バージョン 24.2 の新機能

このトピックでは,このリリースに含まれる新機能と機能拡張について説明します。

GUI テストの機能拡張

GUI テストに関する以下の機能拡張が利用可能になりました。

機能拡張 説明
新しい WpfDXGrid メソッド

WPF DevExpress Data Grid 上のほとんどの操作を記録できるようになりました。

さらに,WpfDXGrid テスト・オブジェクトが,以下の新しい操作をサポートするようになりました。 

  • ClearGrouping

  • CollapseAllGroups

  • CollapseRow

  • ExpandAllGroups

  • ExpandRow

  • GroupByColumn

  • HideColumn

  • MakeCellVisible

  • MoveColumn

  • SetView

  • ShowColumn

  • UnGroupByColumn

Object Model Referenceの WpfDXGrid オブジェクトを参照してください。

新しい SAPTable メソッド

新しい SAPTable メソッドを使用して,テーブル内の 1 つ以上の行を選択します。

詳細については,Object Model Reference の 「SAPTable」 セクションの ExtendSelectRow メソッドと ExtendDeSelectRow メソッドを参照してください。

注:この新しいメソッドは,複数行の選択をサポートする SAP テーブルでのみサポートされます。

SAP SuccessFactors

追加の SAP コントロールがサポートされるようになり,SAP SuccessFactors を使用する際のテスト・エクスペリエンスが向上しました。その結果,既存の SAP SuccessFactors テストで,UFT One が一部の SAP オブジェクトと Web オブジェクトを識別しない可能性があります。

SAP オブジェクトと Web オブジェクトが識別されなくなった場合は,24.2 より前のバージョンからのアップグレードの説明に従ってテストを更新してください。

ABBYY OCR エンジンのアップグレード

テキスト認識に,32 ビット・バージョンではなく 64 ビット・バージョンの ABBYY OCR エンジンが使用されるようになりました。

この変更によって,既存のテストでのテキスト認識に影響を与える可能性があります。必要に応じて,テキスト認識設定を調整してください。[プレビュー]表示枠を使用して,テキスト認識が最適になるようにさまざまな設定を試すことができます。テキスト認識の設定を参照してください。

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API テストの機能拡張

以下の API テスト拡張機能が利用可能になりました。

機能拡張 説明
64 ビット ODBC

API テストに 64 ビット ODBC を使用できるようになりました。データベース・データ・ソースの追加を参照してください。

64 ビットの Microsoft Access データベース・エンジンを使用するには,UFT One と一緒にインストールされる Microsoft Access データベース・エンジン 2016(32 ビット)をアンインストールする必要があります。その後で,Microsoft Access データベース・エンジン(64 ビット)をインストールします。

OpenText Application Quality Management での API テスト実行結果の圧縮の改善

API テスト実行結果を単一の zip ファイルとして OpenText Application Quality Management にアップロードする場合,新しい圧縮プロトコルが使用されます。これにより,大きなレポートのサイズが縮小され,転送時間が短縮されます。

詳細については,OpenText Application Quality Management で作業するときのパフォーマンスの向上を参照してください。

Docker での XML および FTP アクティビティ

Linux Docker 上の API テストで XML および FTP アクティビティを実行できるようになりました。

Linux Docker コンテナでの API テストの実行を参照してください。

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Web テストの機能拡張

以下の Web テスト拡張機能が利用可能になりました。

機能拡張 説明

Chrome および Edge 拡張機能の一時的な自動ロード

Web ストアから Chrome または Edge ブラウザ拡張機能をインストールできない場合は,テストの記録時または実行時に拡張機能を読み込むように UFT One を設定できます。

OpenText UFT Agent 拡張機能は UFT One のインストールに含まれています。記録セッションまたは実行セッションによって Chrome または Edge ブラウザが開かれると,この拡張機能がブラウザに自動的に読み込まれます。拡張機能は,そのブラウザ・インスタンスでのみ,ブラウザを閉じるまで有効です。

この動作は,[オプション]ダイアログ・ボックス([ツール]>[オプション]>[GUI テスト]>[Web]>[詳細設定])またはオートメーション・オブジェクト・モデル(AOM)を使用して設定できます。

次のセクションを参照してください。 

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CI-CD プラグインの機能拡張

CI-CD サーバで,次の機能強化が利用できるようになりました。

CI-CD サーバ 機能拡張
Azure

UFT One Azure DevOps 拡張機能 24.2.0 をインストールすると,以下の機能拡張を利用できます。

  • Digital Lab クラウド・ブラウザでテストを実行します。

    注:Azure タスクの Digital Lab の設定は,[Use Digital Lab]オプションの下にまとめられています。Azure タスクを新しい拡張機能にアップグレードする場合は,Digital Lab の設定が引き続き有効になるようにこのオプションを選択する必要があります。

  • 実行ごとに新しい UFT One インスタンスを起動するのではなく,起動済みの表示された UFT One インスタンスを使用できるようにします。

  • Get Digital Lab Resource タスクに,Digital Lab に接続するためのプロキシの詳細を含めることができるようになりました。

  • スクリプトタスクをビルド・パイプラインに追加して,テスト実行の途中でパイプラインが中止された場合にライセンスの解放を処理できます。

Azure DevOps を使用したローカル・テストの実行およびAzure DevOps Server の使用によるリソースの取得を参照してください。

Jenkins

UFT One の Jenkins プラグインは頻繁に更新されます。「OpenText Application Automation Tools」ページで,最新バージョンをダウンロードして新機能を確認してください。

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インストールおよびインフラストラクチャの更新

最新のリリースでは,インストールに以下の更新が導入されました。

更新 説明
.NET Desktop Runtime の必要なバージョン

UFT One には現在,.NET 8 Desktop Runtime が必要です。

UFT One のインストールに必要なランタイムがインストールされていない場合:

  • UFT One のフル・パッケージをインストールすると,このランタイムも自動的にインストールされます。

OpenText のリブランドに伴うファイルの場所の変更

設定ファイルが OpenText フォルダに格納されるようになりました。

UFT One 24.2 を初めて実行したときに,既存のすべての設定ファイルが新しい場所に自動的に移行されます。これにより,UFT One の既存の設定を新しいバージョンで継続して使用できます。詳細については,設定ファイルの場所を参照してください。

UFT Developer 用の Node.js

UFT One インストールに UFT Developer 機能を含める場合,必須の Node.js の最小バージョンが Node.js 18.19.0 になりました。

UFT Developer でサポートされている Node.js バージョンの一覧については,サポート・マトリクスを参照してください。

UFT OCR Expansion Pack の新バージョン

Core UFT One DVD BundleUFT OCR Expansion Pack をインストールしていた場合は,アップグレード時に両方のインストール・パッケージの新しいバージョンをダウンロードしてください。Core UFT One DVD Bundle 24.2 では,ABBYY OCR エンジンをサポートするために UFT OCR Expansion Pack 24.2 が必要です。

インストール・パッケージを参照してください。

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使いやすさの向上と修正

使いやすさに関する以下の機能拡張と修正が利用可能になりました。

機能拡張 説明
Test Batch Runner の機能強化

Test Batch Runner では,次のように機能が強化されました。 

  • ファイル・システムからテストを Test Batch Runner にドラッグします。

  • テスト・バッチ内のテストをドラッグ・アンド・ドロップして順序を変更します。

  • 実行するテストを選択すると,新しい[順序]カラムの数字に,実行するテストを選択した順序が反映されます。この順序によってテスト実行順序が決まります。

  • ランダム]ボタンをクリックして,テストをランダムな順序で実行するように指定します。

テスト・バッチの作成と実行を参照してください。

データ・テーブルの機能強化

GUI テスト,関数ライブラリ,スクリプト GUI コンポーネントで,データ・テーブルをより簡単に操作できるようになりました。

  • データ・テーブルからドラッグして,テストに GetParameter ステップを自動的に作成します。

    使用するカラムを選択し,Alt を押して,選択したカラム・ヘッダをテストにドラッグします。Object Model Referenceの「DTSheet」セクションを参照してください。

  • キーボード・ショートカットを使用して,データ・テーブルに行およびカラムを追加または削除します。

    データ・テーブル内の行またはカラムを選択します。行またはカラムを追加するには,CTRL キーと + キーを押します。選択した行またはカラムを削除するには,CTRL キーと - キーを押します。手動で情報を入力を参照してください。

テスト結果の相対パス

テストの実行時に,テスト実行結果の場所として相対パスを指定できるようになりました。相対パスはテストの場所を基準とします。

パスは,テスト実行設定で,またはオートメーション・オブジェクト・モデル(AOM)を使用して設定できます。[実行]ダイアログ・ボックスと,『UFT One Automation Object Model Reference』の RunResultsOptions オブジェクトの ResultsLocation プロパティを参照してください。

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サポートされているテクノロジのバージョン

以下のバージョンのテクノロジとブラウザがサポートされるようになりました。

新しいテクノロジ・バージョン

テクノロジ サポートされているバージョン
.NET Windows Forms

.NET 7 および 8 がテクニカル・プレビューとしてサポートされるようになりました。

.NET Windows Forms Add-inを参照してください。

AG Grid 31.0.0
DevExpress WinForms と WPF 23.1.6

Java

  • Adoptium Temurin 21(旧称 AdoptOpenJDK Hotspot JVM)

  • IBM Semeru Runtimes 21(旧称 AdoptOpenJDK OpenJ9 JVM)

  • OpenJDK 21

  • Oracle Java SE 21

  • Zulu OpenJDK 21

注:Java 環境変数の設定要件に従います。

jQuery UI 1.13
PeopleSoft PeopleTools 8.60
PowerBuilder 2022 R3
Rumba+ Desktop 10.2
SAP
  • SAP GUI for Windows 7.70 patch 16

  • SAP GUI for Windows 8.0 patch 6

    注:64 ビット・バージョンを使用する場合,SAP Solution Manager eCATT モジュールとの統合はサポートされません。

  • SAP NWBC Client 7.7 patch 29

  • SAP NWBC Client 8.0 patch 9

  • SAP Fiori 1.120

  • SAP S/4HANA 2023

  • SAP SuccessFactors 2H 2023

注:サポートされている最新のパッチを使用することをお勧めします。既知の問題については,既知の問題 - Windows ベース SAPを参照してください。

WPF および WPF Extensibility .NET 7,.NET 8

新しいブラウザ・バージョン

ブラウザ サポートされているバージョン
Google Chrome

119-123

Microsoft Edge(Chromium ベース)

119-123

Mozilla Firefox

118-124,ESR 115

注: ブラウザ・バージョンが,以前のバージョンにさかのぼって認定されました。該当する UFT One バージョンの「サポート・マトリクス」を参照してください。

サポート終了予定のブラウザ

PhantomJS は作成者によるサポートが終了したため,UFT One の次のバージョンでは PhantomJS の使用はサポートされなくなります。

廃止されたバージョン

テクノロジ サポートされていないバージョン

レガシ Edge ブラウザ

Microsoft がレガシ Edge のサポートを終了したため,UFT One でレガシ Edge の使用がサポートされなくなりました。

注:以前,レガシ Edge で実行するように設定されていたテストは,Chromium ベースの Edge ブラウザ(今後は単に Edge ブラウザと呼ばれます)で実行されます。

Node.js

Node.js 16 はサポートされなくなりました。

詳細については,サポート・マトリクスを参照してください。

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ローカライズの更新情報

このバージョンは次の言語で提供されています。

英語,フランス語,ドイツ語,日本語,簡体字中国語。

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その他の参照項目: