VuGen での DevWeb スクリプトの記録と再生

VuGen で DevWeb スクリプトを生成するには,既存の HAR ファイルから作成するか,DevWeb プロキシ・レコーダを使用してビジネス・プロセスを記録します。記録したスクリプトは,再生してデバッグできます。

HAR ファイルからのスクリプトの生成

HAR ネットワーク・トラフィック・ファイル(キャプチャ・ファイル)にコンパイルされた Web 要求のリストから DevWeb 仮想ユーザ・スクリプトを生成できます。

HAR ファイルから DevWeb スクリプトを生成するには,次の手順を実行します。

  1. DevWeb 仮想ユーザ・スクリプトを作成します。詳細については,「仮想ユーザ・スクリプトの作成および表示」を参照してください。
  2. VuGen ツールバーの[記録]ボタン をクリックして,[記録の開始]ダイアログ・ボックスを開きます。
  3. 記録アクション]フィールドには,利用可能な唯一のオプションである Main が表示されます。
  4. 記録]フィールドで,[キャプチャされたトラフィック ファイルの分析]を選択します。
  5.  [キャプチャされるファイル]フィールドで,HAR ファイルの場所を参照するか,ファイルのパスを入力します。
  6. 必要なスクリプト・レベルを選択して,URL ベースのスクリプトを生成するか,またはリソース・ベースのスクリプトを含むページを生成します(このオプションは,有効な HAR ファイル・パスが入力されると表示されます)。
  7. 記録の開始]をクリックします。DevWeb のオフライン・スクリプト・ジェネレータは,キャプチャ・ファイルを分析し,スクリプトの内容を生成し,「記録レポート」を開きます。

先頭に戻る

CA 証明書のインストール

DevWeb プロキシ・レコーダで HTTPS トラフィックを記録するには,証明機関(CA)証明書をインストールする必要があります。これは,DevWeb プロキシ・レコーダを初めて使用する前に行う必要があります。証明書をプロキシ・レコーダ・マシンの証明書リポジトリに,信頼されたルート証明書としてインストールします。

プロキシ・レコーダで提供される標準設定の CA 証明書を使用できます。カスタム証明書を使用する場合は,DevWeb ヘルプセンターの「Create custom self-signed certificate」を参照してください。

証明書のインポート・ウィザードを使用して証明書をインストールするには,次の手順を実行します。

  1. \<LoadRunner のルート・フォルダ>\bin\DevWebProxyRecorder\cert\default_devweb_cert certificates ディレクトリを開きます。
  2. default_devweb_cert をダブルクリックします。証明書のインポート・ウィザードが開きます。
  3. 画面の指示に従います。秘密鍵の[パスワード]フィールドは,空のままにします。

先頭に戻る

プロキシ・レコーダを使用したスクリプトの記録

DevWeb プロキシ・レコーダを使用すると,ローカルまたはリモート・マシンでビジネス・プロセスを記録できます。DevWeb では,トランスポート・レベルのプロトコル(HTTP,HTTPS,HTTP/2)と WebSocket プロトコルに基づくスクリプトの記録と再生がサポートされます。

プロキシ・レコーダは HAR ファイルを作成します。DevWeb のオフライン・スクリプト・ジェネレータは,HAR ファイルを使用して,VuGenDevWeb スクリプトを作成します。

注:  

  • たとえば,企業プロキシの背後で記録する場合,プロキシ・レコーダのプロキシ・サーバ設定の定義が必要になる場合があります。[記録の開始]ダイアログ・ボックスで[記録オプション]をクリックし,[プロキシ レコーダ]ページでプロキシの詳細を入力します。
  • ローカルホスト(127.0.0.1/localhost)にあるサーバを記録する場合は,アドレス・バーに実際のローカル IP アドレスを使用して,プロキシ・レコーダがデータ転送を捕捉できるようにします。

    たとえば,マシンの IP が 12.12.12.12 の場合,http://localhost:<port>または http://127.0.0.1:<port>を使用する代わりに,http://12.12.12.12:<port> を使用します。

プロキシ・レコーダで DevWeb スクリプトを記録するには,次の手順を実行します。

  1. DevWeb 仮想ユーザ・スクリプトを作成します。詳細については,「仮想ユーザ・スクリプトの作成および表示」を参照してください。
  2. VuGen ツールバーの[記録]ボタン をクリックして,[記録の開始]ダイアログ・ボックスを開きます。
  3. 任意: 記録オプション]をクリックして,記録に設定するオプションをチェックします。たとえば,コンテンツとトラフィックのフィルタ・オプションを設定したり,相関スキャンを有効にしたりできます。詳細については,「[DevWeb]>[記録オプション]」を参照してください。
  4. 記録アクション]フィールドには,利用可能な唯一のオプションである Main が表示されます。

  5. 記録]フィールドで,[DevWeb プロキシ経由の Web ブラウザ]を選択してローカル・マシンで記録するか,[DevWeb プロキシ経由のリモート アプリケーション]を選択してリモート・マシンで記録します。
  6. ローカルの記録のみの場合: アプリケーション]ドロップダウン・リストからブラウザを選択し,開始する[URL アドレス]を定義します。
  7. 必要に応じて,[DevWeb プロキシがリッスンするポート]フィールドの値を変更します。
  8. リモートの記録のみの場合: DevWeb プロキシ IP]フィールドを空白のままにして標準設定の値を使用するか,ドロップダウン・リストからオプションを選択します。
  9. 必要なスクリプト・レベルを選択して,URL ベースのスクリプトを生成するか,またはリソース・ベースのスクリプトを含むページを生成します

  10. 記録の開始]をクリックします。

    • ローカル・マシンの Chrome で記録する場合,VuGen はシークレット・ウィンドウを開きます(標準設定)。
    • リモート・マシンで記録する場合は,必要なブラウザ・ウィンドウを手動で開きます。ブラウザのプロキシを設定して,VuGen マシンをプロキシ・サーバとして指定します。VuGen マシンのアドレスと,DevWeb プロキシ・レコーダがリッスンするポートを指定します。

    DevWeb のスクリプト記録ツールバーが表示され,記録中のトランザクションの作成など,VuGen の記録機能の主要なオプションが提供されます。詳細については,「フローティング記録ツールバー」を参照してください。

    注: 記録中にコメントを挿入する機能は含まれていません。

  11. ビジネス・プロセスの記録が終了したら,[記録停止]をクリックします。スクリプトは作成された HAR ファイルから生成され,VuGen によって「記録レポート」が開かれます。

ヒント: 作成された HAR ファイルを元に,変更された設定を適用して,DevWeb スクリプトを再生成できます。たとえば,[記録オプション]で相関スキャンを有効にしてから,再生成して相関の抽出オブジェクトをスクリプトに追加できます。詳細については,「仮想ユーザ・スクリプトの再生成」を参照してください。

先頭に戻る

DevWeb スクリプトの相関

DevWeb は,ルールベースのスキャンと記録ベースのスキャンという 2 つの方法を使用して,動的な値の相関を処理します。どちらのスキャンも,抽出オブジェクトとアプライヤを使用して,生成されたコードに相関を追加します。

  • ルール・スキャン: DevWeb には,標準的な環境で動的な値を相関させる,事前に定義された拡張可能なルールのセットが用意されています。このルールは相関ルール・ファイル(*.yml)で定義され,手動で設定します。これらのファイルは(標準設定では)..\DevWeb\CorrelationRules\ フォルダにあります。

    コードの生成時にルール・スキャンが有効になっている場合,有効なすべてのルールが相関ルール・ファイルからロードされます。ルールにマッチすると,関連する抽出オブジェクトが Web 要求ステップに追加されます。

  • 記録スキャン: 記録スキャンが有効になっている場合,DevWeb はサーバ応答を自動的にスキャンし,相関を探します。相関の候補が見つかると,適切な抽出オブジェクトを Web 要求ステップに追加します。この検索は,内部エンジンの構成設定に基づいています。

相関スキャン,抽出オブジェクト,アプライヤ,および相関ルールの使用方法の詳細については,DevWeb ヘルプセンターCorrrelate dynamic valuesを参照してください。

標準設定では,ルール・スキャンと記録スキャンは無効になっています。相関スキャンのどちらか一方または両方を実行するには,記録オプションでそのスキャンを有効にする必要があります。記録ベースのスキャンの場合,プレーン・テキストの優先抽出タイプとして[境界]または[正規表現]を定義できます。詳細については,「[DevWeb]>[記録オプション]」を参照してください。

スクリプトの生成後,[出力]ペインで相関スキャン情報を表示できます。

スクリプト内の抽出オブジェクトを確認します。

先頭に戻る

DevWeb スクリプトのインポート

DevWeb スタンドアロンでは,柔軟なコーディングと複数の IDE との統合を活用してスクリプトを作成できます。DevWeb スタンドアロンで作成した DevWeb スクリプトは VuGen にインポートできます。

インポートしたスクリプトのプロパティは,DevWeb の実行環境設定で表示できます。また,スクリプトは VuGen で作成された他の DevWeb スクリプトと同様に編集できます。

DevWeb スクリプトを VuGen にインポートするには,次の手順を実行します。

  1. VuGen で,[ファイル]>[開く]>[DevWeb スクリプトのインポート]を選択します。
  2. スクリプトの main.js ファイルを参照し,[開く]をクリックします。
  3. スクリプトの名前と,インポートしたスクリプトを保存する場所を入力します。
  4. インポート]をクリックします。

先頭に戻る

DevWeb スクリプトの再生とデバッグ

DevWeb の実行環境設定には,スクリプトの設定を構成するための専用ビューがあります。このビューを開くには,[再生]>[実行環境設定]>[DevWeb 設定]を選択します。

VuGen で DevWeb 仮想ユーザ・スクリプトを再生する場合,エラーを特定して解決するために,条件付きブレークポイントやエラー時のスナップショットなど,VuGen の標準デバッグ機能の多くを使用できます。

DevWeb スクリプトをデバッグする場合,VuGen ツールバーにスクリプトを実行するための[デバッグなしで実行]というボタンが追加で表示されます。このボタンを使用すると,ブレークポイントやその他のデバッグ・ポイントでスクリプトを一時停止することなく,最後まで実行できます。

再生のサマリは,[出力]ペインの再生情報の最後に表示されます。

VuGen でのデバッグの詳細については,「デバッグの概要」を参照してください。

先頭に戻る

関連項目:

OK
LoadRunner Professional(旧称 LoadRunner)ヘルプセンターへようこそ。LoadRunner Professional は,パフォーマンス・テスト製品の新しい Micro Focus LoadRunner ファミリの一部です。