UFT One 15.0.2 の新機能
このヘルプセンターは UFT One バージョン 15.0 から 15.0.2 をカバーしています。バージョン固有の変更点については、関連する場合に示されます。
このトピックでは、UFT One 15.0.2 で利用可能な新機能と機能拡張について説明します。これより前のバージョンについては、ページの左側にあるナビゲーション・リンクを使用してください。
新機能のビデオ
15.0.2 に含まれる新機能については、新機能のビデオをご覧ください。
AI ベースのテストの機能拡張
UFT One の AI ベースのテストは、進化し続けています。デスクトップ Web アプリケーションが完全にサポートされるようになりました。
AI Codeless Testing も急速に拡大しています。「AI Codeless Testing の新機能」を参照してください。
UFT One 15.0.2 では、Web アプリケーションとモバイル・アプリケーションの AI ベースのテストに次の機能拡張が導入されています。
機能拡張 | 説明 |
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AI テスト・ステップの記録 |
アプリケーションでビジネス・フローを実行し、テストに一連の AI ステップを作成できるようになりました。記録セッション内で、オブジェクトの認識を微調整し、チェックポイント・ステップを追加することもできます。 「AI ベースのテストの記録」を参照してください。 |
AI モックアップ識別 |
アプリケーションのモックアップで AI オブジェクトを学習し、アプリケーションを開発する前に AI ベースのテストを準備します。 「アプリケーションのモックアップ内でのオブジェクトの検査」を参照してください。 |
AI 変換アシスタント |
AI 変換アシスタントを有効にして既存のテストを実行し、テクノロジ・ベースのテスト・ステップを AI ベースのテスト・ステップに変換するための提案を受け取ります。既存のステップを提案された AI オブジェクト・ステップで置き換えて、より柔軟でプラットフォームに依存しないテストを作成します。 アシスタントを有効にするには、[ツール]>[オプション]>[GUI テスト]>[AI]で、[実行結果をAIオブジェクトの候補に置き換える]を選択します。「テクノロジ・ベースのテストの AI ベースのテストへの変換」を参照してください。 |
UFT One がスクロールしてオブジェクトを検出 |
テストの実行時にオブジェクトがアプリケーションに表示されていない場合、Web ページまたはモバイル・アプリのスクロールが可能なときは、UFT One がオブジェクトを検出するために自動的にスクロールします。 必要に応じて、スクロールの方向と実行するスクロールの最大数を設定するか、スクロールを無効にすることができます。詳細については、「自動スクロール」を参照してください。 |
チェックポイント |
AIObject と AITextObject がチェックポイントをサポートするようになりました。チェックポイントを通過するためにアプリケーションが満たす必要がある条件を指定します。条件が満たされない場合、ステップは失敗し、実行結果に反映されます。
『UFT One Object Model Reference for GUI Testing』の「AI-based Testing」セクションを参照してください。 |
テキスト認識の機能拡張 |
AI ベースのテスト機能を使用する場合、次の任意のオプションを使用してテキスト認識を最適化できます。
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AIText オブジェクトの操作 |
AIText オブジェクトは新しいメソッドをサポートします。
『UFT One Object Model Reference for GUI Testing』の「AIText Object」セクションを参照してください。 |
画像を使用したコントロールの記述 |
UFT One AI が認識しないコントロールをサポートするには、画像ファイルをクラス記述として提供します。 詳細については、「画像を使用したコントロールの記述」を参照してください。 |
フィードバック・ツール | インターネットに接続されていないコンピュータでフィードバック・ツールを使用する場合、フィードバックをローカルに保存して、後で Micro Focus に送信できるようになりました。 |
統合インストール | UFT One の AI 機能は、UFT One のインストール時にオプション機能としてインストールされるようになりました。インストールされている場合は、標準で有効になります。「UFT One の AI 機能のインストール」を参照してください。 |
サポートされる追加のコントロール・タイプ |
サポートされるコントロール・タイプの一覧については、「AI ベースのテスト:サポートされるコントロール・タイプ」を参照してください。
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オブジェクト認識センター - 次世代のオブジェクト・スパイ
UFT One 15.0.2 では、テクニカル・プレビューとしてオブジェクト認識センター(OIC)が導入されています。現在提供されている既存のオブジェクト・スパイに加え、新しいスパイ・ツールを使用して、オブジェクトをスパイできるようになります。
オブジェクト・スパイと同様に、OIC ではテスト・オブジェクトの階層とプロパティが表示され、オブジェクトをテストにドラッグしたり、オブジェクト・リポジトリに追加したりすることが可能です。
OIC は、このほかに次のような新しい機能を提供します。
- OIC からテストまたはオブジェクト・リポジトリに複数のオブジェクトを追加し、複数のオブジェクトをスパイできます。
- OIC の中でテスト・オブジェクトの記述プロパティを変更して、オブジェクトの認識をカスタマイズできます。
- オブジェクトを現在のテストに関連付けられていない外部オブジェクト・リポジトリに追加できます。
「オブジェクト認識センターの使用」を参照してください。
OIC は標準のスパイ・ツールになりました。オブジェクトのネイティブ・プロパティとメソッドを表示するには、オブジェクト・スパイを使用します。[オブジェクト認識センター]ツールバー・ボタンの近くにある下矢印をクリックし、[オブジェクト スパイ]を選択します。
API テストの機能拡張
UFT One 15.0.2 では、API テスト向けに以下の更新が行われています。
機能拡張 | 説明 |
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ParallelRunner を使用した API テストの実行 | ParallelRunner CLI ツールを使用して、複数の UFT One API テストを並行して実行できるようになりました。API テストが GUI テストを呼び出す場合、これらのテストも実行されます。 |
GUI テストの並列実行における API テストの呼び出し |
ParallelRunner によって実行される GUI テストが呼び出した API テストが、正しく実行されるようになりました。API テストの結果は、残りの並列実行結果と一緒に表示されます。 |
WSS プロトコルのサポート | API テストが WebSocket Secure プロトコルをサポートするようになりました。[ソケットを開く]アクティビティを追加する場合は、wss://<server>のような URL を入力します。 |
log4net.dll の更新 |
UFT One 15.0.2 では、log4net.dll の新しいバージョンが使用されます。 以前の UFT One バージョンで作成およびビルドされた API テストを引き続き使用するには、新しいバージョンの UFT One でテストを開いてアップグレードする必要があります。 以前のバージョンのアクティビティ・ウィザードでカスタム・アクティビティを作成した場合、API テストで使用する前に、<Unified Functional Testing installation>/bin フォルダの log4net.dll を使用して、これらのアクティビティを再コンパイルする必要があります。詳細については、「既知の問題 - カスタム API テスト・アクティビティ」を参照してください。 |
パフォーマンスの高速化
UFT One 15.0.2 ではパフォーマンスが向上し、最大で 3 倍の速さでテストを実行できます。次の領域でパフォーマンスが向上します。
領域 | 高速化の詳細 |
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BPT と標準 Windows |
以前のバージョンと比較して、テストの実行時間が大幅に短縮します。 |
Insight |
オブジェクトの認識の精度、速度、使いやすさが向上しています。 |
Web | 設定可能なオプションによって、テストの実行を大幅に高速化できます。「Web テストの機能拡張」を参照してください。 |
UFT One IDE の外観
新しいモダンな外観
スプラッシュ画面、アドイン・マネージャ、キーワード・ビューのデザインが新しくなりました。オブジェクト・リポジトリも、アイコン・ツールバーが新しくなっています。
他のウィンドウに拡張されたダーク・テーマ
UFT One 15.0.2 では、UFT One の IDE でのダーク・テーマの使用が他の領域にも拡張されています。
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アドイン・マネージャ
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開始ページ
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キーワード・ビュー
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オブジェクト・リポジトリ・エディタ
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実行結果の HTML レポート
Web ブラウザでレポートを開いたときに、レポートの中でダーク・テーマのオンとオフを切り替えることもできます。
Web テストの機能拡張
UFT One 15.0.2 では、Web テスト向けに以下の更新が行われています。
機能拡張 | 説明 |
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拡大縮小した Web ページでのスパイまたは強調表示 |
次のブラウザでは、Web ページが拡大または縮小されている場合でも、オブジェクトが正しく識別されるようになりました。Chrome、Chromium Edge、Firefox |
自動ページ・チェックポイント |
自動ページ・チェックポイントが、Firefox ブラウザと Chrome ブラウザでサポートされるようになりました。「[Web]>[詳細設定]表示枠([オプション]ダイアログ・ボックス)」を参照してください。 |
Web テストのパフォーマンスの高速化 |
[ツール]>[オプション]>[GUI テスト]>[Web]でオプションを選択して、Web テストの高速化をアクティブにします。このオプションは、テクニカル・プレビューとして提供されます。 高速化オプションによって、Web テストで約半分のオブジェクト・タイプのテスト実行が速くなります。詳細については、「Chrome、Chromium Edge、Firefox での Web テストの高速化」を参照してください。 |
[低レベルの記録]モード | Firefox ブラウザで記録するときに、[低レベルの記録]モードがサポートされるようになりました。 |
モバイル・テストの機能拡張
UFT One 15.0.2 では、モバイル・テスト向けに以下の更新が行われています。
注意: 一部の新しいモバイル・テスト機能では、UFT Mobile 3.5 以降が必要になります。
機能拡張 | 説明 |
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拡大縮小した Web ページでのスパイまたは強調表示 |
次のブラウザでは、Web ページが拡大または縮小されている場合でも、オブジェクトが正しく識別されるようになりました。Chrome、Chromium Edge、Firefox、iOS UFTM ブラウザ、iOS Safari。 |
Flutter ベースのアプリケーションのサポート |
Google Flutter SDK を使用して構築された Android アプリおよび iOS アプリでテストを記録して実行する場合、UFT One ではオブジェクト・タイプを識別し、それに応じてオブジェクトを操作するようになりました。 次のテスト・オブジェクトがサポートされています。MobileButton、MobileCheckBox、MobileEdit、MobileLabel、MobileObject、MobileTabStrip。 サポートされている Flutter SDK バージョンの詳細、および Flutter アプリの準備とアップロードのガイドラインについては、UFT Mobile ヘルプセンターを参照してください。 |
HTML レポートへのデバイス時刻の追加 | UFT One の実行結果で、モバイル・デバイスで実行されたステップにデバイス時刻が含まれるようになりました。 |
追加のデバイス・メトリクスの追跡とレポート |
記録と実行環境設定で、次のデバイス・メトリクスを選択できるようになりました。 WiFi 状態、熱状態、利用可能なディスク領域。 それぞれに対して、UFT One の実行結果に、WiFi の信号強度、熱状態、利用可能なディスク領域の新しいメトリクスが追加されます。 |
記録と実行環境設定でのフリート・タイプ | AWS デバイス・ソースを選択するときに、記録と実行環境設定で[フリートタイプ]を指定します。 |
CI-CD プラグインの機能拡張
UFT One 15.0.2 では、CI-CD サーバを使用する場合、次の更新が提供されます。
機能拡張 | 説明 |
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Jenkins |
Jenkins プラグインのバージョンが新しくなり、次の機能が提供されます。
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Azure DevOps |
UFT Azure DevOps 拡張機能 の新しいバージョンには、タスク実行ハンドラの更新、バグ修正、および次の機能が含まれます。 Azure DevOps Server で UFT One テストを実行する場合、Azure DevOps Server の[Extensions]タブでテスト実行結果の詳細を表示できるようになりました。 |
Bamboo |
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バージョン管理の機能拡張
UFT One 15.0.2 では、バージョン管理機能が次のように拡張されています。
機能拡張 | 説明 |
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オブジェクト・リポジトリ | アセット比較ツールを使用して、オブジェクト・リポジトリの競合をマージして解決します。 |
関数ライブラリ |
.qfl または .txt ファイルとして保存された関数ライブラリは、UTF-8 エンコーディングで保存されるようになりました。これにより、GIT で関数ライブラリの比較、マージ、管理が可能になります。.vbs ファイルとして保存された関数ライブラリは、バイナリ・リソースとしてのみ GIT で管理できます。 |
TextObject テスト・オブジェクトの完全なサポート
テキスト・テスト・オブジェクトが完全にサポートされるようになり、次の機能が提供されます。
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テキスト・テスト・オブジェクトをオブジェクト・リポジトリに追加する。
プロパティを使用してオブジェクト・リポジトリで新規テスト・オブジェクトを定義するか、新しい[ローカルへテキストオブジェクトを追加]ツールを使用します。アプリケーション内でテキストを含む領域を選択すると、UFT One によって対応するテスト・オブジェクトが作成されます。「Insight テスト・オブジェクトまたはテキスト・テスト・オブジェクトの使用」を参照してください。
- テキスト・テスト・オブジェクトのステップを記録する。「テキスト・オブジェクト・ステップの記録」を参照してください。
- テキスト・テスト・オブジェクトに対するテキスト・チェックポイント、テキスト領域チェックポイント、出力値を作成する。
- 場所、インデックス、VRI などの順序識別子を使用してテキスト・テスト・オブジェクトを一意に記述する。
- Highlight、GetTOProperty、GetROProperty などの一般的なメソッドを使用する。
『UFT One Object Model Reference for GUI Testing』の「Insight & Text」>「TextObject Object」を参照してください。
Chrome および Chromium Edge ブラウザでの SAP Web テスト
UFT One 15.0.2 では、SAP Web テスト向けに以下の更新が行われています。
Chrome ブラウザ |
Chrome ブラウザを使用する場合、Web ベースの SAP アプリケーションが完全にサポートされるようになりました。UFT One 15.0.1 でサポートされているタイプに加えて、次のテスト・オブジェクト・タイプがサポートされるようになりました。
注:SAPUI5 デスクトップ・アプリケーションと SAP Business Networks Web アプリケーションのテストは、以前のバージョンと同様に、引き続き Chrome でサポートされます。 |
Chromium Edge ブラウザ |
Chromium Edge を使用する場合、SAPUI5 テスト・オブジェクトがサポートされるようになりました。 |
Java テストの機能拡張
UFT One 15.0.2 では、Java テスト向けに以下の更新が行われています。
JavaTable.GetCellRangeData |
この新しいメソッドを使用すると、Java テーブルの特定の領域に含まれる値をより簡単に取得できます。 『UFT One Object Model Reference for GUI Testing』の「JavaTable」を参照してください。 |
JavaFX スクロール・バー・コントロール |
JavaFX アプリケーションでスクロールバー・コントロールがサポートされるようになりました。 AWT および Swing アプリケーションと同様に、Slider テスト・オブジェクト(is_scrollbarプロパティ = 1)として認識されます。 |
JavaFX タブ・コントロール | CloseTab メソッドが、JavaFX アプリケーションでサポートされるようになりました。 |
一般的な機能拡張
UFT One 15.0.2 では、使いやすさが次のように向上しています。
領域 | 機能拡張 |
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Docker コンテナ |
新しい軽量の UFT One Docker イメージが Docker Hub で入手できるようになりました。uft-lite イメージは、機能はフル・イメージと同じですが、容量がはるかに小さく、短時間でダウンロードできます。「Windows Docker コンテナでの UFT One テストの実行」を参照してください。 |
DevExpress グリッド・コントロール |
UFT One の .NET Windows Forms Add-in を使用して、次の DevExpress グリッド・コントロールのテストをスパイ、記録、および実行します。
これらのグリッド・コントロールはすべて SwfTable テスト・オブジェクトとして認識されます。各タイプは、異なるメソッドのセットをサポートします。詳細については、『UFT One Object Model Reference for GUI Testing』の「SwfTable」を参照してください。 |
パスワード・エンコーダ | パスワード・エンコーダ・ツールがコマンド・ライン・インタフェース(CLI)から利用できるようになりました。詳細については、「パスワード・エンコーダのコマンド・ライン・インタフェース(CLI)」を参照してください。 |
UFT One オートメーション |
Launch メソッドを呼び出して UFT One を起動した後でも、UFT One オートメーション・スクリプトで SetActiveAddins メソッドを使用できるようになりました。 指定したアドインのセットによって、現在ロードされているアドインが置き換えられます。 |
ヘルプセンターの[共有]ボタン
ヘルプセンターのツールバーに新たにページの[共有]ボタンが追加されました。
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Facebook、Twitter、LinkedIn、または電子メールでヘルプ・トピックを共有できます。
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トピック・リンクをクリップボードにコピーして、他のアプリケーションに貼り付けることもできます。
新たにサポートされたテクノロジのバージョン
UFT One で、次のテクノロジ・バージョンがサポートされるようになりました。
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Attachmate Extra! 9.5
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AutoPass 11.6.1
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Delphi 10.4 Sydney
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DevExpress 20.1
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Dojo 1.16
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Eclipse 4.14、4.15
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IBM i Access Client Solutions
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Java 14、15.0.1
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Java OpenJDK 11、14
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Microsoft Dynamics 365 v9.1
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SAP Fiori 1.78
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SAP GUI 760 patch 7
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SAP NWBC Client 7.0 patch 12 および 13
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SAP Web Dynpro ABAP(WDA)7.54
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SAP S/4HANA 1909
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S/4HANA Utilities for Customer Management(S4CRM)204
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Windows 10 2004 update
新たにサポートされたブラウザのバージョン:
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Chrome 83~86
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Chromium Edge 84~86
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Firefox 76、78 ESR、78~82
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Safari 14
詳細については、「サポート・マトリクス」を参照してください。
ローカライズの更新情報
UFT One 15.0.2 は次の言語で提供されています。
英語、フランス語、ドイツ語、日本語、ロシア語、簡体字中国語。
その他の参照項目: