ALM Octaneのライフサイクル
ALM Octaneのライフサイクルには、次に示すステージを含めることができます。
典型的なワークフロー
ALM Octaneは柔軟性があります。いくつかのステージはいつでも実行できます。たとえば、要件を作成する前にバックログを定義できます。一方、一部のステージは他のステージに先行する必要があります。たとえば、品質を追跡する前に、手動テストまたは自動テストを定義して実行する必要があります。
バックログの管理とリリース品質の追跡
それぞれの開発手法に応じて、上位の要件を作成するか、エピック、フィーチャー、ストーリーを含む詳細なバックログツリーを構築します。機能テスト、サニティテスト、受け入れテスト、セキュリティテスト、およびパフォーマンステストなどのテストを作成して、リリース品質を追跡します。また、CIサーバーと統合して自動テストの結果を取得することもできます。ユーザーストーリーを実装する際には、不具合をレポートし、それぞれの進行状況を監視できます。
手動テストおよびCIサーバーのパイプラインを実行すると、結果がダッシュボードに自動的に取り込まれます。その後、ダッシュボードを使用してリリース品質を分析します。詳細については、バックログ管理を参照してください。
ビルド品質の追跡
ビルド品質を追跡し、自動テスト実行結果を収集するには、ALM OctaneをCIサーバーと統合します。パイプラインの実行時に、ALM Octaneはテスト実行結果とSCMデータを収集します。この情報を使用して、ビルド、リリース、プロダクトの品質を分析します。
CIサーバーのパイプラインのステップをグラフィカルに表示し、パイプライン実行をトリガーし、パイプラインのステップに環境に合わせて設定したさまざまなジョブのタイプのラベルを付けることができます。パイプライン表示を使用して、パイプライン実行に含まれるビルドとテスト実行のステータスを参照し、失敗を分析することができます。詳細については、CIパイプラインを参照してください。
テストとビルドの結果の全体的なプロダクト品質への反映
リリースが終了したら、個々の新規フィーチャーのテストをプロダクト全体のテストに統合します。リリースバックログで、フィーチャーと不具合をアプリケーションモジュールに割り当てます。これらは、プロダクトの機能部品を表します。
また、手動テストおよび自動テストをプロダクト全体のテストに組み込み、アプリケーションモジュールにテストを割り当てることもできます。詳細については、アプリケーションモジュールへの項目の割り当てを参照してください。
プロダクト品質の追跡
ALM Octaneでは、アプリケーションモジュールに従って、プロダクトの機能領域をグループ化します。アプリケーションモジュールツリーを構築するには、全体的なプロダクトの品質のテストに不可欠な各領域に対してノードを作成します。
アプリケーションモジュールにテストを接続します。テストおよびCIサーバーのパイプラインを実行すると、結果がダッシュボードに取り込まれます。その後、ダッシュボードを使用して全体的なプロダクト品質を分析します。詳細については、品質管理を参照してください。
リリースライフサイクル全体を通じて、上記の手順に従って、リリース品質、ビルド品質、およびプロダクト品質を継続的に追跡します。
品質の分析
バックログと品質モジュールの両方で、[概要] タブを使用してリリースの進行状況と品質を分析します。また、便利なチャートやグラフが利用できるALM Octaneダッシュボードを使用して、リリース内またはリリース間でプロダクト品質を分析することもできます。詳細については、ALM Octaneのダッシュボードを参照してください。
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