AI ベースのテストの記録

Mobile,Web,Windows ベースの SAP GUI のテスト

このトピックでは,AI ベースのテスト・ステップを記録する方法について説明します。

注: このタスクは,より高いレベルのタスクの一部として実行されます。詳細については,AI ベースのステップのテストへの追加を参照してください。

概要

AI オブジェクト記録を使用して,テストの作成を簡素化し,テストの自動化を改善します。クリックすると,AI オブジェクト記録はオブジェクトを学習し,テスト・ステップを作成します。記録結果は,複数のプラットフォームおよび環境で実行できる柔軟なテストです。

AI ベースのステップの記録は,検査追加実行の 3 つの部分で構成されています。

  • 検査:AI オブジェクト記録は,Web ページ,モバイル・アプリケーション,または SAP GUI for Windows アプリケーションを検査して,AI ベースのテストで使用できるオブジェクトを認識します。サポートされているオブジェクト・タイプについては,AI ベースのテスト:サポートされるコントロール・タイプを参照してください。
  • 実行:オブジェクトをクリックすると,AI オブジェクト記録がアプリケーションに対して実行され,テストに追加する準備をします。

  • 追加:AI オブジェクト記録が,ステップをテストに追加します。

AI オブジェクト記録は,別の操作を選択しない限り,オブジェクトのタイプに応じたオブジェクトの標準設定の操作を記録します。

注:  

  • AI オブジェクト記録は,AI でサポートされている操作のテストに AIUtil ステップを追加します。オブジェクト・リポジトリに AI オブジェクトを追加することはありません。
  • AI オブジェクト記録は,記録と実行の設定の影響を受けません。

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アプリケーションでの記録の前提条件

アプリケーションで記録する前に,次の要件を確認してください。

Web アプリケーションをテストする場合
  1. ブラウザが UFT One と連携するように設定されていることを確認します。詳細については,特定のブラウザでの Web アプリのテストを参照してください。

  2. UFT One を開くときに Web Add-in をロードします。

  3. UFT One を開いてからブラウザを開きます。

モバイル・デバイスでアプリケーションをテストする場合
  1. UFT One を開くときに Mobile Add-in をロードします。
  2. Digital Lab に接続します。詳細については,高度なモバイル・テストのための UFT One のセットアップを参照してください。

  3. UFT One ツールバーで[ツール]>[モバイル デバイスでアプリケーションを開く]を選択します。
  4. モバイル デバイスでアプリケーションを開く]ダイアログ・ボックスで,デバイスとアプリケーションを選択します。

SAP GUI for Windows アプリケーションをテストする場合

  1. SAP GUI for Windows のサポートの有効化の説明に従って,次のタスクを実行してください。

    1. SAP GUI Scripting をインストールします。

    2. サーバ側で SAP GUI Scripting を有効にします。

    3. クライアント側で SAP GUI Scripting を有効にします。

  2. UFT One を開くときに SAP Add-in をロードします。

  3. UFT One を開いてからアプリケーションを開きます。

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AI オブジェクト記録を使用したステップの記録

AI オブジェクト記録を使用して,Web,モバイル,または SAP GUI for Windows アプリケーションで AI ベースのテスト・ステップを記録します。

記録セッションを開始するには,次の手順を実行します。

  1. ツールバーでテストを開き,[AIオブジェクト記録ボタンをクリックします。

    UFT One が最小化され,AI オブジェクト記録ツールバーが画面の上部に開いて,初期化が始まります。

    AI オブジェクト記録ツールバーは,画面上の任意の場所にドラッグできます。

  2. 開いているアプリケーションをクリックします。

    AI オブジェクト記録がアプリケーションを検査し,認識されたオブジェクトを強調表示します。視覚要素とテキストは異なる色で強調表示されます。

    UFT Oneでは,AIUtil.SetContext ステップがテストに自動的に追加されます。

    AI オブジェクト記録ツールバーの[設定で,[視覚要素]または[テキスト]チェックボックスを選択して,強調表示するオブジェクトのタイプを指定します。

    AI オブジェクト記録が,認識されたすべての AI オブジェクトを明確に強調表示しない場合は,次のいずれかを実行します。

    • 更新]ボタンをクリックして,アプリケーションを再度検査します。
    • 設定]ボタンをクリックして,[遅延時間]を増やし,ツールがより長い時間待機してから再度検査するようにします。(標準設定:3 秒,範囲:0 - 60 秒)

    注: ツールバーの設定は,次に AI オブジェクト記録を起動したときも同じままです。

  3. 強調表示されたオブジェクトをクリックするか,オブジェクトにカーソルを合わせて,ポップアップ・ダイアログ・ボックスの標準設定の操作以外の操作を選択します。

    注: 非モバイル・アプリケーションをテストする場合は,標準設定の Type(キー入力をコントロールに送信)ではなく,SetText を選択してテキスト・ボックスの値を設定することをお勧めします。

    AI オブジェクト記録は,選択した操作をオブジェクトに対して実行します。操作が成功した場合にのみ,ステップがテストに追加されます。

    入力フィールド,検索ボックス,コンボ・ボックスの場合,AI オブジェクト記録は,記録されたステップの値を入力するためのプロンプトを表示する場合があります。

    ツールバーから,記録の進行状況,ステップ・コード,記録結果,およびエラー・メッセージを確認できます。

    • 記録を停止するには,終了ボタンを押してツールバーを閉じます。
    • 記録を一時停止するには,ツールバーの[一時停止]ボタンをクリックします。その後,[再開]ボタンをクリックすると,記録を再開できます。
    • 別のアプリケーションで記録するには,[検査するアプリケーションの選択]ボタンをクリックして,ツールバーの新しいコンテキストとしてアプリケーションを選択します。

      注: 別のアプリケーションで記録する前に,現在の記録プロセスを一時停止または停止してください。

    • 記録されたフローが開いた新しいタブで記録を再開するには,新しいタブを新しいコンテキストとして選択します。
  4. ステップが追加されると,AI オブジェクト記録は自動的にアプリケーションを再検査します。検査が完了したら,上記の手順を繰り返して,AI ベースのステップをテストに追加します。

    AI でサポートされていないオブジェクトを認識するには,ツールバーの[オブジェクト認識センター]ボタンをクリックして,オブジェクトをスパイし,スパイしたオブジェクトを手動でテストに追加します。

  5. 記録中に AI オブジェクトを識別しやすくするために,オブジェクトにカーソルを合わせてポップアップ・ダイアログ・ボックスのテキスト位置関係を編集します。

    AI オブジェクト記録がオブジェクトに対して複数の可能なテキスト結果を認識する場合,ダイアログ・ボックスには選択可能ないくつかのテキスト・オプションが用意されています。選択したテキスト・オプションは,有効な識別結果を保証するために AI オブジェクト記録によって検証されます。

    キャプチャされたテキストが正しくない場合は,テキストを自分で編集してオブジェクトを一意に識別するか,[テキストを無視]をクリックしてオブジェクトをテキストで識別しないようにすることができます。AI オブジェクト記録は,編集されたテキストを検証して,確実に一意に識別できるようにします。

    最初に学習されたプロパティを変更して,新しい一意の記述を作成します。

    指定するプロパティのそれぞれは,オブジェクトを一意に記述していなくても構いません。記述の組み合わせによってオブジェクトが一意に記述されない場合,ポップアップ・ダイアログ・ボックスを閉じると変更が破棄されます。

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記録中のチェックポイントの追加

記録中にチェックポイントを追加できます。つまり,オブジェクトの存在または状態を確認できるということです。

注:  

  • 存在を確認するためのチェックポイントは,すべての視覚要素とテキストに適用されます。
  • 状態を確認するためのチェックポイントは,トグル,チェックボックス,ラジオ・ボタンなど,オン/オフの状態があるオブジェクトにのみ適用されます。

チェックポイントを追加するには

  1. テストの確認対象となる強調表示されたオブジェクトにカーソルを合わせます。

    ポップアップ・ダイアログ・ボックスが開き,そこでオブジェクトのチェックポイントを追加できます。

  2. ポップアップ・ダイアログ・ボックスで,[チェックポイントの追加]をクリックします。

  3. [存在の検証]で[存在する]または[存在しない]を選択します。

    状態が[オン]かどうかを確認するには[]を選択し,状態が[オフ]かどうかを確認するには[]を選択します。

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記録中の関係の追加

記録中に関係を追加できます。つまり,識別したいオブジェクトに近接している別の AI オブジェクトを指定して,オブジェクトの識別に役立てることができます。

関係を追加するには

  1. 識別したい強調表示されたオブジェクトにカーソルを合わせます。

    ポップアップ・ダイアログ・ボックスが開き,そこでオブジェクトの関係を追加できます。

  2. ポップアップ・ダイアログ・ボックスで,[関係の追加]ボタンをクリックします。

  3. 近接している別のオブジェクトをクリックして,関係を追加します。

    識別したいオブジェクトの横に青い点が表示されます。

    オブジェクトの記述で使用されている関係の方向を表示,編集することもできます。

    追加された関係を削除するには,オブジェクトにもう一度カーソルを合わせて,ポップアップ・ダイアログ・ボックスの[関係の削除]ボタンをクリックします。その後,AI オブジェクト記録がオブジェクトを検証し,オブジェクトが無効になった場合は関係を復元します。

    注:  

    • Web ページまたはアプリケーションに近接している使用可能なオブジェクトのみを選択できます。
    • 選択したオブジェクトが,識別したいオブジェクトと循環関係にある場合は,関係を追加できません。循環関係:オブジェクト同士の近接性によって定義される一連のオブジェクトであり,最後のオブジェクトは,最初のオブジェクトとの近接性によって定義されます。

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記録中の位置の追加

記録中に,オブジェクトの位置を追加できます。位置は,オブジェクトの識別に役立ちますが,関係とともに追加することはできません。

位置を追加するには

  1. 識別したい強調表示されたオブジェクトにカーソルを合わせます。

    ポップアップ・ダイアログ・ボックスが開き,そこでオブジェクトの位置を追加できます。

  2. ポップアップ・ダイアログ・ボックスで,[位置の追加]ボタンをクリックします。

  3. オブジェクトの方向とインデックスを選択します。

    選択した値が AI オブジェクト記録によって自動的に検証されます。値が無効な場合は,エラー・メッセージが表示されます。

    追加された位置を削除するには,オブジェクトにもう一度カーソルを合わせて,ポップアップ・ダイアログ・ボックスの[位置の削除]ボタンをクリックします。

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その他の参照項目: