基本的なモバイル・テストのための UFT One のセットアップ

このトピックでは,基本的なモバイル・テストのために,UFT One とモバイル・デバイスを一度に 1 台ずつセットアップする方法について説明します。

完全なモバイル・テスト機能のためには,Digital Lab(UFT Mobile) と統合するように UFT One をセットアップします。高度なモバイル・テストのための UFT One のセットアップを参照してください。

ローカル・デバイスでの基本的なモバイル・テスト

UFT One コンピュータに物理的に接続されているローカル・モバイル・デバイスでアプリケーションをテストできます。

ヒント: iOS デバイスでのテストでは,Android デバイスでのテストよりも多くのセットアップ操作が必要となります。以下のセクションで説明する準備手順に注意してください。

ローカル・モバイル・デバイスでアプリケーションをテストするには,ローカル・デバイス・コネクタとして機能するプログラムをインストールする必要があります。

UFT One バージョン 2023 以降 Digital Lab Lite for Local Devices
UFT One バージョン 2022 以前 UFT Mobile Add-in for Local Device

これらのプログラムには Digital Lab(UFT Mobile) のテクノロジが使用されており,同じようにモバイル・テストをサポートします。Digital Lab(UFT Mobile) との連携により,さまざまなモバイル・テスト機能がサポートされます。ローカル・デバイスでのモバイル・テストでは,これらの機能の一部のみがサポートされます。

ローカル・デバイスでのモバイル・テストには,次の機能があります。

  • 一度に 1 つのデバイスと 1 つのアプリケーションで,モバイルおよび Web アプリケーション・オブジェクトをスパイして学習します。

  • モバイルおよび Web アプリケーションで,一度に 1 つのデバイスと 1 つのアプリケーションでテストを作成,記録,および実行します。

  • パッケージ・アプリケーションでは,指紋認証や Face ID のシミュレーションなどの認証方法がサポートされます。

UFT One コンピュータに物理的に接続されたローカル・モバイル・デバイスでテストする場合,次の機能はサポートされません

  • シミュレーション・メソッド(QR コードやバーコードのシミュレーション,写真やビデオなどのシミュレーションなど)
  • ネットワーク仮想化
  • サービス仮想化
  • 並列テスト

注: リモート・アクセス・ウィンドウで UFT One からモバイル・アプリケーションを開く場合,サポートされる機能とサポートされない機能があります。

Digital Lab Lite for Local Devices のインストール

一度に 1 つのデバイスで行う基本的なモバイル・テストでは,モバイル・デバイスを UFT One コンピュータに直接接続できます。UFT One マシンに,ローカル・デバイス・コネクタとして機能するプログラムをインストールします。

UFT One バージョン 2023 以降 Digital Lab Lite for Local Devices
UFT One バージョン 2022 以前 UFT Mobile Add-in for Local Device
システム要件

インストール要件は次のとおりです。

64 ビット Windows マシン

RAM の空き容量:1 GB(2 GB を推奨)

ハード・ディスクの空き容量:10 GB

  • 一般的なインストール:2 GB(5 GB を推奨)

    • インストール・ディレクトリ:2 GB

      注:実行するアプリまたはアプリのアップロードの数によっては,より多くの容量が必要になる場合があります。たとえば,アプリのサイズが 20MB で,同じアプリを 100 回アップロードした場合,必要なサイズは 2GB です。

    • 一時ディレクトリ(\Temp):5 GB

さらに,システム・ディスク(オペレーティング・システムがインストールされているディスク)に 1GB の空きディスク容量が必要になります。

Digital Lab Lite for Local Devices のダウンロード

Micro Focus AppDelivery Marketplace からプログラムをダウンロードします。

UFT One バージョン 2023 以降 Digital Lab Lite for Local Devices
UFT One バージョン 2022 以前 UFT Mobile Add-in for Local Device

UFT One のバージョンと互換性のあるバージョンのアドインをダウンロードしてください。バージョンの互換性を確認するには,Digital Lab(UFT Mobile) サポート・マトリクス」を参照してください。

注:UFT One と互換性のある Digital Lab Lite for Local Devices のバージョンは,指定された Digital Lab(UFT Mobile) のバージョンと同じです。

Digital Lab Lite for Local Devices のインストール

ダウンロードした Digital Lab Lite for Local Devices または UFT Mobile Add-in for Local Device をインストールします。このプログラムはローカル・デバイス・コネクタとして機能します。

インストールの際に,次の手順を実行します。 

  1. Service portおよびInternal port:標準設定の番号(8080,8081)が他のアプリケーションで必要な場合は,ポート番号を変更します。内部ポートには,外部からアクセスできないようにしてください。

    後で UFT One の設定で使用するために,Service portの番号を覚えておいてください。

    注:インストール後にポート番号を変更するには,プログラムをアンインストールして再インストールします。

  2. Android SDK:インストールには,Android デバイスとの通信に使用される Android SDK が含まれています。別の Android SDK インストールを使用するように指定できます。

  3. サービスを実行します。UFT One がローカル・デバイスに接続するためには,Digital Lab Lite for Local Devices または UFT Mobile Add-in for Local Device サービスが実行されている必要があります。

    インストール・ウィザードで[Turn on the service]オプションを選択して,インストール後にサービスを実行します。

    インストール後にこのサービスを開始,停止,または再起動するには,スタートメニュー>[プログラム]>[Digital Lab Lite for Local Devices]または[UFT Mobile Add-in for Local Device]で利用可能なオプションを使用します。

    または,タスク・マネージャの[サービス]タブで Digital Lab Lite または UFT Mobile Add-in サービスに直接アクセスすることもできます。

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デバイスとアプリケーションの準備

次の表に,モバイル・デバイスを UFT One コンピュータに接続し,テスト用にアプリケーションを準備する方法を示します。

UFT One バージョン 2022 以前:Digital Lab Lite for Local Devices は,UFT Mobile Add-in for Local Device と呼ばれます。

デバイスの接続

モバイル・テスト用のデバイスを準備し,USB ケーブルで UFT One コンピュータに接続します。複数のデバイスを接続できますが,一度にテストできるのは 1 つのデバイスのみです。

ローカル・デバイスを UFT One に接続する Digital Lab Lite for Local Devices は,Digital Lab(UFT Mobile) のテクノロジを使用します。したがって,同様の要件で Digital Lab(UFT Mobile) と同じデバイス・タイプをサポートします。

詳細については,Digital Lab(UFT Mobile) ヘルプの下記のトピックを参照してください。

  • デバイスを Digital Lab(UFT Mobile) に接続する

    Digital Lab Lite for Local Devices は,iOS デバイスとの通信にエージェント・アプリを使用します。iOS デバイスを接続するときは,Apple Developer アカウントの開発証明書と,同アカウントに属する開発プロビジョニング・プロファイルで,エージェント・アプリに再署名する必要があります。アプリの再署名には,Mac マシンを使用します。

    注: 

    Digital Lab(UFT Mobile) ヘルプの手順では,Digital Lab(UFT Mobile) ラボ・コンソールからエージェント・アプリをダウンロードするように記載されています。

    ローカル・デバイスのテストでは,代わりに次のフォルダからエージェント・アプリ(.ipa)ファイルをコピーします。<Digital Lab Lite for Local Devices インストール・フォルダ>\server\Agent

    エージェントに署名した後,元のエージェント・アプリ・ファイルを署名済みファイルに置き換え,元のファイル名を維持します。

  • デバイスを接続し,接続を確認する

  • トラブルシューティングとヒント

アプリの準備

Android または iOS アプリに署名やパッケージングなどのテストの準備が必要な場合は,テストを開始する前にこれらの作業を行う必要があります。

Digital Lab(UFT Mobile) ヘルプに記載されている手順に従います。その際は次の点に注意してください。 

  • パッケージ化されたアプリをローカル・デバイスでテストするには,自分でパッケージングを行う必要があります。これを行うには,Micro Focus AppDelivery Marketplace で入手可能なパッケージング・ツールを使用します。

    ツールをダウンロードするには,Digital Lab Lite for Local Devices と同じバージョンの Digital Lab(UFT Mobile) のページを選択します。下にスクロールして,必要なパッケージング・ツールを見つけます。

  • iOS アプリをパッケージングして署名するには,Apple Developer アカウントの開発証明書,同アカウントに属する開発プロビジョニング・プロファイル,Mac マシンが必要であることに注意してください。

Digital Lab Lite for Local Devices のアップグレード後のアプリの処理

Digital Lab Lite for Local Devices をアップグレードした場合は,テストするアプリが現在のバージョンの Digital Lab Lite for Local Devices と互換性があることを確認します。

次の手順を実行します。

  1. 以前のバージョンを使用してデバイスにインストールされたすべてのアプリを削除します。

  2. パッケージングされたアプリを,新しいバージョンのパッケージング・ツールを使用してパッケージングされたアプリに置き換えます。

  3. 既存のテストを実行する前に,[記録と実行環境設定]の[インストール]チェックボックスを選択して,アプリケーションをインストールしてから実行するように Digital Lab(UFT Mobile) に指示します。

    詳細については,モバイルの[記録と実行環境設定]の定義を参照してください。

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UFT One の起動とアドインのロード

モバイル・デバイスを操作する前に,UFT One コンピュータのブラウザ・キャッシュをクリアし,Mobile Add-in をロードします。

さらに,次のいずれかのテストを作成する場合は,Web Add-in をロードします。

  • ハイブリッド・アプリ

  • Chrome エミュレータを使用する Web アプリ

  • Digital Lab(UFT Mobile) 経由で Digital Lab Browser(UFTM Browser)アプリを使用する Web アプリ

ヒント: 新しいテストを作成する場合は,UFT One アドイン・マネージャからアドインをロードします。詳細については,アドインの管理を参照してください。既存のテストを変更または実行する場合,テストを開くと必要なアドインがロードされます。

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モバイル・デバイスへの UFT One の接続

USB ケーブルでコンピュータに接続したモバイル・デバイスに UFT One を接続するには,Digital Lab またはローカル・モバイル・デバイスへの接続セクションの手順を実行します。

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デバイスでテストの記録と実行を行うための UFT One のセットアップ

デバイスを接続してアプリケーションをセットアップしたら,[記録と実行環境設定]ダイアログ・ボックスを開くことができます。ここで,テストに使用するデバイスとアプリケーションを選択できます。

詳細については,モバイルの[記録と実行環境設定]の定義を参照してください。

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