既知の問題 - Web Add-in
このセクションには、Web Add-in を使用する際の一般的なトラブルシューティングと制限事項の情報が記載されています。
注意: 後方互換性を考慮して、一部のフォルダ・パスには以前の会社のブランドが意図的に使用されています。
一般
異なるページおよびフレーム上の UFT One Web エージェントは、window.postMessage を使用して相互に通信します。テストしているアプリケーションが MessageEvent をリッスンし、UFT One Web エージェントからのメッセージを処理すると、予期しない動作が発生する可能性があります。
一般に、Web アプリケーションは、自分自身以外のソースからのメッセージを無視するように設計することをお勧めします。詳細については、https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/API/Window/postMessage#Security_concerns を参照してください。
- 正規表現は、WebButton などの Web テスト・オブジェクトの数値プロパティではサポートされていません。
オブジェクトの認識
Web ページのズームインまたはズームアウト | UFT One 15.0.1 以前、または Internet Explorer または Safari を使用している場合、または JavaFX コントロールを使用している場合: Web ページをズームインまたはズームアウトすると、UFT One がオブジェクトを強調表示または認識する際に予期しない動作をする可能性があります。ブラウザのズーム・レベルを標準設定に維持してください。 「ディスプレイの表示倍率」も参照してください。 |
Web Add-in と Siebel Add-in の併用 | Siebel Add-in をロードした状態で UFT One を開いた場合、Web Add-in は[オブジェクトの認識]ダイアログ・ボックスに表示されません。 回避策: HKEY_CURRENT_USER\Software\Mercury Interactive\QuickTest Professional\MicTest\Packages\SiebelPackage\Settings\AllowWebToConfig レジストリ・キーの値を 1 に変更します。 |
空の値が返される | アプリケーション・オブジェクトがアプリケーションのコントロールに aria-selected 属性を実装していない場合、特定の記述プロパティで空の値が返されます。 影響を受けるプロパティは、selected、items count、selected items、selection、value で、これらは空の値を返します。 |
動的に生成される子 WebTree オブジェクト | WebTree オブジェクトの子項目が動的に生成される場合、UFT One は .Select メソッドを使用してツリー内の項目を自動的に選択できない場合があります。 具体的には、これは、親ノードが展開されるまで子オブジェクトがアプリケーションに表示されないか、存在しない場合に発生する可能性があります。 回避策:ノードを表示するステップを手動で追加するか、ツリー・ノードを展開してアプリケーションにオブジェクトを作成します。 |
ブートストラップ・ライブラリ | btn クラスと disabled クラスの両方で <a> 要素を使用する BootStrap ライブラリ内のオブジェクトは UFT One で認識できません。 これらのクラスは、UFT One オブジェクト認識に必要なポインタ・イベントを無効にします。 |
記録
記録セッション中のオートコンプリート
記録セッション中はオートコンプリート機能はサポートされません。オートコンプリート・コントロールを記録する場合、コントロールが提示する内容を選択するのではなく、文字列全体を入力してください。ステップは他の(オートコンプリート以外の)コントロールと同じ方法で記録されます。
回避策:Microsoft Internet Explorer のオートコンプリート機能を無効にするには、[ツール]>[インターネット オプション]>[詳細設定]を選択し、[ブラウズ]オプションの[インライン オートコンプリートを使用する]を無効にします。
子オブジェクトを含む WebTree オブジェクトの記録
WebTree オブジェクトのツリーに個別のオブジェクト(チェックボックス・オブジェクトなど)が含まれている場合、これらの子オブジェクトは記録されません。
回避策:次のいずれかを実行します。
子オブジェクトのスパイ | 次の手順を実行します。
|
オブジェクトの手動での追加 | オブジェクトをオブジェクト・リポジトリに追加し、テストまたはコンポーネントに手動で追加します。 |
チェックポイント
あるブラウザで作成されたビットマップとページのチェックポイントを、別のブラウザで実行すると失敗する場合があります。これは、ブラウザが異なると、Web オブジェクトの描画が変わるためです。
ページ・チェックポイントの場合、これは、HTML ソース・ファイル内で大文字/小文字の扱いが異なることに関係しています。
WebTable テスト・オブジェクトの認識
Web テーブルに埋め込まれたオブジェクト
Web テーブルに埋め込まれたオブジェクトに対するアクションを記録している場合、これらのアクションは正しく記録されない可能性があります。必要に応じて、記録後にテストを再調整します。
QuickTest 9.5 または 10.00 で作成されたテストとの統合
標準設定では、UFT One Web Add-in を使用する場合、UFT One はすべての HTML テーブルを WebTable テスト・オブジェクトとして認識します。
ただし、QuickTest 9.5 または 10.00 では、標準設定の動作として、オブジェクト・スパイ、学習、記録セッション中、1 つの行と 1 つのカラムの HTML テーブルは無視されていました。
標準設定の動作がこのように変更された結果、新しいテスト・オブジェクトの学習時、または QuickTest 9.5 や 10.00 で学習された Web テスト・オブジェクトを含むステップの実行時など特定の状況で、異なる結果が生じることがあります。たとえば、ChildObjects メソッドでは、Web テーブルを含む親オブジェクトに対して異なる値を返す可能性があります。
回避策:
必要に応じて、抽象テーブルのサポートを有効にする(および任意で変更する)ことにより、以前の動作に戻すことができます。
抽象テーブルは、HPInternal と呼ばれる組み込みの Web Add-in Extensibility ツールキット・サポート・セットで定義されます。標準設定では、このツールキット・サポート・セットは読み込まれません。
<UFT One インストール・フォルダ>\dat\Extensibility\Web\Toolkits\HPInternal\loadalways.ind を開きます。
ファイル内のただ 1 つの行を次のように変更します。load=true
<UFT Oneインストール・フォルダ>\dat\Extensibility\Web\Toolkits\HPInternal\HPAbstractTable.js にある IsHPAbstractTable JavaScript 関数を編集します。
次のサンプルの IsHPAbstractTable JavaScript 関数は、1 つの行と 1 つのカラムを含む Web テーブル要素を抽象テーブルとして扱うように UFT One を設定します。
function IsHPAbstractTable()
{
// Treat all tables with only one cell as abstract tables
if ( _elem.rows.length == 1 && _elem.rows[0].cells.length == 1 )
{
return true;
}
return false;
ほかのタイプの Web テーブル要素も無視するように UFT One を設定するには、HTML プロパティやその他の情報に基づいて、それらのタイプに対して true を返すように IsHPAbstractTable JavaScript 関数を変更します(_elem というトークンを使って、UFT One が現在処理している Web 要素を表します)。
重要: HPAbstractTable.js は UFT One による Web オブジェクトの識別方法に影響するため、誤って変更すると問題が発生する可能性があります。経験を積んだ JavaScript プログラマであり、Web コントロールの実装に精通しているユーザ以外はこのファイルを編集しないでください。変更を行う前に、必ずファイルのバックアップ・コピーを作成してください。
WebAgGrid テスト・オブジェクト
関連するアドイン | UFT One 15.0 以降では、WebAgGrid オブジェクトは AgGrid Web Add-in の子アドインによってサポートされます。このアドインは、標準設定ではロードされません。AgGrid オブジェクトをテストする場合は、Web Add-in に加え、AgGrid Add-in を選択して UFT One を起動してください。 以前の UFT One バージョンで作成されたテストを開くか、実行して AgGrid オブジェクトを使用するには、[テストの設定]の[プロパティ]表示枠で、そのテストと AgGrid Add-in を関連付けます。 |
チェックポイント |
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行/カラム |
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WebAgGrid.GetCellData
| WebAgGrid オブジェクトがカラムを基準にして並べ替えられている場合、カラムは GetCellData メソッドによって識別できません。 注:GetCellData ステップが失敗するのは、並べ替えられたカラムに対してのみです。他のすべてのカラムは正常に識別されます。 回避策:カラムを基準にした並べ替えを解除して、テストを再実行してください。 |
オブジェクトの論理名に使用するプロパティの指定 | WebAgGrid および WebUIGrid テスト・オブジェクトでは、論理名の定義はサポートされていません。 |
詳細については、『UFT Object Model Reference』の WebAgGrid オブジェクトのページを参照してください。
WebUIGrid テスト・オブジェクト
UFT One 15.0 以降では、WebUIGrid オブジェクトは UIGrid Web Add-in の子アドインによってサポートされます。このアドインは、標準設定ではロードされません。UIGrid オブジェクトをテストする場合は、Web Add-in に加え、UIGrid Add-in を選択して UFT One を起動してください。
以前の UFT One バージョンで作成されたテストを開くか、実行して UIGrid オブジェクトを使用するには、[テストの設定]の[プロパティ]表示枠で、そのテストと UIGrid Add-in を関連付けます。
WebUIGrid テスト・オブジェクトのチェックポイントは、DOM で使用可能なテーブルの内容のみを検証します。
WebAgGrid および WebUIGrid テスト・オブジェクトでは、論理名の定義はサポートされていません。
その他の参照項目: