フィールドマッピングの編集
同期されるデータを含むフィールドのペアを指定するため、ALM OctaneとALMまたはJiraのフィールドがマッピングされます。フィールドマッピングには、特定のフィールド値のマッピング (リストフィールドの場合) に加えて、データの同期方向も含まれます。
ユーザーリストフィールド値のマッピングの詳細については、ユーザーリストフィールドのマッピングを参照してください。
注: リンクの設定を変更した後は、必ず整合性チェックを実行する必要があります。実際の同期でエラーの発生を防ぐため、シミュレーションを実行することもお勧めします。
フィールドマッピングの概要
最初にリンクを作成したときに、フィールドまたはフィールドの値が変更されない限り、いくつかのシステムフィールドとフィールドの値が自動的にマッピングされます。例については、自動的にマッピングされるフィールドの例 ALMまたはJiraの不具合を参照してください。
リンク設定の [Field Mapping (フィールドマッピング)] タブで自動マッピングを表示して、必要があれば変更し、ユーザー定義フィールドやその他のオプションフィールドをマッピングします。必須フィールドは、レコードを正しく同期するために必ずマッピングする必要があります。
要件リンクの場合、ツリー内の各要件タイプのサブノードを選択して、そのフィールドマッピングを表示します。
ヒント: 同期を開始する前に、フィールドマッピングガイドラインを読んでおくことを強くお勧めします。同期前の推奨事項については、ALM同期の準備を参照してください。
同様のフィールドを自動的にマップします
マッピングを開始するには、リンク構成のField Mapping (フィールドマッピング)タブで、フィールドを自動的にマッピングするボタンをクリックします (編集モード)。
マッピングの両側で同じ名前とタイプを持つフィールドは、自動的にマッピングされます。たとえば、ALM OctaneとJiraの両方にDescriptionという名前のメモフィールドがある場合、これらのフィールドは相互にマップされます。
完了したら、ステップ6: 同期の実行の説明に従って整合性チェックを実行します。
[Field Mapping (フィールドマッピング)] タブの [Type (タイプ)]、[Attributes (属性)]、および [Required (必須)] に関する注意事項
[Type (タイプ)] および [Attributes (属性)] カラムは、自動的に入力されます。フィールドが [Required (必須)] であることを示す赤いアスタリスクも、システムによって設定されます。
Type (タイプ): タイプが [Reference (参照)] の場合、このフィールドは、エンティティをALM Octaneで作成された項目にリンクします。たとえば、リリース、スプリント、ユーザー、またはその他のバックログ項目です。このフィールドに設定可能な値は、システムで定義されている項目によって異なります。
Attributes (属性): IDなどの一部のフィールドは、[Attributes (属性)] カラムに [R] (読み取り専用) とマークされています。つまり、このフィールド値はシステムによって設定され、ユーザーが入力することも、同期によって設定することもできません。たとえば、ALM Octaneの [Defect ID (不具合ID)] は読み取り専用フィールドです。双方向に同期させるためにマッピングすることはできません。ただし、ALMまたはJiraエンドポイントにカスタムの [ALM Octane ID] フィールドを設定して、単一方向同期のためにマッピングすることはできます。
Required (必須): 同期に必要なフィールドを手動で設定することはできません。
フィールドペアのマッピングまたは定数値の定義
リンク設定の [Field Mapping (フィールドマッピング)] タブで既存のマッピングを表示し、必要に応じて変更します。
[Edit Link (リンクの編集)] をクリックして設定を変更し、[Save Link (リンクの保存)] をクリックして変更を保存します。
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マッピンググリッド上で、ALM OctaneフィールドとALM/Jiraフィールドの表示を切り替えて、グリッドでのフィールドの表示方法を決定します。
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マッピングするフィールドの行を選択して、次の項目を定義します。
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[Direction (方向)] カラムで、ALM OctaneからALMまたはJira、この逆方向、または双方向にフィールドをマッピングするかどうかを選択します。
もう一方のエンドポイントに対応するフィールドがないフィールドの場合、[Constant (定数)] を選択します。
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マッピングされたフィールドのカラム (フィールドの表示方法に応じて、ALM OctaneフィールドまたはALM/Jiraフィールド) で、ドロップダウンリストからフィールドを選択します。表示されるフィールドをフィルター処理するには、検索ボックスを使用します。
定数値をマッピングする場合、対応するカラムのセルに値を入力します。ALM Octane Synchronizerでエンティティが新規作成されるとき、定数値がフィールドに割り当てられます。その後、同期を実行しても値は更新されません。
例: ALMで [作成方法] というユーザー定義フィールドを作成して、ALMで直接作成されたエンティティとALM Octaneから同期されたエンティティを区別する場合、マッピングされた定数値として「ALM Octane Synchronizerにより作成」と入力します。詳細については、ALM同期の準備を参照してください。
反対側のエンドポイントの複数のフィールドをマッピングする必要がある場合、[Multi-Mapping (複数マッピング)] カラムで
をクリックします。この操作を実行すると、競合を防ぐため、方向オプションが制限されます。
[Field Mapping (フィールドマッピング)] タブのグリッドアクション
[Field Mapping (フィールドマッピング)] グリッドは、次のアクションをサポートしています。
アクション 説明 グリッドの上にあるカラムセレクター
を使用して、表示するカラムを選択します。
一方のエンドポイントのフィールドリストを変更した後で、グリッドの上にある
をクリックして、グリッドを更新します。たとえば、新しい値をリストフィールドに追加してから、グリッドを更新します。
マウスカーソルをカラム見出しに合わせ、矢印
をクリックして、選択したカラムでグリッドをソートまたはグループ分けします。このメニューを使用して、グリッドからこのカラムを非表示にすることもできます。
グリッドのフッターでは、マッピング/マッピング解除されたフィールドでグリッドをフィルター処理することも、整合性チェックでエラーや警告が発生したフィールドでグリッドをフィルター処理することもできます。すべてのフィールドを表示するように選択することもできます。
グリッドの下にある、次の項目を選択します。
- Mapped (マッピング): マッピングされたフィールドのみを表示
- Unmapped (マッピング解除): マッピング解除されたフィールドのみを表示
- Errors (エラー): エラーの原因になるとともに、同期の実行の妨げにもなるマッピングが設定されたフィールドのみを表示
- Warnings (警告): エラーの原因になる可能性はあるが、同期の実行の妨げにはならないマッピングが設定されたフィールドのみを表示
- Total Items (全項目): マッピングステータスに関係なく、すべてのフィールドを表示
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その他のフィールドマッピングタスク:

優先エンドポイントを定義して、競合が発生した場合に同期される値のソースを決定します。
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[Field Mapping (フィールドマッピング)] タブで、マッピングされたフィールドのペアを選択すると、右側に追加のプロパティが表示されます。
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右側で、[Mapping Properties (マッピングのプロパティ)] セクションを展開します。
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優先エンドポイントとして定義するエンドポイントを選択します。

特定のフィールド値のマッピングに関連するのは、マッピングされたリストフィールドに限定されます。エンドポイントの各フィールドで、値とマッピング方向を選択してマッピングします。
注意: 各エンドポイントのフィールドに異なる数の値を設定している場合 (たとえば、ALM Octaneに5つの値、ALMに6つの値)、レコードが往復の形で同期されると、双方向の値のマッピングによって、一部のデータが失われる可能性があります。詳細および推奨事項については、フィールド値のマッピングに関するガイドラインを参照してください。
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[Field Mapping (フィールドマッピング)] タブで、マッピングされたフィールドのペアを選択すると、右側に追加のプロパティが表示されます。
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右側で、[Values (値)] セクションを展開します。
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各フィールドの特定の値を、その方向も含めて、もう一方のフィールドの対応する値にマッピングします。関連する場合、値の1つを空の文字列にマッピングできます。
単純なリスト (文字列、数値)、リリース、ラベル、およびチームの場合、値は名前で自動的にマップされます。ユーザーの場合、自動マッピングは電子メールアドレスに従って行われます。
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フィールド値がソースエンドポイントで空で、宛先エンドポイントでは必須である場合に使用する標準設定値を定義します。
標準設定値は、空の値を置換し、同期でエラーが発生しないようにします。標準設定値を使用しない場合は、このフィールドを空のままにしてください。
注: ALM Octane Synchronizerが標準設定値を使用するのは、新規エンティティを作成する場合だけで、更新の際には使用しません。
[Default value (標準設定値)] フィールドは、次の場合にのみ表示されます。
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そのフィールドが必須なエンドポイントのフィールドマッピングのプロパティ。
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宛先エンドポイントでフィールドが必須になっている場合。
このフィールドで考えられる警告:
[Default value (標準設定値)] フィールドが赤色で強調表示される場合、整合性チェックを実行し、表示される警告を確認します。整合性チェックにエラーが含まれていない限り、これらの警告のいくつかを無視できます。これらは、同期中に発生する可能性がある問題を警告しています。
例:
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ALM Octane内のフィールドの長さが、マッピングされるJiraの長さより短い場合。
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ALM Octaneでは、リストに考えられる値の固定集合があるが、ALMでは、リストが値を検証するように設定されておらず、すべての値を受け入れる場合。
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[Field Mapping (フィールドマッピング)] タブで、マッピングされたフィールドのペアを選択すると、右側に追加のプロパティが表示されます。
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[Field Properties (フィールドのプロパティ)] セクションを展開して、一方のエンドポイントのフィールドスキーマ名や、フィールドが読み取り専用であるかどうかなど、利用可能なプロパティを表示します。
選択したフィールドのタイプに応じて、表示されるプロパティが変わります。

マッピングをエクスポートおよびインポートして、時間を節約できます。たとえば、値がすでにマッピングされているJIRAの不具合にカスタムフィールドがあるとします。その後、これらのマッピングをあるワークスペースから別のワークスペースにエクスポートでき、毎回手動でマッピングする必要はありません。
将来の使用のためにマッピングをエクスポートするには:
左側のペインでリンクを選択し、フィールドマッピングのエクスポートメニューコマンドを選択します。または、リンクを選択して、Field Mapping (フィールドマッピング) タブの [フィールドマッピングのエクスポート] ボタンをクリックします。
フィールドマッピングはJSON形式でエクスポートされます。
編集モードではエクスポートできません。
JSONファイルまたは別のリンクからマッピングをインポートするには:
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編集モードで、左側のペインでリンクを選択し、フィールドマッピングのインポートメニューコマンドを選択します。または、リンクを選択して、Field Mapping (フィールドマッピング) タブの [
フィールドマッピングのインポート] ボタンをクリックします。
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インポートダイアログを使用して、インポートするマッピングを指定します。
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不具合リンクまたはリリースリンクを使用している場合、バックログリンクからインポートすることはできません。
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バックログリンクを使用している場合は、別のバックログリンクからのみインポートできます。インポートにマッピングを使用するサブリンク (ユーザーストーリー、フィーチャー、エピック) を指定する必要があります。
インポートは、選択したリンク上の既存のマッピング定義を上書きすることに注意してください。インポート後、Cancel Edit (編集のキャンセル)ボタンを使用して変更を元に戻すことができます。
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インポートしたマッピングをリンクに適用するには、リンクの保存をクリックします。

一方のエンドポイントの複数のフィールドがもう一方のエンドポイントの単一フィールドにマッピングされている場合に、ALMまたはJiraフィールドとALM Octaneフィールドとのペアのマッピングを解除するには、[Multi-Mapping (複数マッピング)] カラムで をクリックします。
単一フィールドマッピング (それぞれのエンドポイントに単一フィールドを保持するALMまたはJiraフィールドとALM Octaneフィールドのペア) を削除するには、マッピングされているフィールドで をクリックします。
参照情報: