Docker コンテナでの VTS の実行
VTS を実行するために,Linux 用の Docker コンテナをデプロイし,設定します。
このトピックの内容:
システム要件と前提条件
VTS Docker コンテナをデプロイする各ホスト・マシンに,Docker クライアント(エンジン)をインストールする必要があります。詳細については,Docker のドキュメントを参照してください。
Linux 上の Docker コンテナに VTS をデプロイするために推奨されるプロセッサとメモリの仕様を次の表に示します。実際のメモリ,CPU,空きディスク容量の要件は,データ・サイズによって異なります。
プロセッサ
![]() |
8 コア CPU![]() |
メモリ | 16GB |
注: Docker コンテナで VTS を実行する場合,NTLM 認証はサポートされません。
Docker コンテナのデプロイと設定
Docker Hub で入手できるイメージを使用して,Docker コンテナをデプロイし,設定できます。
Docker コンテナをデプロイして設定するには,次の手順を実行します。
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Docker Hub から VTS Docker イメージをプルします。イメージは,Docker Hub の「performancetesting」にあります。
このイメージをプルするには,次の pull コマンドを使用します。
docker pull performancetesting/opentext_vts_linux_ubuntu:latest
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Docker コンテナを作成します。コンテナを作成するときに,ホストの HTTP および HTTPS ポートを指定します。これらのポートは,Docker コンテナのポートにマップされます。さらに,オプションで,カスタマイズした VTS 設定を指定できます。コンテナは,フォアグラウンドまたはバックグラウンドのいずれかで起動できます。
コンテナをフォアグラウンド(対話式モード)で起動するには,
docker run
コマンドを次の構文で実行します。docker run -t -i \
-p <ホストの HTTP ポート>:8080 \
-p <ホストの HTTPS ポート>:8443 \
performancetesting/opentext_vts_linux_ubuntu:latest
コンテナをバックグラウンド(デタッチ・モード)で起動するには,
docker run
コマンドを実行する際,-t -i
オプションの代わりに-d
オプションを指定します。docker run -d \
-p <ホストの HTTP ポート>:8080 \
-p <ホストの HTTPS ポート>:8443 \
performancetesting/opentext_vts_linux_ubuntu:latest
カスタマイズした VTS 設定を使用するには,
-p
オプションの後に-v
オプションを追加し,ホスト・マシンにあるカスタムの configure.json ファイルを指定します。-v <path of configure.json>:/opt/OT/OT_VTS/web/configure.json \
VTS 設定の詳細については,「VTS の設定」を参照してください。
注: Docker コンテナをセットアップした後,ホストの HTTP または HTTPS ポートを使用して VTS 管理 UI にアクセスしてください。
ポート転送の有効化
VTS Docker コンテナを使用してテストを実行する前に,スクリプトでポート転送を有効にする必要があります。
ポート転送を有効にするには,次の手順を実行します。
- スクリプト・フォルダの default.cfg ファイルをテキスト・エディタで開きます。
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General セクションで AccessVTSPortByQueryString=1 と設定します。
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該当するアクセス・ポート(HTTP または HTTPS)の値を,Docker コンテナの作成時に指定したホスト・ポートに設定します。該当するポートは,VTS で SSL の使用が設定されているかどうかによって異なります。
VTS 設定 該当するアクセス・ポート 設定する値 useSSL=false(標準設定) HTTP VTSHTTPAccessPort=<ホストの HTTP ポート> useSSL=true HTTPS VTSHTTPSAccessPort=<ホストの HTTPS ポート>
ログの表示
実行中の Docker コンテナ内から,ログの表示やローカル・ファイル・システムへのログのコピーを行うことができます。
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実行中の Docker コンテナ内からログを表示するには,次のコマンドを実行します。
docker exec -t -i <コンテナ ID> /bin/bash
次に,/tmp/VTS フォルダを開き,該当するログを表示します。
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ログをローカル・ファイル・システムにコピーするには,次のコマンドを実行します。
docker cp <コンテナ ID>:/tmp/VTS /tmp/VTS
このコマンドを実行すると,ログがローカル・ファイル・システムの /tmp/VTS フォルダにコピーされます。
関連項目: