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この項では，シナリオ用に Load Generator を設定する方法について説明します。
Load Generator について
シナリオを実行するときには，Controller によってシナリオの各仮想ユーザが Load Generator に分配されます。Load Generator は仮想ユーザ・スクリプトを実行するマシンで，仮想ユーザが実際のアクションをエミュレートできるようにします。
Load Generator で実行する各仮想ユーザ・スクリプトは単一仮想ユーザになります。各 Load Generator は複数の仮想ユーザ・スクリプトを実行できるため，複数仮想ユーザになります。これらの仮想ユーザの実行中に，システムには負荷が作成され，負荷時におけるシステムを分析できるようになります。
Load Generator の作成
Load Generator を作成するには，ホスト・コンピュータに LoadRunner の Load Generator をインストールします。Load Generator は，Windows ベースか Linux ベースのいずれかになります。Docker プラットフォームの場合は，利用可能な Docker 化された Load Generator イメージを使用できます（「Docker 化された Load Generator の設定」 を参照してください）。
Load Generator のインストール方法の詳細については，「インストール」ガイドを参照してください。
注: LoadRunner Professional スタンドアロン Load Generator およびスタンドアロン Monitor over Firewall（MOFW SA）を同じマシンにインストールすることはできません。ただし，Load Generator を MOFW SA と同様に監視用途に使用することもできます。1 台のマシンを同時に，監視と仮想ユーザの実行の両方のために使用できないことに注意してください。
シナリオへの Load Generator の包含
Load Generator を作成するためにホスト・コンピュータに Load Generator をインストールすると，シナリオに新しい Load Generator を含めることができるようになります。新しい Load Generator は，Controller を使用してシナリオに追加します。
シナリオを有効にしてシステムで非常に大きな負荷を作成するために，典型的なシナリオには複数の Load Generator が含まれる場合があります。シナリオで使用できる Load Generator のリストを定義および保持します。シナリオで Load Generator のリストに Load Generator を追加する場合は，Load Generator を実行するプラットフォームなどの，Load Generator のさまざまな属性を定義します。Load Generator を作成した後で，これらの属性の一部は変更できますが，すべて変更することはできません。
Load Generator の有効化と無効化
シナリオで Load Generator のリストに含まれている特定の Load Generator が特定のシナリオの実行に使えない場合，その Load Generator を Load Generator リストから完全に削除するのではなく，一時的に除外できます。その後，Load Generator が使用できる状態になったときに有効にすることができます。
Load Generator を手動で接続または切断するには，Controller のツールバーで，［Load Generators］
をクリックします。
リストの Load Generator を選択し，［接続/切断］をクリックします。
負荷テスト中に，Load Generator が（たとえば，断続的なネットワーク接続の問題により）ネットワークから短期間切断された場合，LoadRunner Professional は Load Generator に自動的に再接続し，負荷テストの実行を続行できます。切断が約 2 分を超えて継続する場合は，Load Generator を手動で再接続し，負荷テストを再実行する必要があります。
LoadRunner ファミリ製品での Load Generator の使用
LoadRunner Professional に含まれている Windows インストーラパッケージの OneLG は，LoadRunner のすべてのファミリ製品に対する複合 Load Generator インストーラです。インストール時に，関連する製品を選択すると，そのタイプに適した構成で Load Generator がインストールされます。
それぞれの Load Generator タイプには，次のセットアップがあります。
- LoadRunner Professional（LRP）:Load Generator のインストール後に，標準設定では LoadRunner エージェントがプロセス（magentproc.exe）として実行されます。
- LoadRunner Enterprise（LRE）:Load Generator のインストール後に，標準設定では LoadRunner エージェントがサービス（agentservice.exe）として実行されます。
-
LoadRunner Cloud（LRC）:Load Generator のインストールに，LoadRunner Cloud の構成設定の定義が含まれます。Load Generator のインストール後，標準設定では LoadRunner エージェントがサービスとして実行されます（ただし，これは LoadRunner Cloud プロセスには関係ありません）。
Load Generator をインストールしたら，Load Generator を LoadRunner ファミリ以外のツールで動作するように切り替えるオプションを利用できます。これには，マシンの［スタート］メニューにある次のショートカット・オプションを使用して，Load Generator の設定を再構成する必要がある場合があります。
-
LoadRunner Agent Runtime Settings:［LoadRunner エージェント の実行環境設定］ダイアログ・ボックスを開いて，手動プロセスからサービスに切り替えるときに使用するログイン・パラメータを定義できます。
詳細については，「［LoadRunner エージェントの実行環境設定］ダイアログ・ボックス」を参照してください。
-
LoadRunner Cloud - Configure Load Generator:LoadRunner Cloud Load Generator 設定ツールを開いて，LoadRunner Cloud エージェントの設定を構成します。
詳細については，LoadRunner Cloud ヘルプセンター ヘルプセンターで Load Generator 設定ツールのドキュメントを参照してください。
- LoadRunner Agent Service:LoadRunner エージェントをサービスとして実行するように切り替えます。
- LoadRunner Agent Process:LoadRunner エージェントを手動プロセスとして実行するように切り替えます。
Load Generator タイプの切り替えに必要な操作は，次のとおりです。
インストールされているタイプ:
|
使用するタイプ:
|
||
| LRP | LRE | LRC | |
| LRP | 操作は不要です。 | サービスに切り替えます。 | LRC エージェントを設定します。 |
| LRE | 操作は不要です。 | 操作は不要です。 | LRC エージェントを設定します。 |
| LRC | 操作は不要です。 | 操作は不要です。 | 操作は不要です。 |
注意: LoadRunner Professional を使用している場合，LoadRunner エージェントをプロセスとして実行することが必要なプロトコルがいくつかあります。
ローカルの Load Generator とクラウドベースの Load Generator
Load Generator は，ローカル・コンピュータまたはクラウドに配置することができます。シナリオには，ローカルとクラウドベースの両方の Load Generator が含まれます。Load Generator の定義と維持の手順は，Load Generator がローカルの場合とクラウドベースの場合で似ています。詳細については，「シナリオに Load Generator を追加する」を参照してください。
Load Generator の設定
正確で現実的なシナリオを作成して実行するために，シナリオに含まれる各 Load Generator ごとにさまざまな設定を構成できます。詳細については，「Load Generator の設定の変更」を参照してください。
Load Generator のステータスの表示
Controller の Load Generator ダイアログ・ボックスには，シナリオにおける各 Load Generator のステータスが表示されます。Load Generator のステータスは，シナリオ実行中に変化します。たとえば，シナリオの Load Generator のリストに Load Generator を追加すると，Load Generator のステータスはダウンとなっています。Load Generator が Controller に接続されて仮想ユーザ・スクリプトを実行できるようになると Load Generator のステータスは準備完了に変わります。さらに Load Generator が仮想ユーザ・スクリプトを実行しているときは実行中に変わります。Load Generator のステータスの全リストについては，「［Load Generators］ダイアログ・ボックス」を参照してください。
関連項目:
