UFT One 2022 の新機能
このトピックでは,UFT One 2022 に含まれる新機能と機能拡張について説明します。
新機能のビデオ
2022 に含まれる新機能については,新機能のビデオをご覧ください。
AI ベースのテストの機能拡張
UFT One の AI ベースのテストは,進化し続けています。UFT One 2022 では,AI ベースのテストを実行する際の,次のような機能拡張が導入されています。
機能拡張 | 説明 |
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AI を使用した SAP GUI for Windows アプリケーションのテスト |
UFT One の AI ベースのテストを使用して,SAP GUI for Windows アプリケーションをテストできるようになりました。特に,UFT One は Classic テーマと Signature テーマの典型的なコントロールを識別できます。 テストのために SAP GUI アプリケーションを準備するには,SAP GUI for Windows のサポートの有効化を参照してください。 AI レコードまたは AI 検査を使用してアプリケーション・オブジェクトを学習し,テスト・ステップを自動的に作成します。 |
追加のコントロール・タイプの識別 |
UFT One で,AI を使用して追加のコントロール・タイプを識別できるようになりました。
サポートされるコントロール・タイプの一覧については,AI ベースのテスト:サポートされるコントロール・タイプを参照してください。 |
複雑なオブジェクト記述の作成 |
オブジェクトを一意に記述するには,テキストや位置などのプロパティを組み合わせる必要があります。 AI 検査や AI レコードのインタフェースで,各プロパティ自体がオブジェクトを一意に記述していない場合でも,そのようなオブジェクト記述を作成できるようになりました。 アプリケーションのオブジェクトの検査を参照してください。 |
リモート AI サービスの設定の自動化 |
新しい AOM プロパティにより,自動化スクリプトを使用してリモート AI サービスに接続できるようになりました。 『UFT One Automation Object Model Reference』の「AIOptions Object」を参照してください。 |
リモート AI サービス - パフォーマンスの向上 |
リモート AI サービスで,視覚的なオブジェクト認識だけでなく,AI 識別用のテキスト認識も処理されるようになりました。これにより,リモート AI サービスを使用する際のパフォーマンスが向上します。 リモート AI オブジェクト検出サービス の使用を参照してください。 |
RegisterCustomClass:className で大文字と小文字が区別されない |
RegisterCustomClass メソッドの className パラメータで,大文字と小文字が区別されなくなりました。たとえば,以前に登録した「Sales_1」という名前のクラスは,「sales_1」という名前の新しいクラスを作成すると上書きされます。 『UFT One Object Model Reference for GUI Testing』の「AIUtil.RegisterCustomClass」を参照してください。 |
AI ベースのテストのチュートリアル |
AI ベースのテストのチュートリアルを読み,手順に沿って実行することで,AI ベースのテストの基本について学習し,AI 機能に習熟できるようになりました。 AI ベースのテストのチュートリアルを参照してください。 |
GUI テストの機能拡張
UFT One 2022 では,GUI テスト向けに以下の更新が行われています。
機能拡張 | 説明 |
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チェックポイントでの出力パラメータ値のチェック |
チェックポイントでプロパティ値をパラメータ化するときに,出力パラメータを選択できるようになりました。以前のバージョンでは,入力パラメータしか選択できませんでした。 [パラメータ オプション]ダイアログ・ボックスを参照してください。 |
Web テスト: Chrome 拡張機能および Safari 機能拡張の更新 |
UFT One 2022 リリースには,ブラウザ拡張機能の新しいバージョンが含まれています。
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Java テスト: Java オブジェクトの新しいメソッド |
Java オブジェクトで新しいメソッドを使用できるようになりました。
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API テストの機能拡張
UFT One 2022 では,API テスト向けに以下の更新が行われています。
機能拡張 | 説明 |
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Kafka SSL |
Kafka サーバに双方向 SSL 認証を設定できるようになりました。新しいプロパティを使用して,クライアント認証を設定します。Kafka アクティビティによるテストを参照してください。 |
モバイル・テストの機能拡張
UFT One 2022 では,モバイル・テスト向けに以下の更新が行われています。
注: 新しいモバイル・テスト機能を使用するには,Digital Lab(UFT Mobile) 2022 以降を使用する必要があります。
機能拡張 | 説明 |
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WeTest または Genymotion に格納されているデバイスのテスト |
WeTest および Genymotion ラボに格納されているデバイスをテストできるようになりました。 |
[フリートタイプ]プロパティ | デバイスが Micro Focus によってホストされている場合,[フリートタイプ]プロパティを指定できるようになりました。 |
[記録と実行環境設定]の[場所] |
テスト実行用のモバイル・デバイスを指定するときに,デバイスの地理的な場所を指定できるようになりました。 これは,ターゲット・ラボとして Micro Focus を選択し,フリート・タイプを public に指定した場合に関連します。 |
モバイルの[記録と実行環境設定]の定義を参照してください。
テキスト認識の機能拡張
UFT One 2022 では,次のようなテキスト認識の機能強化が図られています。
機能拡張 | 説明 |
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画像内の色によるテキスト認識 |
識別するテキストの色を参照できるようになりました。
『UFT One Object Model Reference for GUI Testing』の「TextUtil Object」を参照してください。 |
テキスト・テスト・オブジェクトの色関連プロパティのサポート |
テキスト・テスト・オブジェクトの記述に,次の色関連のプロパティを含めることができるようになりました。 textcolor,isinverted,huethreshold,backgroundcolor これにより,より細かい制御が可能になるため,テキスト認識の精度が向上します。 『UFT One Object Model Reference for GUI Testing』の「TextObject description properties」を参照してください。 |
CI-CD プラグインの機能拡張
UFT One 2022 では,CI-CD サーバを使用する場合,次の更新が提供されます。
CI-CD サーバ | 機能拡張 |
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Azure DevOps |
新しいバージョンの UFT One Azure DevOps 拡張機能 が利用できるようになりました。このバージョンでは,次の機能拡張が提供されます。
UFT One と Azure DevOps Server または Azure DevOps Servicesを参照してください。 |
Jenkins |
Micro Focus は,UFT One 用の Jenkins プラグインの更新を頻繁に発行しています。「Micro Focus Application Automation Tools」ページで,最新バージョンをダウンロードして新機能を確認してください。 |
ライセンスの更新
UFT One 2022 では,ライセンスに関して以下のような更新が行われています。
機能拡張 | 説明 |
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AutoPass マルチテナント・ライセンス ・サーバ |
UFT One で,マルチテナンシーが有効になっている AutoPass License Server からコンカレント・ライセンスを消費できるようになりました。マルチテナント・ライセンス・サーバに接続する場合は,テナント情報を指定します。 コンカレント・ライセンス・モードの設定(ウィザード)およびコマンド・ラインを使用したコンカレント・ライセンスの消費を参照してください。 |
インストールおよびインフラストラクチャの更新
UFT One 2022 では,インストールとインフラストラクチャに関して以下のような更新が行われています。
更新 | 説明 |
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前提条件バージョンの更新 |
UFT One で,新しいバージョンの .NET Framework と Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージが使用されるようになりました。 UFT One のフル・パッケージをインストールすると,これらの前提条件が自動的にインストールされます。 サイレント・インストールを使用する場合は,次の前提条件バージョンを含めます。
UFT One の前提条件をインストールするためのサイレント・コマンドを参照してください。 |
Delphi エージェントレス・アプリケーション |
UFT One Delphi エージェントでプリコンパイルされていない Delphi 32 ビット・アプリケーションのテストは,64 ビット Windows システムでのみサポートされています。 Delphi アドインを参照してください。 |
Flex および Silverlight Add-in の削除 |
次のテクノロジは,市場でのサポートが終了しています。
そのため,標準設定では,UFT One で Flex および Silverlight Add-in が提供されなくなりました。 Flex または Silverlight Add-in が必要な場合は,Micro Focus サポートにお問い合わせください。 |
UIA Pro の ClickCell パラメータ値の変更 |
UIA Pro オブジェクトの ClickCell メソッドで button パラメータを指定する場合,可能な値は次のとおりです。
以前のバージョンでは,中央ボタンと右ボタンの値が逆になっていました(1 = 中央ボタン,2 = 右ボタン)。 『UFT One Object Model Reference for GUI Testing』の「UIA Pro objects」を参照してください。 |
オートメーション・オブジェクト・モデル(AOM)の機能拡張
UFT One 2022 では,AOM を使用する際に,次の機能が利用できます。
機能拡張 | 説明 |
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アプリケーション領域と関数ライブラリの管理 |
自動化スクリプトを使用して,アプリケーション領域とその関数ライブラリを管理できるようになりました。 たとえば,アプリケーション領域のチェックイン/チェックアウト,作成,開く,保存,または閉じる操作を実行できます。関数ライブラリの場合,アプリケーション領域への追加またはアプリケーション領域からの削除が可能です。 『UFT One Automation Object Model Reference』の「AppArea Object」,「Application Object」,「AAFunctionLibraries Collection」を参照してください。 |
新しいドキュメントを開くときに,変更されたすべてのドキュメントを保存 |
New や Open などのメソッドを使用してドキュメントを作成したり開いたりする場合に,他のすべてのドキュメントを閉じる前に保存するように指定できます。 以前のバージョンでは,「閉じる前に保存」するように指定しても,フォーカスのあるドキュメントしか保存されませんでした。 『UFT One Automation Object Model Reference』の「Application Object」を参照してください。 |
Extensibility の更新
UFT One 2022 には,WPF および Web Extensibility に対する次の更新が含まれています。
機能拡張 | 説明 |
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WPF Extensibility - .NET バージョン |
WPF Extensibility で,.NET 5 および 6 での作業がサポートされるようになり,追加の .NET 5 または 6 の WPF コントロールのカスタム・サポートを作成できるようになりました。
「WPF Add-in Extensibility」を参照してください。 |
Extensibility Accelerator - Chrome のサポート |
Extensibility Accelerator を使用して,Chrome ブラウザで Web Extensibility サポート・セットを開発できるようになりました。以前は,Extensibility Accelerator は Internet Explorer に限定されていました。 「Extensibility Accelerator Reference for Functional Testing」を参照してください。 |
使いやすさの向上と修正
UFT One 2022 では,次のような使いやすさの向上と修正が行われています。
機能拡張 | 説明 |
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ソリューションを開く |
UFT One ソリューションを Windows エクスプローラから直接開くことができるようになりました。ドキュメント管理を参照してください。 注: 一部のソリューションは,ALM に保存されたリソースを使用します。UFT One が ALM に接続されていないときにこのようなソリューションを開くと,ALM のリソースは利用不可としてマークされます。 |
切断されたリモート・コンピュータでのテストのための代替オプション |
一部のリモート・コンピュータ接続では,切断時に UFT One への通知が行われません。そのため,ロック,ログオフ,または切断されたリモート・コンピュータでのテストが失敗します。 このような場合に,リモート・セッションを定期的にポーリングするように UFT One を設定できるようになりました。UFT One がアクティブな接続を検出しない場合,Windows セッションが自動的に開始され,設定された資格情報を使用してログインします。 これは,[ツール]>[オプション]>[全般]タブ>[実行セッション]表示枠で有効にするか,オートメーション・オブジェクト・モデル(AOM)を使用して有効にします。 ロック,ログオフ,または切断されたリモート・コンピュータに対するテストを可能にしますおよび『UFT One Automation Object Model Reference』の RunOptions オブジェクトを参照してください。 |
Test Batch Runner - 構文の更新 |
テスト・バッチを実行するためにコマンド・ラインにパラメータを渡すときに,エスケープ文字(\)を追加することで,パラメータ値にセミコロン(;)を含めることができるようになりました。 コマンド・ラインを使用したテスト・バッチの実行を参照してください。 |
サポートされているテクノロジのバージョン
UFT One で,次のテクノロジ・バージョンとブラウザ・バージョンがサポートされるようになりました。
新しいテクノロジ・バージョン
テクノロジ | サポートされているバージョン |
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AutoPass |
2022.8 |
Delphi | 11.0, 11.1 |
Java |
注:Java 環境変数の設定要件に従います。 |
SAP |
サポートされている最新のパッチを使用することをお勧めします。以前のパッチを使用した場合の既知の問題については,既知の問題 - Windows ベース SAPを参照してください。 |
Web 2.0 ツールキット |
注:Internet Explorer,および Edge の IE モードではサポートされていません。 |
Windows | Windows Server 2022 |
WPF および WPF Extensibility | .NET 5,.NET 6 |
新しいブラウザ・バージョン
ブラウザ | サポートされているバージョン |
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Google Chrome |
98-104 |
Microsoft Edge(Chromium ベース) |
98-104 |
Mozilla Firefox |
97-103,102 ESR |
廃止されたバージョン
テクノロジ | サポートされていないバージョン |
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Java |
6 |
Chrome |
67 以前 |
Firefox |
53 以前 |
廃止予定のバージョン
次のテクノロジおよびバージョンは,UFT One の次回リリースで廃止される予定です。
Java |
Java 7 のサポートは終了します。 |
Internet Explorer |
Microsoft が Internet Explorer のサポートを終了したため,UFT One は Internet Explorer を使用するためのメンテナンスを終了します。 |
詳細については,サポート・マトリクスを参照してください。
ローカライズの更新情報
UFT One 2022 は次の言語で提供されています。
英語,フランス語,ドイツ語,日本語,ロシア語,簡体字中国語。
その他の参照項目: