer でのみ記録できます。

  • Google Chrome で記録する際、UFT One はオブジェクトの学習に location を使用しません。
  • Chrome バージョン 63 以降CloseAllTabs メソッドを使用して Chrome ウィンドウの最後のタブを閉じるステップを記録することはサポートされていません。

  • [オプション]ダイアログ・ボックスの[Web]>[詳細設定]表示枠で[座標を記録する]オプションが選択されている場合([ツール]>[オプション]>[GUI テスト]タブ>[Web]>[詳細設定]>[記録設定]セクション)、UFT One は Google Chrome ブラウザで画像の正しい座標を記録しません。

    回避策:記録後に画像の正しい座標を手動で追加します。

スパイ
  • Chrome または Chromium Edge 開発者ツールが開いている場合、UFT One は Web オブジェクトをスパイできません。
  • Chrome または Chromium Edge で Web ファイルの spying を行うと、Webfile 値プロパティで fakepath が返されます。
  • Chrome または Chromium Edge のアラートまたは確認ダイアログにオブジェクト・スパイを使用すると、UFT One が予期しない動作をすることがあります。

サポートされていない機能
  • ActiveScreen は、Chrome または Chromium Edge で記録する場合は静止画像のキャプチャのみを行えます。

    ActiveScreen の右クリック・オプション(ステップの追加やチェックポイントの追加など)を使用するには、代わりに Internet Explorer でテストを記録してください。

  • Frameset オブジェクトは、Chrome または Chromium Edge ではサポートされていません。

  • WebAudio.Play メソッドは、Chrome または Chromium Edge での再生に対応していません。

    回避策:Chrome で、chrome://flags を参照し、[Autoplay policy]を[No user gesture is required]に設定します。

    Chromium Edge で、edge://flags を参照し、[Autoplay policy]を[No user gesture is required]に設定します。

  • ローカル・システム・モニタは、Chrome および Chromium Edge ではサポートされていません。
  • Google Chrome バージョン 36 以前では、iFrame コントロール内にあり、blank または about:blank SRC の記述プロパティ値を持つ Web テスト・オブジェクトは、UFT One でサポートされません。

  • Chromium Edge 85 以降および UFT One 15.0.1WebFile オブジェクトはサポートされていません。

  • Chromium Edge では、IE モードによる Web アプリケーションのテストはサポートされていません。

Web Extensibility

Web Extensibility を使用して設計されたカスタム・ツールキットを使用している場合、UFT One は Chrome または Chromium Edge ブラウザ上で一部のイベントを処理できません。

Windows 10

Windows 10 の Google Chrome または Chromium Edge でアプリケーションをテストする場合、UFT One は多くのユーザ・アクションを記録しません。

回避策:Chrome で、次の手順を実行します。

  1. chrome://flags/ ページに移動します。

  2. flags ページで、[Enable touch events]オプションを無効にします。

回避策:Chromium Edge で、次の手順を実行します。

  1. edge://flags/ ページに移動します。

  2. flags ページで、[Enable touch events]オプションを無効にします。

複数の Chrome バージョンの同時使用 UFT One は、Chrome リリース・バージョンと Chrome ベータ・バージョンのテストを同じセッションで記録または実行できません。

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Apple Safari のみ

Safari でサポートされていない UFT One 機能

Safari ブラウザを使用する場合、次の機能はサポートされません。 

  • 記録:Safari でのステップの記録はサポートされていません。

  • 強調表示と学習:

    オブジェクト・リポジトリのオブジェクトをアプリケーションで強調表示することは、サポートされていません。

    [オブジェクト リポジトリ]ウィンドウまたは[オブジェクト リポジトリ マネージャ]でのオブジェクトの学習はサポートされていません。代わりに、リモート・オブジェクト・スパイを使用してオブジェクトを学習します。

  • メンテナンス・モードは、Safari ではサポートされていません。

  • ActiveScreen:ActiveScreen の作成や、更新実行モードを使用した ActiveScreen の更新は、Safari ではサポートされていません。

  • 非標準のチェックポイントと出力値はサポートされていません。これには、ファイル内容チェックポイントと出力値、テキスト・チェックポイントと出力値、ビットマップ・チェックポイントが含まれます。

    ただし、ページ・チェックポイントはサポートされています。詳細については、「ページ・チェックポイント」を参照してください。

サポートされていない Safari の機能

  • UFT One は、新規タブ・ページなどのSafari の内部ページを認識しません。

  • UFT One は、Safari の Browser.FullScreen メソッドをサポートしていません。

  • Safari 13 および 14 では、UFT One は複数のタブをサポートしていません。

  • Safari のキャッシュの問題:スクリプトが操作を実行し、前のページに戻ってから Web オブジェクトを認識しようとすると、Safari バージョン 11 以降では、UFT One はオブジェクトを認識できません。

    これは、Safari のキャッシュ機能が原因です。詳しくは、Apple Developer Forum を参照してください。

    回避策:オブジェクトを特定する前に、ページを更新してください。

ページ・チェックポイント

ブラウザの違い

ページ・チェックポイントとビットマップ・チェックポイントを Google Chrome で実行すると、Chrome と Internet Explorer の違いが原因で失敗することがあります。

ページ・チェックポイントの場合、これは、HTML ソース・ファイル内で大文字/小文字の扱いが異なることに関係しています。

ロード時間のプロパティ値

Safari で実行する場合、Page および Frame テスト・オブジェクトのロード時間は、常に 0 です。

ページ・チェックポイントではロード時間プロパティが標準設定で選択されているため、ページ・チェックポイントを Safari で実行すると失敗することがあります。

回避策:Safari で実行することが必要なページ・チェックポイントでは、ロード時間プロパティの選択を解除します。

サポートされていないテスト・オブジェクトとメソッド

Safari では、Web テスト・オブジェクト・ステップのみを実行できます。Web 2.0 テスト・オブジェクトまたは Web Add-in Extensibility ベースのテスト・オブジェクトを含む他のすべてのステップは、UFT One コンピュータ上でローカルに実行されます。

さらに、Safari で実行する場合、次の特定のテスト・オブジェクトとテスト・オブジェクト・メソッドはサポートされません。

  • WebFile.Set メソッド

  • Browser.ClearCache メソッド

  • Browser.DeleteCookies メソッド

  • Browser.Back メソッド(Safari 13 および 14)

  • Browser.OpenNewTab メソッド(Safari 12 以降)

  • Drag および Drop メソッド(すべての Web テスト・オブジェクトについて)

  • CaptureBitmap メソッド(Safari 13 および 14 でのすべての Web テスト・オブジェクト)

  • iFrame コントロール内にあり、blank または about:blank の SRC 値を持つ Web テスト・オブジェクト。

  • WebAudio.Play および WebVideo.Play メソッド
  • WebAgGrid および WebUIGrid オブジェクト

実行セッション

新しいブラウザ・タブを開く

実行セッション中に、ブラウザ・タブを新規に開くはずの Web オブジェクトをクリックするステップで、新しいタブが開かれないことがあります。

回避策:Safari でポップアップ・ブロックを無効にします([Safari]>[環境設定]>[セキュリティ]で、[ポップアップウィンドウを開かない]チェック・ボックスをクリアします)。

回復シナリオ

Safari でテストまたはコンポーネントを実行する場合、回復シナリオはサポートされません。

マウスの再生の種類

再生の種類を[マウス]にしてテストまたはコンポーネントを Safari で実行する処理はサポートされていません。

[Web]>[詳細設定]オプション表示枠([ツール]>[オプション]>[GUI テスト]タブ>[Web]表示枠>[詳細設定]ノードの[実行の設定]セクションで[再生の種類]として[イベント]が選択されていることを確認してください。

戻る / 進む操作

Safari バージョン 9(El Capitan)で戻るまたは進むオプションを実行すると、UFT One で予期しない動作が発生します。

回避策:次の手順を実行します。

  1. Safari で、[環境設定]>[詳細]を選択します。

  2. メニュー・バーで、[メニューバーに“開発”メニューを表示]オプションを選択します。

  3. 開発]メニューで、[キャッシュを無効にする]を選択します。

Mac のリモート接続

オートメーション・オブジェクト・モデルの使用

オートメーション・オブジェクト・モデルの WebLauncher.Browser は Safari ブラウザをサポートしません。

テスト実行中にリモートの Mac に接続し、Safari ブラウザを開くには、RemoteConnection ユーティリティ・オブジェクトとそのメソッドを使用します。

詳細については、『UFT One Object Model Reference for GUI Testing』の「Utility Objects」の項を参照してください。

ステートメント補完機能

Mac への接続性能によっては、Object プロパティに対するステートメントの自動補完機能が動作しない場合があります。

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その他の参照項目: