UFT One 15.0 の新機能
このトピックでは、UFT One 15.0 で利用可能な新機能と機能拡張について説明します。
新機能のビデオ
15.0 に含まれる新機能については、新機能のビデオをご覧ください。
UFT One ファミリの概要
Micro Focus UFT One ファミリは、Functional Testing ソリューションの統合製品です。広範な技術サポートと AI ベースの機能を組み合わせることにより、早期段階で迅速にテストを実行できます。これにより、組織の現在の DevOps ツールチェーンと緊密に統合された大規模なオートメーションを実現するのに必要な速度と復元力が提供されます。
UFT One:Web、モバイル、API、RPA、エンタープライズ・アプリケーション向けの 1 つのインテリジェント・ソリューションにより、テストの自動化を促進します。
UFT Developer :標準的なプログラミング言語、IDE、使い慣れたテスト・フレームワークを使用して、テストのシフト・レフトを簡単に実現します。
UFT Mobile :実際のモバイル・デバイスとエミュレータを使用したエンタープライズ・レベルのエンドツーエンドのラボで、チームの生産性を向上させます。
注意: ドキュメント、API、ファイル・パス、ユーザ・インタフェースの一部では、「LeanFT」または「Mobile Center」という用語がまだ使用されていますが、これらはそれぞれ「UFT Developer」と「UFT Mobile」を指しています。
UFT One の外観を一新
UFT One のユーザ・インタフェースは、ツールバーとメイン・メニューが新しくなっただけでなく、開始ページのデザインも一新されました。必要なものがすべて目の前に揃っているので、UFT One のリソースにすばやくアクセスできます。
新しい[オプション] ボタンを使用すると、[オプション]ダイアログ・ボックスにすばやくアクセスできます。
[ALM 接続]下矢印 をクリックすると、統合オプションの[リモート接続]、[仮想化サービスの設定]、[モバイル デバイスでアプリケーションを開く]にアクセスできます。
画像をクリックすると、詳細が表示されます。
新しいデータ・テーブル
UFT One の GUI テストの新しいデータ・テーブルは、Excel の .xlsx 形式をサポートし、応答時間も短縮されています。
新しいデータ・テーブルには、以下のような待望の改善が行われています。
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Excel の新しい数式と関数をサポートしています。
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データ・テーブル全体を印刷するか、現在のシートのみを印刷するかを選択できます。
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データ・テーブルのパラメータ名にダッシュ(-)とスペースを使用できるようになりました。
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セルの内容の最大長が 16,000 文字から 32,000 文字に拡張されました。
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列の最大数が 256 個から 16,000 個に拡張されました。
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表示枠の左上隅にあるボックスに座標(「G27」など)を入力して、データ・テーブル内の特定のセルにジャンプできます。
テストの[データ]表示枠の新しいデータ・テーブルは、少し表示が異なっています。たとえば、パラメータ名は、列のヘッダではなく表の最初の行に表示されます。
Excel の命名規則により、新しいアクション名は 31 文字以内にする必要があります。「既知の問題 - データ・テーブル」も参照してください。
UFT One での AI ベースのテスト(テクノロジ・プレビュー)
UFT One に新たに導入された AI ベースのテストは、さらに進化しています。UFT AI Codeless は外観が新しくなり、多くの新機能も追加されました。UFT AI Codeless 2.0 の新機能をご覧ください。
UFT One の AI テスト機能には、以下の機能拡張が行われています。
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コントロールの関連付けが改善され、コントロールの識別に役立つテキストと関連付けられます。
たとえば、ボタンはボタン上のテキストに関連付けられますが、フィールドは内容ではなくラベルに関連付けられます。「テキストとオブジェクトの関連付け」を参照してください。
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一意のオブジェクトの認識。
アプリケーション内の同一オブジェクトを、配置された位置に基づいて区別します。「相対的な位置でのオブジェクトの識別」を参照してください。
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FindText メソッドを使用してテキスト・オブジェクトを識別する場合、画面上のテキスト・ブロックの一部にしか一致していなくても、テキストに一致していると見なされます。テキスト・ブロック全体の一致を見つけるには、新しい FindTextBlock メソッドを使用します。
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AIUtil の新しい SetState メソッドを使用すると、チェック・ボックスまたはラジオ・ボタンを選択する操作、チェック・ボックスをクリアする操作、トグル・ボタンを押す動作と離す操作を実行できます。
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新たにサポートされたオブジェクト・タイプ:カメラ、カテゴリ、チャット、チェック・ボックス、Facebook、お気に入り、ラジオ・ボタン、共有、トグル・ボタン、ゴミ箱、Twitter、表示。「AI ベースのテスト:サポートされるコントロール・タイプ」を参照してください。
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オートメーション・スクリプトを使用して AI 機能オプションを有効にできるようになりました。有効にしたら、スクリプトで UFT One を再起動する必要があります。詳細については、「UFT One Automation Object Model Reference」の「Options Object」>「AI Property」セクションを参照してください。
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UFT One での AI ベースのテストについて、今後のデザインへのご協力のお願い
AI スパイを使用してアプリケーションのオブジェクトを検査する際に、フィードバックを Micro Focus に直接送信できます。アプリケーション内のオブジェクトの認識精度についてお知らせください。いただいた情報は、今後の認識精度の改善に役立てられます。「AI ベースのテストのフィードバック・ツール」を参照してください。
インフラストラクチャと前提条件
UFT One のインフラストラクチャを .NET Framework 4.5 から 4.8 にアップグレードしました。
UFT One 15.0 にアップグレードする前に、「サポート・マトリクス」を参照して、お使いのオペレーティング・システムが新しいバージョンと互換性があることを確認してください。
UFT One のインストール時は、.NET Framework のインストールでコンピュータの再起動が必要になる場合があります。
Hyper-V 上の UFT One
ニーズに合わせてテスト・アセットのスケーリングを行うには、UFT One を実行する複数の Hyper-V 仮想マシンをスピンアップします。
Micro Focus マーケットプレイスから、Windows 10 と UFT One が標準で搭載された Hyper-V 仮想ハード・ディスクをダウンロードします。新規または既存の UFT One コンカレント・ライセンスを使用して、テストの実行に必要な数の Hyper-V マシン・インスタンスを作成します。「Hyper-V Windows 仮想マシンでの UFT One の使用」を参照してください。
CI 統合の機能拡張
CI 統合プラグインの新しいバージョンをダウンロードします。
Jenkins ALM 統合
Jenkins プラグインで、SSO(シングル・サインオン)認証が必要となる ALM サーバの操作がサポートされるようになりました。
ALM サイト管理者からクライアント ID と API キー・シークレットを入手し、Jenkins で ALM サーバへの接続を設定する際に資格情報として入力します。
「ALM からの機能テスト・セットの実行」を参照してください。
Azure DevOps Server 統合
Azure プラグインの最新バージョンでは、パフォーマンスと使いやすさが向上しています。Azure で UFT One を操作する方法については、「UFT One と Azure DevOps Server または Azure DevOps Services」を参照してください。
Web テストとモバイル・テストの機能拡張
UFT One 15.0 では、Web テストとモバイル・テスト向けに以下の更新が行われています。
並列テストの機能拡張
テストを並列実行する場合、テスト間で同期する実行条件を指定できます。
条件を使用することで、テスト実行では次の動作を実行できます。
- 数秒待ってから実行を開始する
- 別のテスト実行の後に実行する
- 別のテストが実行され、特定のステータスに達するまで待機する
また、ParallelRunner コマンドに一般フラグを追加し、すべてのモバイル・テスト実行インスタンスに対して、適切なデバイスが利用可能になるまで待機するように設定することもできます。これにより、テストの実行開始時に利用可能なデバイスがない場合でも、テスト実行が即座に失敗しないようにすることができます。
「Web テスト、モバイル・テスト、または API テストの並列実行」を参照してください。
WebAGGrid と WebUIGrid
WebAgGrid および WebUIGrid テスト・オブジェクトは、Web Add-in に直接属するのではなく、それぞれ個別に AgGrid および UIGrid サブアドインに属するようになりました。標準設定では、これらのアドインはロードされません。これにより、これらのオブジェクトと Web オブジェクト間で発生していた競合が解消されます。
AgGrid または UIGrid オブジェクトをテストする場合は、関連するアドインを選択した状態で UFT One を開いてください。「既知の問題 - Web Add-in」も参照してください。
ブラウザのテスト・オブジェクト・メソッド
Browser.FullScreen モードを使用することで、ブラウザを全画面モードに設定するか、通常モードに設定するかを指定できるようになりました。
または、メソッドを以前と同じ方法で使用して、ブラウザの全画面モードを現在の状態から別の状態に切り替えることもできます。
Browser.Navigate メソッドを使用する場合、オプションの Headers パラメータが、Internet Explorer だけでなく Chrome と Firefox でもサポートされるようになりました。
モバイル・オブジェクト
Android Number Picker オブジェクトの記録、実行、スパイを行います。
Java テストの機能拡張
UFT One 15.0 では、Java テスト向けに以下の更新が行われています。
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JavaFX で、JavaCalendar および JavaSpin テスト・オブジェクトがサポートされるようになりました。
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API テストで複数の Java ベースのカスタム・アクティビティを実行できるようになりました。カスタム・アクティビティのコードを含むファイルの名前にタイムスタンプ(MyLogic<TimeStamp>.java)が追加され、作成するアクティビティのファイル名が一意になります。「カスタム・アクティビティ作成ウィザードの使用 - Java」を参照してください。
SAP テストの機能拡張
UFT One 15.0 では、sapguilogon.exe によって表示される印刷ダイアログ・ボックスのスパイをサポートしています。
API テストの機能拡張
UFT One 15.0 では、API テスト向けに以下の更新が行われています。
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JMS 用の新しい API テスト・プロパティ(「JMS 設定」を参照):
JMS クライアント ID:サブスクライブおよび受信アクティビティで使用され、テストを読みやすくします。
クライアント側の SSL 資格情報(ID、パスワード、証明書):サーバとの SSL 通信を有効にします。
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JMS のサブスクライブまたはメッセージを受信 アクティビティでは、サブスクリプション名プロパティがオプションになりました。名前を指定しない場合、非永続的サブスクライバが使用されるため、メッセージはサブスクライバがアクティブな場合にのみサブスクライバに送信されます。
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URL またはファイルから Swagger サービスをインポートするときに、Swagger 3.0 がサポートされます。
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チェックアウトされていない API テストの[データ]タブとデータ・テーブルの内容が、テストとデータが読み取り専用であっても表示できるようになりました。
使いやすさの向上
UFT で、使いやすさに関する以下の新しい機能拡張がサポートされるようになりました。
ログオフしたマシン上での UFT One のリモート実行
リモートの Windows マシンからログアウトした後でも、そのマシンにインストールされた UFT One を使用してテストを実行できるようになりました。
これは、ロック、切断、または再起動されたマシンでは以前からサポートされていましたが、Windows ユーザがログオフした場合でもサポートされるようになりました。
「リモート・コンピュータにインストールされた UFT One を使用したテストの実行」を参照してください。
オブジェクト・リポジトリ
オブジェクト・リポジトリ・エディタとオブジェクト・リポジトリ・マネージャで、リポジトリ内のオブジェクト階層全体を展開したり折りたたんだりできるようになりました([表示]>[すべて展開] と[表示]>[すべて折りたたみ] )。
リポジトリからノードをコピーして、別のリポジトリに貼り付けることもできます。
相対パス
API テストまたはアクションへの GUI テスト呼び出しで、相対パスがサポートされるようになりました。
テスト・オブジェクトのメソッドとプロパティ
- テストの実行中に、新しい共通メソッド <TestObject>.Highlight を使用して、アプリケーション内の関連オブジェクトを強調表示することができます。これは、テスト・オブジェクトに一致するオブジェクトを判断するのに役立ちます。
- Insight オブジェクトで、パスワードなどの暗号化された文字列を入力するための TypeSecure メソッドがサポートされるようになりました。
- JavaFX メニュー・オブジェクトで、items count プロパティがサポートされるようになりました。
新たにサポートされたテクノロジのバージョン
新たにサポートされたソース管理のバージョン:
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Git 2.22
新たにサポートされたライセンス・サーバのバージョン:
- AutoPass 10.9.2、11.0.0
UFT One で、次のテクノロジ・バージョンがサポートされるようになりました。
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.NET 4.8 Framework 上の .NET および WPF アプリケーション
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Adobe Acrobat DC 2017
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Adobe Acrobat Pro 11
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Angular 8
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AutoPass 11.5.0
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Bamboo server 6.9
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DevExpress 19.1
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SAP Solution Manager 7.2 SP09 上の ECATT
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ExtJS 6.7
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IBM Java 1.7 および 1.8
設定の詳細については、「Java 環境変数」を参照してください。
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PowerBuilder 2019
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PowerBuilder 64 ビット・アプリケーション
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QT 64 ビット・アプリケーション
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Safari 13
注意: Safari でテストを実行する前に、改善された新しい UFT One Safari App Extension を Mac App Store からダウンロードし、「Mac に UFT 接続エージェント をインストールして設定する」のセットアップ手順に従ってください。
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SAP GUI 750 patch 12
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Belize テーマを使用した SAP GUI 760 patch 3
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SAP NWBC 6.5 patch 18
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SAP NWBC Client 7.0 patch 5
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Tibco JMS Server バージョン 8.x
新たにサポートされたブラウザのバージョンと埋め込みフレームワーク:
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Firefox 68.1 ESR、69、70
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Chrome 76、77、78
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Windows 10 1903 の Microsoft Edge
注意: WebDriver のバージョンをアップグレードしました。Phantom JS の場合は古いバージョンを使用する必要がありますが、これは引き続き UFT インストールから入手できます。詳細については、「PhantomJS」を参照してください。
Functional Testing Agent ブラウザ拡張機能は、Micro Focus UFT Agent に名前が変更されています。
詳細については、「サポート・マトリクス」を参照してください。
ローカライズの更新情報
UFT One 15.0 は次の言語で提供されています。
英語、フランス語、ドイツ語、日本語、ロシア語、簡体字中国語。
ヘルプセンターのブックマーク
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以前のバージョン:
https://admhelp.microfocus.com/uft/en/14.50-14.53/UFT_Help/Content/User_Guide/AI-based-testing.htm
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最新版:
https://admhelp.microfocus.com/uft/en/latest/UFT_Help/Content/User_Guide/AI-based-testing.htm
その他の参照項目: