ALM Robot を使用したプロジェクトのアップグレード
ALM Robot を使用すると、複数の ALM プロジェクトを並行して新しいバージョンの ALM へ自動的にアップグレードできます。
プロジェクトをアップグレードする前に
ALM Robot を使用してプロジェクトをアップグレードする前に、次のことを考慮してください。
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ALM Robot では、複数のプロジェクトのデータベース・スキーマが、異なるデータベース・タイプまたはバージョンに格納されている場合、1 つのアクティビティで複数のプロジェクトをアップグレードすることはできません。各アクティビティには、同じデータベース・インスタンスに基づくプロジェクトが含まれている必要があります。
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ALM Robot では、Service Test Management 拡張機能を有効にしているプロジェクトをアップグレードできません。
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次の表は、プロジェクトのアップグレード・プロセスで ALM Robot が実行するタスクと実行しないタスクを示しています。
ALM Robot が実行できるタスク ALM Robot は次のタスクを実行できます。
- アクティブなプロジェクトを非アクティブにします。
- バージョン管理されたプロジェクトで、エンティティのチェックアウトを取り消します。
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必要に応じて、プロジェクトのリポジトリを新しいリポジトリ・サーバにコピーします。
- プロジェクトを復元します。
- プロジェクトを検証、修復、アップグレードします。
- プロジェクトのアップグレードが正常に完了すると、OpenText Application Quality Management Robot は元の ALM インスタンスからプロジェクトを自動的に削除します。
- アップグレードの前に非アクティブであったプロジェクトをアクティブにします。
ALM Robot が実行しないタスク ALM Robot は、プロジェクトの検証、OpenText Application Quality Management サーバの変更によって生じる必要な変更の更新、統合の調整など、アップグレード後の任意のアクティビティを実行しません。
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その他の考慮事項については、ALM Robot の前提条件を参照してください。
ALM Robot を使用したプロジェクトのアップグレード
ALM Robot を使用してプロジェクトをアップグレードするには、次の手順を実行します。
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サイト管理で、[ツール]>[ALM Robot]を選択します。
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[Add Activity]をクリックして、ウィザードを開きます。
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ウィザードの[Activity Settings]ページで、以下を定義して[Next]をクリックします。
フィールド 説明 Activity Name アクティビティの名前を入力します。 Type [Upgrade]を選択します。 Select Projects Source アップグレードするプロジェクトのソースの場所を決定します。ソースの場所は、サイト管理データベース・スキーマが置かれている場所に依存します。
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Target:現在使用している ALM インスタンスからプロジェクトを選択する場合は、ソースとして[Target]を選択します。
注:ALM ソースにまだアップグレードされていないバージョン管理されたプロジェクトが含まれていて、これらのプロジェクトにチェックアウトされたエンティティがある場合、[Origin]オプションを使用して、[Upgrade]アクティビティを実行する必要があります。
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Origin:別の ALM インスタンスからプロジェクトを選択する場合は、ソースとして[Origin]を選択します。
Target Details Target ソースの URL、ベース・リポジトリ・パス、およびデータベースを指定します。
Origin Details ソースとして[Origin]を選択した場合にのみ適用されます。
Origin ソースの次の詳細を指定します。
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Origin Instance:アップグレードするプロジェクトを選択する ALM インスタンス(環境)を選択します。
環境が定義されていない場合は、[Edit Env list]をクリックして環境を追加します。ALM 環境の追加に関する詳細については、ALM Robot のカスタマイズを参照してください。
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Copy project repositories:選択したすべてのプロジェクトのリポジトリを、Origin のベース・リポジトリ・パスから Target のベース・リポジトリ・パスにコピーする場合は、このオプションを標準設定として選択します。
[Copy projects repositories]オプションを選択しない場合、アップグレードを実行する前に、リポジトリをアップグレード先サーバ上のベース・リポジトリ・パスに手動でコピーする必要があります。リポジトリ・フォルダのコピー中は、リポジトリのフォルダ構造を維持する必要があります。
注:
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ウィザードの[Project Settings]ページで、この選択内容から特定のプロジェクトのリポジトリを削除できます。
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Windows 上のネットワーク・マウントされたドライブにあるリポジトリはコピーできません。
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Linux 上でリポジトリをコピーするには、ALM Robot を実行している ALM サーバ上の共有フォルダにマウントされている必要があります。このパスは、[Origin Repository Path]フィールドで指定する必要があります。
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リポジトリをコピーする場合、ALM サービスを実行するユーザには、共有リポジトリに対して関連する「読み取り」資格情報がある必要があります。
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Origin Repository Path:[Copy projects repositories]を選択した場合にのみ必要です。Origin のベース・リポジトリ・パスへのネットワーク共有パスを入力します。このパスは、ALM Robot を実行しているサーバからアクセスできる必要があります。
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ウィザードの[Project Selection]ページで、アップグレードするプロジェクトを選択し、[Next]をクリックします。
プロジェクトを選択するには、次の手順を実行します。
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プロジェクトとドメインのリストから、アップグレードするプロジェクトを選択します。
[Dependencies]カラムは、何らかのプロジェクトの依存関係を示します。ラボ拡張を使用するプロジェクトは、Lab_Project に依存しており、テンプレートにリンクされているプロジェクトは、テンプレート・プロジェクトに依存しています。
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右矢印
をクリックして、選択したプロジェクトを[Selected Projects & Rank]表示枠に移動します。
選択したリストからプロジェクトを削除するには、プロジェクトを選択して左矢印
をクリックします。
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アップグレード中にプロジェクトが処理される順序を設定するには、[Selected Projects & Rank]表示枠でプロジェクトを強調表示し、上部にある矢印
をクリックして、プロジェクトをリスト内で上下に移動します。
注:
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Lab_Project は、選択時に常に最初にランクされ、その後にテンプレート・プロジェクトが続きます。その他のすべてのプロジェクトは、プロジェクト・ツリーと同じ順序で[Selected Projects & Rank]表示枠に追加されます。
- Lab_Project は、DEFAULT ドメインにあります。
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標準設定では、ALM Robot は、各 ALM ノードで同時に最大 10 個のプロジェクトを処理できます。標準設定値を変更するには、
ROBOT_MAX_TASKS_PER_NODE
サイト・パラメータを編集し、環境のパフォーマンスに従って設定します。値を大きくすると、パフォーマンスが低下する可能性があるためです。詳細については、「ALM サイト・パラメータ」を参照してください。
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[Selected Projects & Rank]表示枠の下部に表示される警告メッセージに注意してください。
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ウィザードの[Project Settings]ページで、特定のプロジェクトの設定を定義し、[Next]をクリックします。
プロジェクトの設定を定義するには、[Project Name]でプロジェクトを選択し、選択したプロジェクト・ソースに応じて次のいずれかを実行します。Select Projects Sourceを参照してください。
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検証プロセスが正常に完了すると、アクティビティが処理を開始します。ダッシュボード・ウィンドウが開きます。ALM Robot のアクティビティの監視を参照してください。
ALM Robot が選択したプロジェクトの検証中にエラーを検出した場合は、エラーを修正して[Submit]をクリックします。
参照情報: