テストの自動実行
このタスクでは、標準設定テスト・セット内のテストを自動的に実行する方法について説明します。
このトピックの内容:
自動テスト実行の概要
標準設定テスト・セットのテストは、OpenText Application Quality Management から自動的に実行できます。テストは、自分のマシンでもリモート・テスティング・ホストでも実行できます。「テスティング・ホスト」とは、テスト・ツールがすでにインストールされ、ネットワークに接続されているマシンのことです。
サーバ側の実行を使用し、テストの実行中にユーザの介在が不要な機能テスト・セットとは異なり、標準設定テスト・セットは、クライアント側の実行を使用し、テスト実行の開始と管理をユーザが行う必要があります。
自動テストと手動テストの両方を含む、テスト・セット内のすべてのテストを実行することも、特定のテストを実行することもできます。
- 自動テストを実行すると、選択されているテスト・ツールが自動的に起動され、ローカル・マシンまたはリモート・ホストでこのテストが実行され、結果が OpenText Application Quality Management にエクスポートされます。
- [オートマティック ランナー]ダイアログ・ボックスから手動テストを実行し、リモート・ホストを指定すると、指定したホストでテストを実行するよう、指定したテスト責任者に電子メールで通知が送られます。
また、システム情報の取得、デスクトップ画像のキャプチャ、またはマシンの再起動を行う自動システム・テストも実行できます。システム・テストの詳細については、テストの作成を参照してください。
テストの自動実行
自動テストと手動テストの両方を含む、テスト・セット内のすべてのテスト、または特定のテストを実行します。
前提条件:
前提条件 | 説明 |
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リモート・テスト実行用にホストを設定する |
テストを自動実行する前に、自動テストのリモート実行用にホスト・コンピュータを設定し、手動テストの実行用にテスト責任者を割り当てる必要があります。 |
OpenText Application Quality Management とテスティング・ホストの間で通信できるようにする |
リモート・ホストで標準設定テスト・セットを実行する場合、OpenText Application Quality Management はテスティング・ホストと直接通信して、テストを開始します。この通信を可能にするために開く必要があるポートや、調整が必要なその他のセキュリティ設定については、必要なテスト・ツールのドキュメントを参照してください。 |
手動テストを実行するテスト担当者を指定する |
手動テストを自動実行してリモート・ホストを指定すると、指定されているテスト責任者にテストの実行を求める電子メールが送信されます。この通知は、そのテストに対して、有効な電子メール・アドレスを持つテスト責任者が指定されている場合にのみ送信できます。 テスト担当者を指定するには、[実行グリッド]タブでテストを指定し、[テスト担当者]カラムでユーザを選択します。 |
自動テストを実行するには、次の手順を実行します。
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テスト実行のスケジュールと順序を設定します。
次の方法を使用してテスト実行の方法と時刻を決定できます。
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スケジュール設定を行います。テストを実行する日付や時刻、および条件の設定を指定できます。
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順序設定を行います。テストの実行順序を設定できます。
詳細については、テスト実行のスケジュール設定を参照してください。
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標準設定テスト・セットを自動的に実行するには、テスト・セット・ツリーからテスト・セットを選択し、[テスト セットの実行]をクリックします。
注: いくつかのテスト・セットを複数のリモート・ホストで同時に実行するには、テスト・セットの数だけ[オートマティック ランナー]ダイアログ・ボックスを開きます。
次の表で、[オートマティック ランナー]ダイアログ・ボックスの UI 要素について説明します。
UI 要素
説明
すべて実行
[オートマティック ランナー]ダイアログ・ボックスのすべてのテストを実行します。
実行
[オートマティック ランナー]ダイアログ・ボックスで選択されたテストを実行します。
停止
完了する前にテストの実行を終了します。
すべて停止
[オートマティック ランナー]ダイアログ・ボックスの実行中のすべてのテストを終了します。
すべてのテストをローカルで実行 すべてのテストをローカル・マシンで実行します。
ログを有効化 テスト実行時に、実行ログ・ファイルを作成します。
テスト実行後に実行ログを表示するには、[実行]>[実行ログの表示]を選択します。
選択の実行 [オートマティック ランナー]ダイアログ・ボックスで選択されたテストを実行します。
利用場所:実行メニュー
すべて選択 [オートマティック ランナー]ダイアログ・ボックスのすべてのテストを選択します。
利用場所:実行メニュー
すべて選択解除 [オートマティック ランナー]ダイアログ・ボックスにあるすべてのテストの選択を解除します。
利用場所:実行メニュー
選択/非選択項目の入れ替え [オートマティック ランナー]ダイアログ・ボックスにあるすべてのテストの選択を選択または解除します。
利用場所:実行メニュー
テスト名 実行するテストの名前です。
ホスト上で実行 テストをリモートで実行するよう指定されたホスト・マシン。
テストをリモートで実行するには、各テストに対してホスト・マシンを選択します。最初に、[すべてのテストをローカルで実行]チェックボックスをクリアする必要があります。
ホストを選択するには、[ホスト上で実行]グリッド・ボックスをクリックし、参照ボタンをクリックします。[ホストの選択]ダイアログ・ボックスの<任意のホスト> で、テストを実行するホストまたはホスト・グループを選択します。
ホスト・グループを選択した場合、グループの中で最初の利用可能なホストでテストが実行されます。グループのすべてのホストで実行されるわけではありません。
ホスト管理の詳細については、テスト・セットの作成を参照してください。
ステータス テスト実行の進捗状況を表示します。
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選択した自動テストと手動テストを自動的に実行するには、テスト・セット・ツリーからテスト・セットを選択します。[実行グリッド]タブまたは[実行フロー]タブで、テストを 1 つ以上選択して[実行]をクリックします。
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複数の手動テストを自動的に実行するには、テスト・セット・ツリーからテスト・セットを選択します。[実行グリッド]タブまたは[実行フロー]タブで、テストを 1 つ以上選択して[実行]をクリックします。[手動テスト実行]ダイアログ・ボックスで、[オートマティック ランナー]を選択して[OK]をクリックします。
注: 同一内容のテストを複数のリモート・ホストで実行するには、テスト・セットにテストの複数のインスタンスを追加します。テスト・インスタンスの追加の詳細については、テスト・セットの作成を参照してください。
OpenText Functional Testing GUI テストの実行
OpenText Functional Testing GUI テストを実行する場合、次の点を考慮します。
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OpenText Application Quality Management を使用してリモート・ホストで GUI テストを実行するには、対応するアプリケーションをリモート・ホスト上で起動し、必要なオプションを選択します。詳細については、OpenText Functional Testing ヘルプを参照してください。
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GUI テストを実行する前に、OpenText Application Quality Management は選択されたテストに関連付けられている OpenText Functional Testing アドインを読み込みます。GUI テストは、必要な OpenText Functional Testing アドインがインストールされているマシンで実行する必要があります。OpenText Functional Testing でアドインを使用した作業および関連アドイン・リストの詳細については、該当するドキュメント、および関連するアドインのドキュメントを参照してください。
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テスト・ラボ・モジュールから GUI テストを実行する場合、テストは自動的に Fast モードで実行されます。Normal モードで実行することはできません。
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標準設定では、OpenText Application Quality Management はテスト実行の最後に OpenText Functional Testing を終了します。これにより、OpenText Functional Testing のライセンスがその時点で解放され、ほかの OpenText Functional Testing ユーザが利用できるようになります。テスト・セットの実行後も OpenText Functional Testing を開いたままにするには、サイト管理の[サイト設定]タブで[SUPPORT_TESTSET_END]パラメータを編集します。詳細については、設定パラメータの指定を参照してください。
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トラブルシューティング:
GUI テストを実行する場合は、標準設定の認証モード(ENABLE_CSE_V1 パラメータを Y に設定)を使用することをお勧めします。
パラメータが N(ID の承認モードを有効にする)に設定されている場合、「OTA サーバが接続されていません」というエラーが発生する可能性があります。この問題を解決するには、パラメータを削除するか、パラメータ値を Y に設定します。
自動実行結果の表示
標準設定テスト・セットの場合、自動テスト実行が完了したら、自動テスト実行の詳細を表示できます。[オートマティック ランナー]ダイアログ・ボックスで、[実行]>[実行ログの表示]を選択します。
注: 実行ログは、テストを実行する前に、[オートマティック ランナー]ダイアログ・ボックスの[ログを有効化]チェックボックスを選択した場合にのみ表示できます。
次のモジュールにテスト結果のサマリを表示できます。
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テスト・ラボ:それぞれのテスト実行に関する最新のステータスが[実行グリッド]に表示されます。各テスト・ステップの結果は、[最後の実行結果]表示枠に表示されます。[テスト インスタンスの詳細]ダイアログ・ボックスでは、さらに詳細な結果を確認できます。
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テスト実行:プロジェクトのそれぞれのテスト実行に関する最新のステータスが表示されます。テスト実行の詳細に基づいてレポートを生成できます。
テスト結果の表示の詳細については、テスト実行を参照してください。
参照情報: