バージョン 2021 R1 の新機能
ここでは、バージョン 2021 R1 に含まれている多くの新機能と機能拡張について説明します。
新機能のビデオ
このバージョンに含まれる新機能については、新機能のビデオをご覧ください。
AI ベースのテストの機能拡張
UFT One の AI ベースのテストは、進化し続けています。このバージョンでは、AI ベースのテストを実行する際の、次のような機能拡張が導入されています。
機能拡張 | 説明 |
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AI モデルの更新 |
AI ベースのテストの精度とパフォーマンスがさらに向上しました。 また、テーブルの識別も改善されました。 |
自動スクロール |
このバージョンでは、自動スクロールに対して次の更新が行われています。
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新しい AI オブジェクト・メソッド |
新しい AI オブジェクト・メソッドを使用すると、テスト・ステップを微調整できます。
『Object Model Reference for GUI Testing』の「AI-based Testing」セクションを参照してください。 |
AIRunSettings の機能拡張 |
テスト実行中に、UFT One OCR 設定と AI OCR 設定を切り替えられるようになりました。 また、テスト実行中に AIRunSettings オブジェクトを使用して、現在のランタイム設定を取得することで、実行中に変更した値を復元することもできます。 『Object Model Reference for GUI Testing』の「AIRunSettings Object」を参照してください。 |
リモート AI サービス接続 |
リモート AI サービスへのアクセスを設定する際の柔軟性が向上しました。
リモート AI オブジェクト検出サービス接続の設定を参照してください。 |
AI ベースのモバイル・テストを並列に実行 |
パラレル・ランナーを使用することで、すべての AI ベースのモバイル・テストを並列に実行できるようになりました。テストの並列実行を参照してください。 |
コンテナ内のオブジェクト(テクノロジ・プレビュー) |
[AIオブジェクト検査]ウィンドウで、テーブルまたはカレンダ・コンテナ内のオブジェクトの記述に関係を追加できるようになりました。 AI ベースのステップのテストへの追加を参照してください。 |
Web テストの機能拡張
このバージョンでは、Web テスト向けに以下の更新が行われています。
機能拡張 | 説明 |
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Chromium Edge の IE モード |
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プログレッシブ Web アプリ | UFT One で、Chrome および Chromium Edge で実行されているプログレッシブ Web アプリ(PWA)の Web オブジェクトを識別できるようになりました。 |
Web ベース SAP アプリケーション |
Firefox 91、ESR 91、または ESR 78 でテストできる Web ベース SAP アプリケーションの種類が増えました。 Web ベース SAP サポートを参照してください。 |
Chrome のデバイス・エミュレーション |
[記録と実行環境設定]>[Web]表示枠で選択できるエミュレートされるデバイスのリストが更新されました。 [Web]タブ([記録と実行環境設定]ダイアログ・ボックス)を参照してください。 |
PDF Add-in の機能拡張
PDF Add-in が完全にサポートされるようになり、次の更新が含まれています。
機能拡張 | 説明 |
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画像ソースをチェックするページ・チェックポイントの作成 |
ページ・チェックポイントを手動で作成して、記録または編集セッション中に選択した PDF ページの画像ソースをチェックできます。 |
一度に複数の PDF ドキュメントを開く |
PDF Testing Utility の複数のインスタンスを開くことができるようになり、一度に複数のドキュメントをテストできるようになりました。たとえば、あるドキュメントからテキストを取得して、別のドキュメントで使用することができます。 PDF Add-inを参照してください。 |
PDFText オブジェクト |
PDFText オブジェクトがサポートされるようになり、次の機能が提供されています。
『Object Model Reference for GUI Testing』の PDFText オブジェクトを参照してください。 |
記録と実行環境設定 | PDF テストの記録と実行環境設定をカスタマイズできるようになりました。[PDF]タブ([記録と実行環境設定]ダイアログ・ボックス)を参照してください。 |
GUI テストの機能拡張
このバージョンでは、GUI テスト向けに以下の更新が行われています。
機能拡張 | 説明 |
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オブジェクト認識センターの更新 |
オブジェクト認識センター(OIC)が完全にサポートされるようになり、次の機能が有効になります。
オブジェクト認識センターの使用を参照してください。 |
Insight テスト・オブジェクト |
Insight テスト・オブジェクトをより正確に識別するために、オブジェクト・リポジトリ内のオブジェクトに skipmakeobjvisible、methodoptionorder、ratiotestthreshold などの記述プロパティを追加できます。 『Object Model Reference for GUI Testing』の「InsightObject description properties」を参照してください。 |
MFA が有効になっている Azure データベースへの接続 |
次のいずれかの方法で、多要素認証(MFA)が有効になっている Azure データベースに接続できるようになりました。
どちらの方法でも、最新の ODBC ドライバをインストールする必要があります。MFA が有効になっているデータベースからの情報のインポートを参照してください。 |
パスワードの処理 |
UFT One では、AWS Secrets Manager や Azure Key Vault などの資格情報管理サービスで、シークレット文字列を保存および取得できるようになりました。これにより、テストに機密情報をハードコードしなくてもすみます。
[資格情報マネージャ]表示枠([オプション]ダイアログ・ボックス>[GUI テスト]タブ)および『Object Model Reference for GUI Testing』の PasswordUtil オブジェクトを参照してください。 |
テストの自動保存 |
作業中に、開いているローカル GUI テストのコピーが定期的に(標準設定では 3 分ごとに)自動保存されます。これにより、製品が予期せず終了した場合に、保存されていないテストの変更を回復することができます。 自動保存機能は、標準設定ではオフになっています。[オプション]ダイアログ・ボックス([ツール]>[オプション]>[GUI テスト]タブ>[一般]表示枠)で、オンにしたりカスタマイズしたりすることができます。 自動保存の操作を参照してください。 |
IsPartialRun ステートメント |
テスト実行セッションやデバッグ・セッションが、指定されたステップから開始されたか、それともテストの最初から開始されたかを確認するには、IsPartialRun ユーティリティ・ステートメントを使用します。 『Object Model Reference for GUI Testing』の IsPartialRun ステートメントを参照してください。 |
CI-CD プラグインの機能拡張
このバージョン R1 では、CI-CD サーバを使用する場合、次の更新が提供されます。
機能拡張 | 説明 |
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Azure DevOps |
UFT One Azure DevOps 拡張機能のバージョン 3.0.0 をインストールすると、次の機能拡張を利用できます。
Azure DevOps Server または Azure DevOps Services からのテストを参照してください。 |
Jenkins |
Jenkins プラグインのバージョン 7.2 をインストールすると、次の機能拡張を活用できます。
Jenkins によるテストを参照してください。 |
Bamboo |
UFT for Bamboo プラグインのバージョン 1.9 以降: UFT One と Bamboo サーバが同じマシンにインストールされていない場合でも、リモート・エージェントを使用して、Bamboo サーバからリモートの Windows マシンで UFT One テストを実行できるようになりました。 別のマシンにインストールされている Bamboo サーバからのテストの実行を参照してください。 |
UIA Pro アドイン
このバージョンでは、テキスト・パターンを実装した UIAPro オブジェクトで、次のメソッドがサポートされるようになりました。
メソッド | 機能 |
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ClearSelection |
オブジェクト内のテキスト選択をすべてクリアします。 |
GetVisibleText と GetSelection |
オブジェクトの表示されているすべてのテキストまたは選択したテキストを取得します。 |
Select と SelectAll |
オブジェクトの指定されたテキストまたはすべてのテキストを選択します。 |
ScrollIntoView |
テキスト・コントロールをスクロールして、指定した領域のテキストを表示します。 |
『Object Model Reference for GUI Testing』の UIAPro オブジェクトを参照してください。
API テストの機能拡張
このバージョンでは、API テスト向けに以下の更新が行われています。
機能拡張 | 説明 |
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HTTP 要求本文での暗号化されたパスワードの使用 |
API テスト、テスト出力、テスト・レポートに機密データが表示されないよう保護するために、XML または JSON の HTTP 要求の本文に暗号化されたパスワードを挿入できるようになりました。これは、REST サービス、SOAP サービス、HTTP 要求アクティビティの作成時にサポートされます。 要求本文を直接入力する - 任意およびJSON 本文を変更するを参照してください。 |
[XML を比較]アクティビティ |
比較の際に空白文字を無視するかどうかを設定できるようになりました。[XML を比較]アクティビティを作成または編集する際に、[入力/チェックポイント]タブで利用可能なオプションを使用します。 注: 以前のバージョンでは、標準設定は[空白文字を無視]でした。この設定は、既存のアクティビティでは引き続き有効です。 ただし、このバージョンから、新しい[XML を比較]アクティビティを作成する際に使用される標準設定値は false(空白文字を無視しない)です。 |
インストールの更新
UFT One のより小サイズかつ高速なインストール・バージョンが利用可能になりました。
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テストでテキスト認識を使用しない場合、インストールする際に ABBYY OCR エンジンを含めないように選択できます。
後から ABBYY OCR エンジンをインストールする場合は、[変更]オプションを使用してインストール・プログラムを再度実行し、[カスタム セットアップ]画面で ABBYY OCR エンジンを選択します。
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ABBYY OCR エンジンのファイルをまったく含まないインストール・パッケージをダウンロードすることもできます。これを行うには、無償試用版のページまたは「ソフトウェアのライセンスとダウンロード」ページで、コア UFT One DVD パッケージを選択してください。
後から UFT One インストールに ABBYY OCR エンジンを追加するには、同じ場所から個別の OCR 拡張パックをダウンロードし、インストール・プログラムの[変更]オプションを実行して機能を選択します。
インストール・ウィザードおよびサイレント・インストールを参照してください。
使いやすさの向上と修正
このバージョンでは、次のような使いやすさの向上と修正が行われています。
領域 | 機能拡張 |
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Windows Update の後の自動レジストリ修復 |
Windows Update の後に、レジストリ修復プログラムが自動的にトリガされ、更新が原因で発生したレジストリ・エラーが修正されます。これにより、手動でインストールを修復しなくても、UFT One を引き続き使用できます。 |
ユーザ定義の RDP 解像度 |
リモート接続でテストを実行する場合、リモート接続が切断された後にリモート・コンピュータで使用する解像度を設定できます。 次のいずれかを実行します。
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アイコンの新しいルック・アンド・フィール |
UFT One のテスト・オブジェクト、エディタ・ビューとキーワード・ビューのコンテキスト・メニュー・オプション、記録ツールバー・ボタンのアイコンのデザインが一新されました。 |
ターミナル・エミュレータ |
UFT One で、スパイの実行時や強調表示時に、IBM i Access や HOD などの Java ベースのターミナル・エミュレータ上にあるオブジェクトの場所を正しく識別できるようになりました。 さらに、メニュー項目など、これらのエミュレータで使用される Java オブジェクトが正しく識別されるようになりました。 IBM i Access - Client ソリューションを参照してください。 |
Java Add-in | UFT One は、java.library.path が上書きされたか正しく定義されていない場合でも、Java アプリケーションを開くことができるようになりました。 |
新たにサポートされたテクノロジのバージョン
以下のバージョンのテクノロジとブラウザがサポートされるようになりました。
テクノロジ・バージョン
注: * 印の付いたテクノロジ・バージョンは、以前のバージョンでも過去にさかのぼって認定されています。詳細については、関連する UFT One バージョンのサポート・マトリクスまたは使用可能製品マトリクスを確認してください。
テクノロジ | サポートされているバージョン |
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Angular | 13 |
AutoPass |
12.0.1*、12.1.3、12.3.0 |
Bamboo server |
8 |
DevExpress WinForms | 21.1 |
Eclipse SWT | 4.19、4.20、4.21 |
Java |
Java 環境変数の設定要件に従います。 |
Oracle | Oracle Forms 12c アプリケーション用の Forms Standalone Launcher(FSAL) |
PowerBuilder | 2019 R3 |
Reflection Desktop | 17.0.1* |
Rocket Terminal Emulator(旧称 Seagull BlueZone) | 10.1(32 & 64 ビット) |
SAP |
サポートされている最新のパッチを使用することをお勧めします。以前のパッチを使用した場合の既知の問題については、既知の問題 - Windows ベース SAPを参照してください。 |
Windows | Windows 11、Windows 10 21H2 update |
新たにサポートされたブラウザのバージョン
ブラウザ | サポートされているバージョン |
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Chrome |
93 ~ 97 |
Chromium Edge |
93 ~ 97 |
Firefox |
91 ESR、92 ~ 96 |
詳細については、サポート・マトリクスを参照してください。
ローカライズの更新情報
このバージョンは次の言語で提供されています。
英語、フランス語、ドイツ語、日本語、ロシア語、簡体字中国語。
その他の参照項目: